動いている50人を全員出すのが目標

──この作品においては、アイドルの多さはすごく大きな特徴ですよね。ゲーム「アイドルマスター ミリオンライブ！」には全体で50人というアイドルが登場するわけですけれども、マンガのここにどの子が登場する、というのはどう決めていらっしゃるんでしょうか。

門司　基本的にはネームのときに、ここにぴったり合うのは誰だろう、って考えてその場で選んでいますね。この子はこの時期に出そうっていう長期的な予定は特にないです。

──じゃあ、全国のファンが「俺のプロデュースしているあの子はいつ出るんだろう」と心待ちにしているかと思うんですが、それは結構運任せだと。

担当　いずれ出ます（笑）。

門司　そうですね。そこまで連載を続けて、端でもいいからとにかく50人出すというのが目標です。

──今何人ぐらい登場されたんでしたっけ。

担当　Twitterのフォロワーの方たちが数えてくださったところによると、確か30人は越えていたかと思います。

門司　え、本当ですか？ そんなに出ましたか？

担当　1巻の最初に、オールスターズ13人が写った写真を描いたじゃない。あれが効いてるかもしれない。

門司　あ、そっか。それ、ちょっとずるいですね。

──ちゃんと、動いている765プロの面々を全員描くのが目標。

門司　はい。出したいと思っています。

──Twitterのフォロワーさん、という話が出ましたけど、門司先生はTwitterでの反応とか見られるほうですか。

門司　見てます。最初かなり怖かったんですけど、いろいろ感想とかも言って下さる方がいっぱいいて。暖かい感想ばっかり。

担当　そうですね、最初は本当に構えてました。ライブでの発表もそうなんですけど、大丈夫かなあってね。

──Twitterでも「ゲッサンP」として、本当にファン目線でのツイートをしていて話題を呼んでいますね。

担当　僕も仕事といえば仕事ですけど、もう本当に楽しんでやっているというか。読者、いわば同僚プロデューサーの皆さんと一緒に楽しもうねっていうスタンスで、ビジネスとか宣伝とかあまり考えず、しょうもないことばっかりやってます。

──それをはたから見てて、門司先生いかがですか？

門司　最初はヒヤヒヤしました。絶対何かやらかして炎上すると思ってた（笑）。

──ははは（笑）。ゲッサン本誌の欄外でも、ファンからの質問にアイドルが答えるというコーナーをやっていますけど、こういうのも門司先生はノータッチ？

門司　そうですね。

担当　あれは僕が取りまとめて、バンナムの方に書いてもらっています。ちょっとでも雑誌を買って得したな、と思ってもらえればという。そういう欄外企画とか、話途中にカラーを入れたりとか。思っていた以上に多くの方が雑誌で連載を楽しんでくれているので、編集部内でもやらせてもらえている、というところがあるので。本当にそこは、ファンの方々に感謝を申し上げますといった次第です。質問は随時募集中ですし、ほかにもこういうのをやってほしいとか、感想とか、気軽に送ってほしいですね。

アイドルマスター愛を形にしていく

──門司先生が思う、アイドルマスターの魅力を一言でいうと何でしょうか。

門司　（担当を見る）

担当　なんでこっちを見るの（笑）。

門司　私、言葉で言うのホント苦手なんですよ。とにかくマンガに全部込めているので、それで見てください……。

──（笑）それではT長さん、何かありますか。

担当　そうですね……アイドルマスターの魅力っていうと、楽しみ方がいっぱいあるなっていうのは思います。ゲームはもちろん、マンガやアニメもそうだし、僕なんかは音楽とラジオで入った口で。その受け皿の広さというか懐の深さというか、アイドルマスター愛があれば仲間みたいなところが魅力なんじゃないかと。なので僕らもストーリーとかで悩むときは悩むんですが、アイドルマスター愛でとにかく突き進めば受け止めてもらえるのではないかと思っています。

門司　うん、すごくいいと思います！（笑）

──ありがとうございました（笑）。門司先生がこれから描いていきたいことはありますか。

門司　もうとにかくアイドルたちの魅力的なところをどんどん描いていくので、この子はこういうところがかわいいとか、そういうふうに思ってもらえたら。

担当　そうだね。門司先生のご活躍にご期待下さい、という感じで（笑）。

門司　毎月最終回みたいって、知り合いに言われるんですよね……。

──毎エピソード、盛り上がりがすごいですものね。

担当　ある意味ゲッサンってアウェーだと思ってたんですけど、まあそれをいい形にプラスに変えていければなっていうことで、最初からクライマックスみたいな展開を怒涛のようにやっていて。その分いつも「来月どうすんの？」ってなりますけど（笑）。

──出しきってしまったゼロからのスタートが毎月続く感じですね。大変そうですが……。

門司　いえ、楽しいです（笑）。

担当　いいこと言うね！ やはりガチンコのファンが作り上げてきたから、ここまで豊かなコンテンツになったと思うので、僕らなりのアイドルマスター愛をこれからも形にしていきます。引き続き応援をよろしくお願いします！