ナタリー PowerPush - BAD BOYS J

「BAD BOYS J」出演メンバーが明かす 演じることの楽しさ

松村沙友理(藤井美香役) インタビュー

怒られるたびにどんどん楽しくなっていって

松村沙友理

──松村さんはもともと演技に興味はあったんですか?

乃木坂に入ってからぼんやりと「卒業するまでの間に、1本ぐらい映画に出てみたいな」って考えたことはあるんですけど、でもそんなに……。乃木坂のメンバーにも女優志望の子がいるし、それと比べたらそんなにめっちゃ女優になりたいっていうわけではなかったんですね。けど今回ドラマをやらせていただいて、自分がいかに演技が下手くそか、そのできなさ加減とかいろんなことが見えてきて。それがすごく楽しかったんです。

──楽しかった?

はい! 実は私、現場でめっちゃ演技レッスンをさせてもらってて。私より出番が多い(橋本奈々未が演じる)久美ちゃんよりも。1人だけ「松村さん、演技レッスンです」みたいな感じで、監督さんとか演技の先生が教えてくださるんですけど、いっぱい怒られるんです。でも怒られるたびにどんどん楽しくなっていって。

──怒られるのは普通イヤですよね?

ですよね。私も正直怒られるの、大っ嫌いでしたから。

──それが違った?

全然違いましたね。

──なぜでしょうね?

松村沙友理

わかんないです。わかんないというか……とにかく楽しかった。一度、演技レッスンのときに怒られすぎて、すごくいっぱい泣いちゃって、本当に何もできなかった日があったんですけど。いつもだったらシュンって拗ねちゃうんですけど、今回は逆にやる気満々でした。

──それは「ちゃんと演じたい」と思ったから?

そうですね。それが大きいかも。最初の顔合わせのときは正直不安しかなくて。私、あんまり緊張しないんですよ。ライブのときもバラエティ番組に出演するときも緊張しないのに、スタッフさんや共演者の方と顔合わせが終わって衣装のフィッティングだけでもうガチガチになっちゃって。本読みのときも共演者の人たちの演技がめっちゃうまくてビックリして、本当に「ええっ!? 私もこれをやるの?」って思って。

──今までだったらそこで「イヤだ。逃げたい」って思ったわけですよね?

うん。絶対イヤってなっちゃってますね。でもいろんなスタッフさんがいろんなことを教えてくれるようになって、そこからどんどん演技に興味が沸いていったんです。だから今回は気持ちが落ちないで、ずっと上がっていきました。

たぶん私に一番手間をかけてる

──監督さんやスタッフさんからは、主にどういうところを怒られたんですか?

もう演技すべて。セリフの一言一言で怒られるんです。しかも私、普通に手を差し出す仕草もほかの人と違うみたいで、「なんか変なんだよな」って言われて。だからエイジ(※劇中で松村演じる美香の彼氏)と初めて出会ったシーンでは、同じことを何回もやり直したんですよ。

──第2話でエイジにハンカチを差し出す回想シーンですね。

松村沙友理

そうです。あのときの歩くシーンも「なんか変なんだよな……」って言われて。別の日には走るシーンがあったんですけど、その走り方も変だって言われて、演技の先生に歩き方とか走り方をみっちり見てもらいました。あとは私ずっと関西弁なので、そこでもひと苦労して。

──広島が舞台なので、ドラマの登場人物はみんな広島弁ですもんね。

そうなんです。しかも広島弁ってめっちゃ難しいんですよ。最初は関西弁とめっちゃ似てるのかなと思ってたんですけど、標準語の語尾に「じゃけん」って付けるみたいな感じで。そのイントネーションがもう本当にヤバくて、そこでも方言指導の先生に付きっきりで怒られてました。

──ありとあらゆる先生に付いてもらって、ある意味至れり尽くせりでしたね。

たぶん私に一番手間をかけてると思いますよ、今回の「BAD BOYS J」は。

将来何になりたいとか、ぼんやりしてましたね

──変な話ですけど、最初松村さんがレディースの役をやると知ったときは「大丈夫かな……」って思ったんです。

松村沙友理

それ、めっちゃいろんな人に言われましたよ。このお仕事が決まって、まだ放送される前にもファンの方からも「まっつん、絶対演技に向いてないでしょ。しかもレディースって感じ、全然しないよね」って言われてたし。でも第2話が放送されたあとは、みんな「思ってたよりも、まっつんが演技派でビックリしたよ!」って言ってくれたんです(笑)。

──決して演技に向いてないとは思わなかったけど、「本当に演技をやりたいのかな? 将来女優になりたいのかな?」ということを思ってたんです。

将来何になりたいとか、ぼんやりしてましたね。本当にフワッフワしてましたし。

──でもそれが変わった?

変わりましたね。ドラマの撮影があって、今は「プリンシパル」(5月3日からスタートする劇場公演「16人のプリンシパル deux」)の練習もしていて。そこでも舞台で演技する上での基礎練習をたくさんやらせていただいているので、最近は演技のお仕事がいっぱいで今、すごくモチベーションがアップしてるんですよ。プリンシパルの練習も今すごく楽しいんですよね。

──昨年9月、パルコ劇場での「16人のプリンシパル」(参照:乃木坂46初劇場公演は試練の連続、生田&生駒が本音語る)のときは正直嫌がってましたよね? ステージ上でも嫌いだって言ってましたし。

うん。だからファンの方もすごい心配してくださるんですよ。「今回のプリンシパルはどうなの? 大丈夫?」って。でも今のところはめっちゃ楽しいです。

──それだけ「BAD BOYS J」での経験が大きいものだったと?

そうなんですよね。だから「BAD BOYS J」を通じて、1つやりたいことが見つかった感じで。なんかぼんやりしてた私の乃木坂人生が、ちょっと形作られつつあるような気がしてます。

松村沙友理
「BAD BOYS J」
番組情報

日本テレビ 毎週土曜日 24:50~25:20
福岡放送 毎週水曜日 26:10~26:40
広島テレビ 毎週金曜日 25:59~26:29
※放送時間は都合により変更になる場合あり

総発行部数5000万部を超える田中宏の人気コミック「BAD BOYS」が原作の、広島の不良グループの姿を描いた青春ドラマ。中島健人(Sexy Zone)がテレビドラマ初主演を務めるほか、二階堂高嗣(Kis-My-Ft2)、橋本良亮(A.B.C-Z)やジャニーズJr.が多数出演し、AKB48の板野友美、トリンドル玲奈、橋本奈々未や松村沙友理をはじめとする乃木坂46のメンバーが華を添える。

乃木坂46(のぎざかふぉーてぃしっくす)

乃木坂46

2011年8月に「AKB48の公式ライバル」として誕生したアイドルグループ。グループ名の「乃木坂」は最終オーディション会場の「SME乃木坂ビル」、「46」は「AKB48より人数が少なくても負けないという意気込み」に由来する。総合プロデュースはAKB48同様、秋元康が担当。全国規模のオーディションにより、3万8934人の応募の中からスターティングメンバーとして33名が選出された。2012年2月にシングル「ぐるぐるカーテン」で待望のメジャーデビュー。オリコン週間ランキングで初登場2位を記録し、20万枚を超えるセールスを記録した。同年5月に「おいでシャンプー」、8月に「走れ!Bicycle」、12月に「制服のマネキン」を発売し、すべてオリコン週間ランキングで初登場1位を獲得。2013年3月現在は1期生33名で活動しており、まもなく2期生が加わる。3月13日に5thシングル「君の名は希望」をリリース。初夏には6thシングル(タイトル未定)の発売も予定されている。