ナタリー PowerPush - 夏の魔物ロック座談会

ロックンロール代表選手4人が語る 個性派フェスの過激な魅力

オトナが放っておけない状況になった(ケイゾウ)

大致 回を重ねるごとに、今までレスポンスがなかった人たちも出演してくれるようになって。今年、ヒダカトオルさんがMONOBRIGHTで出てくれるんですけど、何年か前に青森にビークル(BEAT CRUSADERS)が来たとき、ヒダカさんがMCで「『夏の魔物』に出たいけど誘われない!」って言ってたんですよね。俺、そのライブを観にいってたんですけど、「毎年誘ってるんだけどな……」って、そんときは悔しかったですね。やっぱり壁があるんだなっていう。

曽我部 そこがすごいよね。ホントに個人でやってるってことじゃないですか、それは。個人ででっかい壁に向かっていってるというか。

大致 お客さんから「あのバンドを出してほしい」「あれも観たい」とかって言われるんですけど、俺としては「毎年声をかけてがんばってます」としか言えなくて。

インタビュー風景

ケイゾウ 「夏の魔物」のホームページに「ポスターを貼ってくれる人はメールください」って書いてあったけど、あれ、自分のメールアドレスでしょ?

大致 そうです。僕の携帯に直通です。

ケイゾウ 俺、「関西で貼りまくるから、ポスター送ってください」ってメールしたんですけどね。あと、青森県内のローソンにのぼり(旗)があるらしいけど、あれは……。

大致 ローソンさんは(チケット取り扱いの)手数料が高くて、3回目のときは依頼しなかったんです。そしたら4回目のときにローソンの偉い感じの人からアプローチがあって、ファミレスに連れていかれて話をして。

ウエノ ははは!(笑)

大致 そのときから、またローソンさんに依頼するようになって。今は一緒にがんばってもらってる感じですね。毎年かなりプッシュしてくれていて、本当にありがたいです。

曽我部 最高っすよ、ホント。それいい話だなあ。

ケイゾウ ホントですよね。なんていうか、音楽とかバンドのことだけじゃなくて、大致くんがやってることはホントにいいことだと思うんですよね。これだけ若い人が始めたことでも、オトナの人たちが放っておけない状況まで持っていけるっていう。大致くんと同世代くらいの人とか、「俺もおもろいことやってみよう」ってなっていくと思うんですよ。そういうことがあると世の中も面白くなるやろうし、個人的にもシンパシーを感じますよね。むちゃパンクやなって。

フェスって毎年あるものだと思われてるけど(大致)

──最後に今年の「夏の魔物」への意気込みを聞かせてもらえますか?

大致 今ではもう、フェスって毎年あるものだと思われてるじゃないですか。だから「今年行かなくても別に来年もあるし」っていう人もいると思うんですよ。でも、その場に立ち会わないと体感できないことってあるんですよね。「夏の魔物」は何が起こるかわからないし、ロックンロールのファンタジーがまだ残ってるロックの祭典というか、そういうロック的アングルが生きている数少ないフェスだと思うんで、とにかく生で感じに来てほしいですね。特に今年はラインナップもものすごくて、今までで一番いいと思ってるんで。

曽我部 いくらだっけ、チケット?

大致 1人6800円ですね。ペア券だと1人6250円、4人だと1人分が6000円。安いですよね?

曽我部 安い。それも全部、成田くんが決めるんでしょ?

大致 はい。あと、中高生は3000円です。(※当日券のみ)

ウエノ 1日バイトすりゃなんとかなるでしょ。

ケイゾウ 3000円でこのメンツ。一生もんだと思いますけどね。

ヘッドライナーとして伝説になるようなステージを(ケイゾウ)

──曽我部さんはどうですか? 出演する立場として。

曽我部 うん、毎年同じだけど、思い切りやって、楽しくしたいよね。あとは、ホタテをもう少し早く焼いてほしい(笑)。

ウエノ 俺、まだ食ったことないんだよな。でも、楽しくなればそれでいいよね。特に今年は東北にとって、日本にとってもだけど、特別な年だし。観に来てほしいよね。必ずハッピーにするから。

ケイゾウ 東北の人たちも観に来られるといいですよね。KING BROTHERSにとっては、ヘッドライナーをやらせてもらうっていうのもなかなか珍しいことやし、とにかく期待に応えられるようにしたいです。今から練習しないと。

ウエノ KING BROTHERSが練習しちゃダメだよ(笑)。

ケイゾウ よく言われるんですけどね、それ(笑)。でも、出てる人たちもすごい人ばかりなんで、そんな中でヘッドライナーをやるからには、伝説になるようなステージをしたいと思いますね。……よろしくお願いします!

大致 僕としてはライブハウスで「夏の魔物」を始めたときに、最初に出演してくれたのがKING BROTHERSっていうのもあるし、今年はぜひヘッドライナーで出てほしかったんですよね。

ケイゾウ 光栄です。でも、ほんま大丈夫かな……。

曽我部 大丈夫です!

インタビュー風景

夏の魔物 - AOMORI ROCK FESTIVAL '11

2011年7月17日(日)
青森県 つがる地球村円形劇場
OPEN 7:30 / START 7:45

ライブアクト:
KING BROTHERS / 毛皮のマリーズ / TOMOVSKY / andymori / 騒音寺 / くるり / bloodthirsty butchers / MONGOL800 / キノコホテル / 山口冨士夫 / 頭脳警察 / 外道 / 武藤昭平 with ウエノコウジ / MONOBRIGHT / みうらじゅん / LASTORDERZ / 早川義夫+佐久間正英 / THE WAYBARK+白井幹夫 / 三上寛 / 三上寛+青森菱友会囃子方(ねぶた囃子)スペシャルマツリセッション / 内田春菊 / THE NEATBEATS / ブラインドミウラストレンジャー(夜のストレンジャーズ) / SCOOBIE DO / Qomolangma Tomato / 曽我部恵一BAND / ワッツーシゾンビ / ザ50回転ズ / マーガレットズロース / 踊ろうマチルダ / ヘンリーヘンリーズ / MASS OF THE FERMENTING DREGS / カルガモネンド / THE BOHEMIANS / KiNGONS / THE 抱きしめるズ / ソンソン弁当箱 / 青森最後の詩人ひろやーとダークネス・ナイトメヤーfeat.三國愛実

MC:アントーニオ本多

スペシャルゲスト:緒方恵美 / 鳥居みゆき

チケット:
1人券 6800円 / ペア券 13000円 / 4人券 24000円 / 中高生 3000円(当日券のみ)

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