「すべらない話」にとにかく出たいと以前から言っていたんですけど、やっとオファーが来たのが「リンカーン」（TBS）の「哲朗出川のすべる話」だったので、「ふざけるな！ なんで俺がすべる話なんだ！」と（笑）。

さまぁ～ずと飲んでいたときに「すべらない話」に出たいという話をしていたら、三村っちが「出川さんやウドちゃんや僕は『すべらない話』に一生出られないんですよ。オチに行く前に別の笑いが発生しちゃうから。それがいいとか悪いとかじゃなくて、この番組にはそぐわない」って。それを聞いて「なるほど。たしかに三村っちの言うとおりだな」と思って。ぶっちゃけ諦めかけていたところで、このオファーを受けたので、超うれしかったです。さまぁ～ずに会ったときにすぐ自慢しましたもん。「三村っち、悪いけど『すべらない話』お先に」って（笑）。

バラエティに出ても、いつもトークを途中で終わらされちゃうから最後まで話せなくて。そういうイジりをしてもらって笑いが発生するから、みんなには感謝しているんだけど。自分ではトークがヘタだって全然思っていないので、この「すべらない話」で見せつけたかった。「出川さんは本当はトークがうまい。テレビをちゃんと観ていれば、トークで外さないのをわかる」って言ってくれるのは、ずんの飯尾くんとゴリけんだけです（笑）。

本番中、松本さんから「哲っちゃん、どうするの？ 途中で噛んだりしたら、いつものバラエティみたいにツッコむか？」って聞かれました。僕が「松本さん、甘噛みくらいでは話を止めないで、最後まで俺の話を聞いてください」って言ったから、みんなもそういう体勢になってくれたんですよ。話は5、6本用意してきまして、3本がオンエアされました。大成功です。

ただ、喘息持ちなので、若林が話しているときに咳をしちゃったのは申し訳なかった！ 飴をなめているときにサイコロで僕の目が出たのは、みんなに「芸人的には持ってる」と言われたけど、そのときは「おいしいな。持ってるな」と感じる余裕はリアルになかったですね。

春日もトークがヘタな人って世間的なイメージがあったかもしれないので、MVSを獲ったのはリアルにうれしかったですね。ほんっとにヤらしい話、松本さんが「哲ちゃんの『電波少年』の話、個人的にはよかった」と言ってくれたんで、「ヘタすりゃMVS獲ったんじゃないかな？ 奇跡が起こるんじゃないかな？」って思ったんですよ。松本さんがそう言ってくれた時点で、本当に出てよかった。

次に「すべらない話」のオファーが来ても受けます。当たり前です！ ただ、続くとしんどいので、4年後くらいに。4年に1回、オリンピックくらいの間隔で出してもらえれば最高にうれしいですね。