ナタリー PowerPush - Hi-Fi CAMP

コンセプトは“全曲シングル”! 表現の幅を広げた自信作「2nd BEST」

前作にはなかったハッピーなラブソング

──ところで、今回の全14曲には恋愛ソングが多いなという印象を受けたんです。これは意図してのことだったんですか?

SOYA いや、そういうわけじゃないんですが、まとめてみたら結果的に……という感じですね。今回、僕は1stアルバムで書かなかったハッピーなラブソングにも挑戦してるんですよ。1stになかった要素を2ndには入れてみようと思いまして、照れながらも(笑)やらせていただきました。

──ハッピーなラブソングというと、SOYAさんの作詞では「ずっと幸せに」「夜空のLUV LETTER」あたりですよね?

SOYA はい。そういう幸せな感じの曲があってもいいと思ったし、「ずっと幸せに」に関しては、ライブでやるとみんなが体を揺らしてすごく笑顔が生まれる曲なんですよ。

KIM 僕はライブで歌ったときの感覚がすべてだと思っていて。「ずっと幸せに」は、恋愛ソングっていうことを超越して、歌ってるとただただハッピーな気持ちになれたりするんですよね。

AIBA 確かに、この曲はライブでやったときにすごく良さがわかる。やっぱりライブでやって実感が湧いたり楽しいって思えるのは、こういうハッピーな曲かなって思うんです。演奏にも入り込めるんですよ。

TOSHIRO(DJ) この曲はライブ中、自分の中で少しほんわかするというか、まったりアガっていくような楽しいテンションになりますね。

愛というものを大きく捉えた歌詞

──そんな一方で、先程も話に出たアルバムの最後の曲「ALIVE」も、壮大な人類愛みたいな内容を歌ってますよね。

SOYA はい。これはそもそも、愛というものを大きく捉えた歌詞にしたいと思っていて。でも、歌詞にはすごく苦労したんです。

──例えば、どういった部分が?

SOYA はじめは“愛”を深く考えるところから始まって、でも説得力がないといけないし……って考えて。結局は等身大の視点が一番なのかなって結論に達し、あまりファンタジックでなく現実味のある言葉で書いてみたんです。あと、この曲はAIBAがアレンジをすごくがんばってくれたので。

AIBA ……はい、がんばりました(笑)。最初の1コーラスを作った時点ですごく楽曲の深さを感じられたので、間奏の部分とかはその手助けになるセクションにしたいなと。

SOYA でもさ、今思うと、この「ALIVE」が軸となってアルバムができていった感じもあるよね?

AIBA この曲がアルバムの中で最初にできた曲だしね。これをラストに持ってこようというアイデアから曲順も決めていった部分もあるし。

──それにしても、「ALIVE」をライブで聴いたら私、絶対震えちゃいそうです。感動で。

SOYA あはははは。まだ歌ったことがないんでね、どうなるんでしょうか。僕もちょっと緊張します(笑)。

ニューアルバム「2nd BEST」 / 2010年11月3日発売 / FOR LIFE MUSIC ENTERTAINMENT

  • 初回限定版[CD+DVD] 3300円(税込) / FLCF-4342 / Amazon.co.jpへ
  • 通常版[CD] 2700円(税込) / FLCF-4343 / Amazon.co.jpへ
CD収録曲
  1. Prelude~Alive~
  2. 離れていても
  3. 一握りの空の下
  4. RIDE AWAY~雪の降る街から~
  5. ずっと幸せに
  6. 夢の向こうへ
  7. ドラゴンフィッシュ
  8. 夜空のLUV LETTER
  9. R
  10. 羅針盤
  11. メモリーズ
  12. Lost Love Song
  13. 春風~いつか桜の下で~
  14. ALIVE
Hi-Fi CAMP(はいふぁいきゃんぷ)

KIM(Vo)、SOYA(Vo,MC)、AIBA(Key)、TOSHIRO(DJ)の4人により2007年1月結成。2008年6月にシングル「キズナ」でメジャーデビューを果たす。デビュー曲が映画「僕の彼女はサイボーグ」挿入歌に起用され、リリース前からUSEN総合チャートベスト10入り、全国45局のラジオ局でパワープレイに選ばれるなど大型新人として話題に。その後、2008年8月リリースのSMAP「この瞬間(とき)、きっと夢じゃない」(TBS北京オリンピック2008テーマソング)の作詞作曲も担当。2009年5月発売のシングル「一粒大の涙はきっと」、8月発売のシングル「だから一歩前へ踏み出して」は、大塚製薬ポカリスエットCMソングに抜擢された。メンバーは全員仙台在住。