ナタリー PowerPush - MAN WITH A MISSION

狼は「AIR JAM」世代!? 注目異形バンドの素顔を暴く

この時代に生きる使命を音楽で表現する

──2010年に氷の中から出られたわけですが、そのときの世界を見てどう思いました?

決シテ住ミヤスイ世ノ中デハナイデスネ。デモ我々モ皆サマモ、コノ時代ニ生キル使命ガアルト思ウノデス。嘆イテバカリデハイケナイ。今、生キテイル世界デ何ガデキルカガ重要ナノデス。ソレニ、目ヲ閉ジテ、心ヲ開ケバ、世ノ中ニハ美シイコトガタクサンアリマス。音楽ハ、ソウイウ心ヲ呼ビ覚マシテクレルモノデス。

MAN WITH A MISSION

──このアルバムもそういう思いが込められている?

イエス。詰マッテイマス。特ニリリックニハ後ロ向キナモノハナイデス。

──でも今作の8曲目の「NOTHING'S GONNA CHANGE MY WAY」や、9曲目の「DON'T LOSE YOURSELF」は負の要素を感じさせる言葉が含まれていますよね。

オォ、ソノトオリデス。我々モソウデスガ、皆サンモ怒ルコトモアレバ落チ込ムコトモアルト思イマス。ソレヲ中ニ留メズ外ニ向ケテ発信スルコトガ大事ダト思ウノデス。ナノデ、負ノ感情モトキニハ必要ナノデスネ。

「ガウガウ」言いながら決めたこだわりの曲順

──前半から中盤には畳みかけるようなダンスナンバーやポップな曲もあり、後半にヘビーな曲もあり、そして美しくスケール感ある最後の曲にたどり着きます。アルバムの流れもとてもいいですね。

アリガトウゴザイマス。1曲1曲ハモチロンデスガ、全体ノ流レヲ5匹デ「ガウガウ」言イナガラ決メマシタ。中デモ気ニシタノガ最初ト最後デス。1曲目ハ聴イタ瞬間ニ踊レル、音楽ノ根源的ナコト、音ヲ楽シムトイウノガメッセージデス。ソコカラ少シズツ我々ノ世界観ヲ味ワッテイタダクタメノ曲順ニナッテマス。激シイ曲モアリマスガ、衝動ノママニガンガン動キ出スコトモ大事ナノデス。我々ハ狼デスノデ本能的ナ部分モ発達シテマスシネ(笑)。ソウイウ衝動的ナ面ハ、メロコアノ影響カモシレマセン。今作ニハメロコア特有ノ2ビートノ曲ハ見当タラナイデスガ、音楽的要素トシテメロコアヲ取リ入レテイルトイウヨリハ、マインドトシテ表現シテイルノデス。

──歌詞は日本語と英語が混在していますね。

MAN WITH A MISSION

我々ハ日本語ト英語、両方ガ使エルヨウプログラミングサレテマス。ドチラノホウガメッセージガ伝ワルカ、ドチラノホウガビートニウマク乗ルカ、ソウイッタコトヲ考エナガラ使イ分ケタリ両方ヲ混ゼタリシテマス。モチロン、日本ニイレバ日本語ノホウガ伝ワリヤスイノカモシレマセンガ、楽曲ノ魅力ヲダイレクトニ伝エルニハ、英語ノ方ガ似合ウ楽曲モアルノデス。言葉ノ意味ガワカラナクテモ伝ワルモノ、イメージダッタリ体ガ動イテシマウ楽シサダッタリデスネ、ソレハ英語ノホウガイイ場合モアル。ソシテマタ、我々ハメッセージヲ持ッテ音楽ヲヤッテイマスガ、ソレヲ受ケ取ル皆サマ二ハ、ドウ解釈シテイタダイテモカマワナイ。ソウイッタ意味デモ、日本語ジャナケレバダメ、英語デナケレバダメトイウコダワリハ一切ナイノデス。

