お笑いナタリー Power Push - 「さまぁ~ず×さまぁ~ず」特集

ディレクター座談会

さまぁ~ずへの愛があふれちゃう

さまぁ~ずさんとの距離感を保っている

──さまぁ~ずさんとお仕事をするにあたって、皆さんが気をつけていることはありますか?

藤野

距離感ですかね。10年以上接してきて今でも仲よくやらせてもらってますけど、これ以上は行かないように距離感を保とうと気をつけています。

飯山

僕もさまぁ~ずとは20年くらいの間柄なんですけど、常に緊張感がありますね。それはこっち側の気持ちの話で。さまぁ~ずは仲よく接してくれています。

「さまぁ~ず×さまぁ~ず」のワンシーン。

塚田

スタッフとこんなに距離近くやってくれる人って、そこまでいないと思います。それに我々が甘えることもよくないだろうし。ただ、飲みの席は次の企画につながる話も出るので、貴重な場だと思います。

碧山

ADとして収録に行った初日に、三村さんが名前を覚えてくださってビックリしました。次に会ったときも「碧山、元気か」って声をかけていただいて。

佐藤

逆に僕は「佐藤」って呼ばれるまでけっこう時間かかりました。女子ADの名前は早く覚えるんじゃないですか(笑)。

──そんなさまぁ~ずさんに「ここはこうしてほしい」というようなリクエストは何かありますか?

佐藤

DVDにも話が出てくるんですけど、本当にエアコンにうるさいんですよ(笑)。打ち上げの席とかで。空調の位置やリモコンを使えるかどうかは夏でも冬でも気にしてるかもしれません。

塚田

打ち上げの席のテレビでプロ野球の巨人戦が映るかどうかも気にされます。映らないテレビの配線を佐藤が直して映るようにしたこともあります。

佐藤

気になることはそれくらいで、三村さんに関しては特に何もないですね。時間にも絶対に遅れませんし。つぶやきシローさんの前説のときからスタジオにいて、ただただ大竹さんが来るのを待つ。それを三村さんは10年間やられてます。ああ見えてちゃんとされている大人の方なんですよ。

さまぁ~ずから碧山さんへ

──碧山さんは三村さんによく声をかけてもらったということですが……。

大竹 俺もそうしてなかったっけ? パペットコントのときに、俺の横に付いてくれているのが碧山なんですよ。いつも「おお、碧山か」と声をかけて育て上げてきたはずなんですけど(笑)。

三村 俺、女の子の名前は覚えますから。男は一切覚えません(笑)。この子はがんばり屋さん。ただ碧山っていう字が「青山」じゃなくてこれだったのは、あとになって知りました。

大竹 すごく明るくていいですよ。モテると思う。こないだ「街コン行った」とも言っていました。ディレクター魂でチャレンジしたのかもしれないです。

さまぁ~ずさんへの愛があふれちゃう

──今後「さま×さま」でやりたいことはありますか?

飯山

海外ロケをやりたいですね。以前「さまぁ~ず流英会話」という企画ではハワイに行ったんですけど。

塚田

もともとこの番組にはそんなに行く理由がないですからね。ずっとスタジオの中でやってる。理由があれば行きたいです。

──では最後に皆さんの「さま×さま」歴の中で、ここまで話されていないようなベストの思い出を教えてください。

佐藤

まだADのときに無精髭のまま収録に行ったら、三村さんに「ファッションで伸ばしてんの?」と指摘されて。「たまたま剃れてなくて」と言ったら「俺らはもちろん収録のときにヒゲ剃るけど、お前らも収録のとき、本当に剃れない理由がないんだったら剃ってこいよ」と。全然怒ってる感じじゃなかったんですけど、ADにも同じ気持ちでいてほしい、というのを求められて、けっこうグッときちゃって。それ以来、収録の日の朝はその言葉がよぎって剃っています。

碧山

私は「さま×さま」でADを始めて2年目のときに、黒子の格好をずっとしていまして。表情は隠れていたはずなんですけど、舞台裏ですごく暗い顔をしたときがあったみたいで。それを三村さんに見られて、収録が終わったあとに「なんかあったの? やめちゃダメだよ。続けることが大事だから」って言われました。実はちょっと悩んでいたので、身が引き締まりました。

塚田

相当暗かったんだね(笑)。

藤野

あと、そういうエピソードはたいがい三村さんなんですよ。大竹さんは芸人さんじゃなかったら欠陥人間です(笑)。

飯山

これは「藤野が言った」って必ず書いておいてください!(笑)

藤野

僕は第1回収録を始める前に「ここでこう出てきてもらって」みたいに、けっこう説明しちゃったんですよ。三村さんには「全部わかっちゃうと面白くないから、あんまりしなくていいよ」って言われて、そういう番組なんだなと思いました。それが10年続いています。

