中村千尋「女の袋とじ」PR

中村千尋|カサネテクに潮時チェック 女の本音を袋とじ

中村千尋が11月8日にミニアルバム「女の袋とじ」をリリースする。

今年4月に雪印メグミルク「重ねドルチェ」のWeb CMが公開されるやいなや、そのCMソング「カサネテク」が話題となった彼女。女性目線の“合コンあるある”をつづったユニークな歌詞が共感を呼び、情報番組や音楽番組などに数多く取り上げられたほか、10~20代の女性を中心に“歌ってみた”や“踊ってみた”の動画投稿も殺到。10月末時点で動画の再生回数も930万回を突破するなど、現在もブームは続いている。音楽ナタリー初登場となる今回は、彼女の音楽的バイオグラフィと「カサネテク」も初収録されるミニアルバムについて話を聞いた。

取材・文 / 川倉由起子 撮影 / 星野耕作

「才能あるかも?」って勘違いして

──中村さんは13歳頃からご両親の影響で作詞作曲を始めたそうですね。

中村千尋

はい。お父さんが趣味でバンドを組んでいて、ギターをよく弾いていたんです。そのギターを真似して弾き始めたのがきっかけで、自然と作詞作曲もするようになりました。

──曲作りは独学?

そうですね。お父さんに教えてもらったりしながら最初に1曲作って、それを延々と近所のアーケードで歌うっていう……。

──1曲だけでストリートライブをしたんですか?

はい。ちゃんと1曲完成したのは高校生のときだったんですけど、当時アーケードで歌ってる先輩が多かったんですよ。田舎なのでライブハウスも近くになかったし。でも、たった1曲でストリートライブをやるって、今考えたらすごいですよね(笑)。

──ちなみにそれはどんな曲だったんですか?

タイトルは「夜光虫」で、今聴いたらゾッとするような曲です(笑)。「みんな街灯に集まる虫と一緒なんだ」みたいなことを歌ってて。別にグレてたわけじゃないんですけど、中二病みたいなダークな時期に作ったので、そういう歌詞になったのかもしれません。

──なるほど(笑)。その後、音楽で本気でやっていこうと決めたのはどんなタイミングだったんですか?

中村千尋

高校時代はバンドも組んでいてボーカルをやってたんですけど、いろんなオーディションで賞をもらったことで「才能あるかも?」って勘違いして(笑)。ほかに秀でたものがなかったっていうこともあるんですが、高校卒業後、音楽の専門学校へ行こうと思って上京しました。専門学校では歌やギターや作曲を勉強しつつ、そこで出会った友達と新しくユニットも組んだりして。

──アコースティックユニットの「たらりらん」ですね。

はい。たらりらんでもいろんなオーディションに出ては勝ち進んで、「バンドでやる音楽」というものをすごく勉強させてもらった気がします。楽器の音のバランスとか人と一緒に音楽を奏でる難しさ……高校時代のバンドはそういうことがわかっていなかったので、たらりらんは本当に大きな経験になりました。

1人はすごく緊張する

──たらりらんと並行して、シンガーソングライターが集う音楽ユニット「PlayYou.House」(現Goose House)に参加していた時期もあるそうですね。

はい。PlayYou.Houseでは特にコーラスについて学ぶことが多かったです。こっちも基本アコースティックだったので、原曲をどうアレンジして聴かせるかということを考えながらメンバーと歌って。

──中村さんはもともと誰かと一緒にやるのが好きなんですか?

中村千尋

そうかもしれないです。今は1人なんですけど、1人はすごく緊張するんですよね。もともとはthe pillowsに憧れていたバンド好きで、漠然とですが「自分もずっと誰かと一緒にやっていくんだろうな」って思ってました。

──ソロで活動を始めたのは何がきっかけだったんですか?

たらりらんはかなり自由なユニットで、ほかのメンバーも別のバンドと掛け持ちをしたり、個人でいろんな活動をやっていたんです。私もPlayYou.Houseだったりソロでの路上ライブツアーをやっていて、その流れの中でタワーレコードさん限定のシングルを出させてもらえる機会をいただいたんです。「1000枚売り切ったら次はアルバムを全国発売できる」っていう。

──それにチャレンジしたんですね。

はい。たらりらんはその前の年くらいに活動休止したんですけど、もともといろんなことをやってみたい人たちの集まりだったし、これからの可能性に懸けて、ポジティブな方向での決断でした。

──2014年9月に発売したタワーレコード限定シングル「友達」は見事1000枚を完売し、10月に1stアルバム「どーも、中村です。」で全国デビューしました。この前後で2回の全国ストリートライブも行っていますね。

ずっとストリートをやっていたし、やっぱり好きなんだと思います。路上って、私がその日そこへ行かなかったら出会えないような人たちにもたくさん聴いてもらえるじゃないですか? そういう出会いが面白いなって思うし、歌い始めるとめちゃめちゃ楽しい。今でも場所を決めるまでは、ドキドキして30分くらいウロチョロしてるんですけどね(笑)。

中村千尋「女の袋とじ」
2017年11月8日発売 / ARIGATO MUSIC
中村千尋「女の袋とじ」

[CD]
1620円 / NCRO-0001

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収録曲
  1. 失恋の神さま
  2. 潮時チェッカー
  3. A子さんとBくん
  4. あたしにおっぱいがあったなら
  5. カサネテク(無敵の合コンテクニック!?/重ねドルチェCMソング)
  6. あたしなんて
中村千尋ワンマンライブ 行き当たりバッチリ!!
  • 2017年12月28日(木)
    東京都 品川インターシティホール
中村千尋(ナカムラチヒロ)
中村千尋
1988年6月15日生まれ、熊本県八代市出身。両親の影響で13歳の頃から作詞・作曲を始め、高校卒業後に上京する。2014年夏、全国17カ所で路上ライブツアーを実施。その活動がTwitterで話題となり、同年10月、1stアルバム「どーも中村です。」で全国デビューする。2015年7月に2ndアルバム「雨、上がれば」をリリースし、47都道府県ストリートライブを開催。2016年には初のフルアルバム「◯△□(まるさんかくしかく)」をリリースし、自身最大規模のワンマンライブを新宿BLAZEにて成功させた。2017年4月に公開された「重ねドルチェ」のWeb CM動画の「カサネテク」が900万回再生を突破し、話題となる。