──なるほど。最後の「WHITE WORLD」は日本語で歌われていて、とても美しい曲ですね。

我々モ人間モ成長シテイクニツレ、イロイロナモノニ影響サレルト思イマス。トキニハ自分ヲ見失ウコトモアリマス。デモサマザマナ出会イヲ経テ成長シテイク。苦シイコトガアッテモ消化シテ、一歩デモイイカラ進ンデイケル。ソウイウ曲デス。アルバム全体ヲ通シテソウイウコトヲ伝エテイルノデスガ、コノ曲ハリリックトシテ我々ノメッセージガ最モ伝ワル曲ダト思イマシタ。ナノデ、再確認シテイタダクトイウ意味デモ、アルバムノ最後ニ収録シタノデス。

──最後の曲は、それまでの9曲を全て包み込むような印象がありました。

オォ、ウマイコト言イマスネ。ソノトオリデス。

音楽は姿形には関係ない

──今作を聴いても、こうしてお話していても、とても真剣に音楽に向かっていることがわかる。でも狼である皆さんを、私たち人間の中にはキワモノ的に取る人もいると思うんです。

ソウデスネ。初メテライブヲサセテイタダイタトキハ悲鳴シカ聞コエテキマセンデシタ(笑)。「何コレ!」トカ「怖イ」トカ、中ニハ「カワイイ」ト言ウ人モイマシタケド(笑)。タダ我々ハバンドデス。音楽ヲ鳴ラシタ瞬間ニ、皆サマハ心ヲ開イテクレマシタ。

──狼じゃなく人間だったらよかった、人間だったら違うコミュニケーションができたのに、と思ったことはありませんか?

「早ク人間ニナリターイ」トイウヤツデスカ? 「妖怪人間ベム」デスネ(笑)。

──よく知ってらっしゃいますね、氷の中にいたのに(笑)。

今ノ世ノ中、インターネットトイウ便利ナモノガアリマスカラネ。

──失礼しました(笑)。

自分ノ生マレ持ッタ姿ニ文句ヲ言ウコトハアリマセン。自分ノ姿デ生キテイクコトガベストダト思イマス。

──では観客から悲鳴が起こったことに対しても、すべて受け入れてると。

当然デス。確カニ誤解サレルコトハアルカモシレマセン。シカシ、音楽ヲ鳴ラセバ、ソウイウコトハ関係ナクナッテシマウノデス。

──音楽とは姿形など関係ないものにしてしまう。狼だからこそ、それが実践できるのですね。

オォ、イエス。実際、今ノ我々ノライブデハ、皆サマ、音楽ソノモノヲ楽シンデクレテイルト思イマス。音楽トハ、ソウイウ垣根ヲ関係ナクシテクレルモノデスカラ。

──わかりました。では今後の展望を聞かせてください。

ドンドンライブヲヤリタイデスネ。夏ニハ多クノ皆サマ二オ会イデキルト思イマス。

──夏毛に生え変わりますしね(笑)。

イエス!

MAN WITH A MISSION

1stアルバム「MAN WITH A MISSION」 / 2011年6月8日発売 / 2200円(税込) / CROWN STONES / CRCP-40295

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CD収録曲
  1. DANCE EVERYBODY
  2. FLY AGAIN
  3. SCENT OF YESTERDAY
  4. NEVER FXXKIN' MIND THE RULES
  5. RAIN OF JULY
  6. HASTA LA VISTA
  7. TRIUMPH OF THE DAY
  8. NOTHING'S GONNA CHANGE MY WAY
  9. DON'T LOSE YOURSELF
  10. WHITE WORLD
MAN WITH A MISSION(まんうぃずあみっしょん)

首から上がオオカミで胴体が人間という“5匹”組ロックバンド。2010年より本格始動し、同年11月に1stミニアルバム「WELCOME TO THE NEW WORLD」を発表する。奇抜なビジュアルとともに、パワフルでエネルギッシュなサウンドが支持を集め、徐々にライブハウスシーンで話題に。2011年4月に2029枚限定シングル「NEVER FXXKIN' MIND THE RULES」を発表し、完売させる。そして2011年6月、日本クラウンよりアルバム「MAN WITH A MISSION」でメジャーデビュー。