ナタリー PowerPush - AMWE
2010年代をリードする大型新人 2ndアルバム「GIRLS」リリース
プロデューサーLee Jay Powはミステリアスな存在
──音作りはどのように行なっているのでしょうか? サウンドプロデューサーのLee Jay Powさんとの制作工程を教えてください。
今回はメッセージ性の強いアルバムにしたいというのがあったので、まず私がアイデアを出して、それをもとにPowさんが具体化していったという感じです。私が仮歌を入れながらPowさんがアレンジを施し、と2人でキャッチボールを繰り返しながら進めていきました。
──Lee Jay Powさんはどのような人物なのか、謎に包まれたその正体を教えてください。
それは、きっと本人に直接尋ねたほうがいいんじゃないかなあ……。Powさんは前に出たがらないし、ミステリアスな存在でありたいみたいなんです(笑)。ただ、彼はAMWEの世界観をもっともよく理解してくれている人だし、すごく才能のある人なので、これからあちこちで名前を見掛けることに……いや、こっそり活躍されるかな、と思います(笑)。
──Lee Jay Powさんとはどのように知り合い、一緒に制作活動をするようになったのでしょうか?
たまたま友人を介して紹介されたんですが、私がAMWEでやりたかったことと、彼の音楽性が見事に一致したんです。だからAMWEのチームに入ってもらいました。私の突拍子もないようなリクエストやアイデアにも対応してくれる貴重な味方です(笑)。
アーティストネームの由来は「I AM」と「WE ARE」
──基本的な質問なのですが、AMWEとして活動を開始する前はどのような音楽活動を行なっていたのですか?
シンガーとしてバンドやソロ活動を行なっていました。その時々で音楽性の振り幅はかなり大きいんですが、例えばBLONDIEのデボラ・ハリーのように、ポップもパンクもダンスもロックも、すべてのジャンルを渡り歩ける存在が憧れですね。AMWEのサウンドにもそういうジャンルの壁を超えたエッセンスを認めてもらえるとうれしいです。
──AMWEという名前にはどのような意味が込められているのでしょうか。
そもそも私という存在と、リスナーのみんなとをつなぐ媒体になりたいというのがイメージとしてあったんです。それで「I AM」と「WE ARE」という単語を並べながら考えていて、思いついたのがAMWEだったんです。
──2008年に来日したスウェーデンのエレクトロポップアーティスト、JUVELENとの共演を機にAMWEとしての活動をスタートしたそうですが、どのようにしてJUVELENと共演することになったのですか? またそのときのAMWEのパフォーマンスはどういうものだったのでしょうか?
JUVELENのことは当時大好きで、たまたま来日公演のオーガナイザーが知り合いで「もうすぐ来日するけど前座アクトを探しているんだよね」みたいな話で声を掛けてくださったんです。AMWEとしてはまだデモを作っていた程度の段階で、まだまだ活動にエンジンがかかってなかったんですが、そのライブがきっかけで、いい意味で背中を押された感じですね。もちろんパフォーマンス自体は全然満足できる内容ではなかったですよ、当然ですが。ただ、AMWEとしてパフォーマンスする快感はそれで覚えちゃったかな(笑)。
CD収録曲
- GIRLS AND BOYS
- GROOVE IS IN THE HEART
- I SAW AN ANGEL
- BE STUPID
- GIRLS NIGHT OUT
- ROCKSTAR
- CUT, COPY AND PASTE
- MOONLIGHT
- STUPID GIRLS, STUPID BOYS
- GIRLS AND BOYS (CUBISMO GRAFICO DIZZINESS MIX) -ENCORE-
- MOONLIGHT (ELECTROCUTICA REMIX) -ENCORE-
- ONLY SHALLOW (LEE JAY POW REMIX) -ENCORE-
DVD収録内容
- BANGIN' THE DRUM [MUSIC VIDEO]
- GIRLS AND BOYS [MUSIC VIDEO]
- MOONLIGHT (ELECTROCUTICA REMIX) [MUSIC VIDEO]
- I AM AMWE [TRAILER TYPE1]
- I AM AMWE [TRAILER TYPE2]
- I AM AMWE [TRAILER TYPE3]
- GIRLS [TRAILER TYPE1]
- GIRLS [TRAILER TYPE2]
AMWE(あむうぃ)
エレクトロシーンを主軸にワールドワイドな活動を行う女性アーティスト。2008年よりライブ活動を始め、ファッションブランドDIESELが主催する音楽コンテスト「DIESEL:U:MUSIC 2009」のJAPAN WINNERに選出。同年にパリとロンドンで行われた「D:U:M 2009 WORLD TOUR」にも参加し、海外メディアから大きな注目を浴びる。帰国後は国内でも「SUMMER SONIC」や「WIRE」といった大型フェスに出演。フランスの著名プロデューサーチーム・KITSUNÉが手掛ける「Kitsuné Maison」や、「House★Disney -Electro Parade-」といったコンピレーションアルバムへの参加を通して、その認知を確かなものとする。2010年9月に2ndアルバム「GIRLS」をリリース。