飯山

ハプニングが好きなんでしょうね。何か計算にないことが起きないとワクワクしない。

塚田

しっかり決めたルールも自分たちで崩したりとか。あとは大竹さんの子供が生まれたときはうれしかったです。結婚式にも我々を呼んでいただきましたし。

飯山

大竹が結婚するなんて思わなかったもんね。

塚田

ファミリーがある三村さんと独身貴族の大竹さん、という2人でしたね。

飯山

番組を始めてから何年かの間は、大竹の話を聞くのを三村が大好きだったので、番組も基本的に“大竹の話を聞く時間”だったんです。それが3、4年くらい経ったら2人とも話をするようになって、今はすごくいい感じですよね。ずっと成長してる。

藤野

大竹さんには「収録はワンチャンス」だと言われます。舞台でお客さんがいるからやり直しができない。「マルチ大喜利」のスタンバイもワンチャンス、さまぁ~ずさんもワンチャンス。「だから真剣にやろう」と言われました。

パペットコントのワンシーン。

佐藤

パペットのコーナーも収録のときに緊張感あるんですよ。撮り直しはできるんですけど、一番面白いフレーズが出るのが1回目だったりするので。演者さんの一発勝負を感じます。小道具を動かすのはスタッフがやっていまして、緊張感にミスを誘発されるのか、たまにしくじります(笑)。

飯山

パペットはリハーサルをやらないんですよ。

塚田

その日、トークの前に収録するのでさまぁ~ずさんにとっては最初の声出しなんです。それがアイドリングになっているのかもしれない。

藤野

台本があって最後に一言アドリブがあるんですけど、やっぱりアドリブが一番面白い。

佐藤

初期の頃ですかね、幕間がすごく面白くて、終わって三村さんが「俺ら、すげーだろ!」って言って帰ったときはカッコいいなと思いました(笑)。

──ここまで話を聞いて、さまぁ~ずさんの魅力があらためてよくわかりました。

佐藤

愛があふれちゃいますね!

Blu-ray / DVD「さまぁ~ず×さまぁ~ず」第15弾 / 2016年10月26日発売 / 株式会社テレビ朝日
「さまぁ~ず×さまぁ~ず」第15弾
Vol.30/31+特典DISC [Blu-ray Disc 3枚組] 9288円 / ANZX-56422~4
Vol.30/31+特典DISC [DVD 3枚組] 8100円 / ANZB-56422~4
Vol.30 [DVD] 3024円 / ANSB-56422
Vol.31 [DVD] 3024円 / ANSB-56423
収録内容
Vol.30

本編:甘い誘惑にご用心!大竹VS雨の日ポイント / 大竹の世直しに成果!? ダメ店員の母から報告 / 三村パパ 息子の運動会で奮闘! そして感動!? / 酔っ払いオジサン三村 寝起きで衝撃事実発覚 / グアムで探せ!“幻のチョウ”マネージャー / 才能が開花!? 大竹Jr.ノリツッコミに開眼! / 1ポーズで何の職業か伝えよう!~完全版 / パペットコント傑作選~息子ついにしゃべる!?

特典映像:初公開!10年ぶり新ポスター撮影の舞台裏 ほか

Vol.31

本編:段取りが多過ぎる神社の祈祷で大パニック! / 大竹VS若手マネ イライラ極限のメール事件 / 三村パパ収録中のステージで愛息に生電話!? / 家族で団らん三村家カラオケ大会の一部始終 / 大竹の天然行動を三村が大はしゃぎで報告! / 即席アニマル軍団でレストラン経営!?~完全版 / あの昔話に衝撃の展開が!「新つるの恩返し」 / パペットコント傑作選~やすゆきくんと紅葉

特典映像(未公開トーク):妄想炸裂!もしもスパイダーマンになったら!?

特典ディスク

Blu-ray / DVD ボックス共通 特典映像:2016年夏に東京・六本木ヒルズアリーナで行われた野外イベントの様子を、スペシャルバージョンとして丸ごと収録。フリートーク、即興振り付け対決、番組オリジナルメニューの試食レポートなど盛りだくさん。逆再生ソングコーナーには特別ゲストのアーティストが登場する。

Blu-rayボックスのみの特典映像「さまぁ~ずが家に来た!藤野D宅のおもてなし!」:長年番組の制作に携わっている藤野ディレクターが、さまぁ~ずを一人暮らしの自宅に招待するオリジナル企画。あの手この手で2人におもてなしする。

さまぁ~ず×さまぁ~ず
さまぁ~ず×さまぁ~ず

毎週木曜26時21分よりテレビ朝日系で絶賛放送中(一部地域を除く)

さまぁ~ず
さまぁ~ず

左/大竹一樹(オオタケカズキ)
生年月日:1967年12月8日
出身地:東京都
右/三村マサカズ(ミムラマサカズ)
生年月日:1967年6月8日
出身地:東京都