千原ジュニアが語る「2分の1の魔法」|兄弟の冒険と“絆”を描く感動作「初めてせいじに薦めようと思った」

自信を持たせてくれて、前に進める

──イアンとバーリーの冒険の中で印象的なシーンはどのあたりでしょうか?

イアンが底なしの崖を越えるために怯えながら魔法を使って歩いているところは、思うところがありました。バーリーが「行ける行ける!」と自信を持たせてくれて、イアンが前に進める。僕もせいじにだいぶ背中を押されてきた部分があるので。あとは要所要所で映っていた学校の壁画が、まさかあんなことになるとは(笑)。

「2分の1の魔法」

──まさかでしたね。最終的に兄弟が選んだ結末についてはどう思われました?

すごくよかったと思います。長男と次男の大きな違いって、一度でも親を独り占めしたことがあるかないか、だと思うんですよ。家族には、兄ちゃんが1人やった時間があって、弟としては両親と兄ちゃんの3人の時間に立ち入ることはできない。今、僕に子供がいて、もし2人目ができたときには「この時間を知らない子が生まれてくるねんな」という気持ちになると思います。

──そもそもジュニアさんが、これまでにディズニー&ピクサー映画をご覧になったことは?

もちろん何本かあります。たまたま飛行機で観る機会があったりもして「トイ・ストーリー」は最初の作品を観ました。「トイ・ストーリー3」は、めちゃくちゃ面白いと聞いてはいるのですが、まだ観られてないので観てみたいです。

「2分の1の魔法」

──そんなジュニアさんは普段どういったものに涙腺を刺激されているのでしょうか?

子供ができてから、子供のことに関しては涙腺を刺激されるようになりました。というのも、子供がいないときは子供のことしか見えなかったのが、子供ができてからは、まわりのバックボーンを大きく想像できるようになった。それで涙腺がゆるくなっている部分はあります。

千原ジュニア

──イアンとバーリーの父の気持ちに共感するところはありましたか?

2歳の子供の父親として「兄弟はエエなあ」みたいなことは思ったりしました。子供がいなかったら、そういうふうに思わなかったかもしれないです。

──ジュニアさんは「この映画をせいじに薦めようかな」と最初におっしゃっていました。お笑いナタリー読者の中では、どんな方に「2分の1の魔法」をオススメできるでしょうか?

立場的に、絶対に誰かには当てはまりますもんね。父親、母親、息子、兄弟。お話としてすごくようできてるし、キャラクターもいい。当てはまらない人はいないから、オススメできない人は誰もいないと思います。アクションシーンもようできてるので、僕みたいな車好きでも楽しめる。僕はこの映画を観て、ちっちゃな冒険にはなりますけど、せいじと一緒にまたライブとかやろうかな、なんて思いました。前向きな気持ちにさせてくれる映画です。