コミックナタリー Power Push - 廣瀬ゆい「ワンダーラビットガール」

特殊な性癖持つ美少女との官能学園サスペンス “キレイなエロ”イラストの着色術を作者が徹底解説

廣瀬ゆい「ワンダーラビットガール」は尊敬する兄が精神崩壊した理由を探るため、彼が通う学校に潜入したコミュ障でドルオタの高校生・澪と、男性からの説教に性的な興奮を覚える“説教愛好”など、特殊な性癖を持った美少女たちが織り成す官能学園サスペンス。ジャンプスクエア(集英社)にて連載中で、単行本最新3巻の発売に合わせ、廣瀬によるカラーイラストの着彩動画も公開された。

コミックナタリーでは着彩動画のポイントをピックアップし、“キレイなエロ”を目指したというイラストが仕上がる過程を、廣瀬の解説を交えながら紹介。また廣瀬と担当編集の林士平氏にインタビューを実施し、「ワンダーラビットガール」の成り立ちや、作品を彩る美少女たち、3巻の購入者に抽選で当たる同作の“薄い本”について聞いた。

取材・文・撮影 / 宮津友徳

「ワンダーラビットガール」とは
七海澪はコミュ障でドルオタの高校生。彼には超エリート高に通う兄・蓮がいたが、ある日蓮は突然心を病んでしまう。錯乱する兄が「ワンダーラビットガール」と発するのを聞き、その言葉に精神崩壊の謎があるのではと考えた澪は、兄に変装し彼の通う学校に潜入する。そこで澪が出会ったのは、ひと癖ある性癖を持った美少女たちで……。ちょっぴりネジの外れた心理描写に、お色気を交えて描く官能学園サスペンス。

「ワンダーラビットガール」を彩る少女たち

  • 市井彩花(いちいあやか) 性癖:説教愛好(ハミロフィリア)

    男性からの説教に性的な興奮を覚え、言葉だけで昇天してしまうことも。乳と態度がデカく、AVに出演しているとの噂が流れている。

    市井彩花
    彩花は澪からのお説教に「直接触れられてるみたいに気持ちいい」と感じてしまう。
  • 白石撫子(しらいしなでしこ) 性癖:医療性愛(メディカル・フェティシズム)

    生徒会で副会長を務める清楚系美女。医療に関連するものに興奮し、日夜医者に診察されるシーンの妄想を繰り広げる。

    白石撫子
    澪が絆創膏を向くのを見せつけられ、体を震わせる撫子。
  • 成澤こはる(なるさわこはる) 性癖:窃盗性愛(クレプトフィリア)

    男子の持ち物をこっそり盗むことに快感を感じるものの、最近はマンネリを感じスリルを求めている。黒髪ツインテールの典型的なツンデレっ娘。

    成澤こはる
    こはるは窃盗にマンネリを感じ、スリルを求めている。
  • 桜井まゆ(さくらいまゆ) 性癖:猥褻語多用癖(コプラロリア)

    猥褻な言葉に性的興奮を覚えてしまう文学少女。知的な見た目とは裏腹に「感じたマンゴー」など小学生並みの下ネタで絶頂に達する。

    桜井まゆ
    「感じたマンゴー」の言葉の組み合わせに思わず興奮するまゆ。
  • 小泉ひな(こいずみひな) 性癖:閉所愛好(クラストロフィリア)

    狭い空間で男子と密着できることに悦びを感じてしまう。化粧とオシャレによって「クラスで3番目くらいにかわいい女子」の座をキープしている。

    小泉ひな
    澪とともに教卓の下に入り込んだひなは、妄想の世界に浸り始める。
  • 深雪ありす(みゆきありす) 性癖:鏡越し嗜好(エストペクトロフィリア)

    鏡の中自分を見ながら乳繰り合うのが大好きだが、性癖を隠すため他人を罵倒してしまいがち。鏡の前で男性に隣に立たれるだけで、大洪水になってしまう。

    深雪ありす
    鏡越しに澪と見つめ合い、快感を覚えるありす。
廣瀬ゆい「ワンダーラビットガール(3)」 / 2016年4月4日発売 / 473円 / 集英社
「ワンダーラビットガール(3)」

クイーンビーと呼ばれる学園で最上位の女性・百合ヶ丘ねねの指示で澪にハニートラップを仕掛ける柊。彼女は澪に抱いてほしいと迫るのだが、それは彼女が蓮を好きだからという演技抜きの行動だった。そんな彼女の本心を知ったねねは澪にある要求を突き付けてくる──!!

廣瀬ゆい(ヒロセユイ)
廣瀬ゆい

ジャンプSQ.19(集英社)にて2013年に「最弱なボクと最強な彼女」、2014年に「不・純情異性援助交際」をそれぞれ読み切りとして発表。2015年にジャンプスクエア(集英社)にて「ワンダーラビットガール」で連載デビューを果たす。