プロとしての自覚

──メジャーデビューが決定したのが昨年8月末で、それ以降はデビューに向けて準備を進めてきたかと思いますが、いよいよデビューが近付いてきた今の気持ちはいかがですか？（※取材は1月下旬に実施）

GORO（Vo, G）　実際デビューしてみるまで実感できないんですけど、今はただ間近に迫ってきて楽しみだなって思ってます。すごいワクワクしてます。

HIROKI（B）　でも緊張もしてますね。なんだろ、ほんとにデビューしちゃうんだ！っていうか。

HAMA（Vo）　メジャーは厳しい世界でもあるからね。

──メジャーデビューすると今まで以上に注目が集まることになりますよね。そういった状況に身を置くにあたってメンバー間で話し合ったことはありますか？

DAICHI（Dr）　やっぱりメジャーに行くからには、絶対に周囲の期待に応えなきゃっていうことを改めて話しましたね。

HIROKI　メジャーデビューはまたとないチャンスだから。もし何かミスったらもうその時点で終わっちゃうくらい常にギリギリのとこにいるっていうことを忘れずに、プロとしてちゃんと自覚を持ってやっていこうっていう。

──デビューへの心構えはできているんですね。では、デビュー後は自分たちにどんなことが求められてくると思いますか？

HAMA　よりチームZ（カスタマイZファンの総称）を楽しませるパフォーマンス力だと思います。バンドの一体感とか、自分だったら歌唱力とか。

GORO　あとは、カスタマイZを初めて観る人も惹かれる何かを持っているかってことですかね。「なんだこのバンド、カッコいいな」って興味を持ってくれるような。

HAMA　パフォーマンスは「かっとびツアー」とかをやっていくうちにだんだんよくなっていることを感じてるので、これからさらに上を目指したいです。

僕たちは生き残るんです

──「一筋の光明」はヘビーなサウンドが印象的なロックチューンですね。かなり攻撃的なデビュー曲だなと感じました。

HAMA　とにかくカッコいいんですよ。「シドニアの騎士」の世界観とも、これからメジャーで戦っていくという僕たちの現状ともマッチしてる曲です。後ろを振り向いちゃいけない、前へ前へ進んでいくっていう強い意志が歌詞に込められているので、そういうところも聴いてほしいです。

──確かに歌詞には「たとえ未来が暗闇で 見えなくても切り拓け 勝利の道」「今こそ戦え 生命をかけて」など、力強さを感じるフレーズが多いですね。

HAMA　そうなんですよね。曲の世界観に入り込んで、「生き残るぞ」という気持ちで歌ってます。

GORO　「シドニアの騎士」のアニメは観ていたので、僕たちが携われるって聞いたときは素直にうれしくて。僕も「絶対生き残る」っていう強い気持ちを持って、必死に演奏したり歌ったりしてますね。

HIROKI　ライブで「一筋の光明」が始まると空気が変わるんですよ。いい意味で重たくなって、この曲の世界になるというか。

GORO　なんだろ、サウンドがガツッとしてるよね。

HAMA　重厚感がある。

DAICHI　あとこの曲には、ブレイクがあってからサビに入るとか、パフォーマンス的に気持ちいいポイントがいくつかあって。ライブでどんどんやっていきたいなって思いますね。

HIROKI　僕は「サビでこの動きをするためにAメロはこの動きから入って、こう動いて……あーサビ来た！ 俺の一番カッコいいとこ見ろ！」ってなってる（笑）。

GORO　意味わかんねえ（笑）。

──HAMAくんは以前に比べて歌声が野太くなったのでは？

HAMA　ほんとですか!? それけっこう言われるんですよ。

──意識的に変えたんですか？

HAMA　いや、曲に気持ちが入ったんで、それが声にも出たんだと思います。ふふふ（笑）。

HIROKI　あの、聞いてもらっていいですか？ 「一筋の光明」のPVで爆発が起こるじゃないですか。あれ数えてみたんですけど……全部で200回以上あるんですよ。

DAICHI　ははは（笑）。ほんとに？ それ。ほんとに数えたの？

HIROKI　当たり前だよ！ 200回以上爆発が起こるのに、それでも僕たちは生き残るんですよ。皆さんはぜひそこを意識して観てほしいですね。