「無学 鶴の間」第16回レポート
小学生の頃にわかった文才
「宮藤官九郎さんです」
ゲストを呼び込む鶴瓶の声に「おお!」と大きな歓声が上がる。拍手に迎えられ、宮藤官九郎が「ありがとうございます、ありがとうございます」と何度も頭を下げ、恐縮しながら舞台に現れた。
「ドキドキしますか?」と鶴瓶が訊くと、「しますね。お客さんは誰が来るか、わかられていないということで、すごくストレートな反応があるじゃないですか」、宮藤はゲスト側がこの舞台に上がるときの緊張感を声にする。
宮藤官九郎。俳優、ミュージシャンとして活躍しながら、数々のヒット作を手がける日本を代表する人気脚本家だ。しかし鶴瓶が「宮藤官九郎」といって決まって思い出すのは、「笑っていいとも!」の楽屋の前で、生放送前にかかわらず、マネージャーに「めちゃくちゃ怒られている」情けない姿。そう言うと、宮藤は、「あとで鶴瓶さんに言われましたよね。『お前、めっちゃ怒られてたなあ』って」と苦笑する。いつもヘラヘラしているから人から怒られやすい、だけど自身は人に対して決して怒らない、そんな宮藤の優しい性格を、「それは今も変わらへんな」と鶴瓶は言う。
2人の初共演は2003年。映画「13階段」で一緒になり、その後、2005年、宮藤が脚本を手がけたドラマ「タイガー&ドラゴン」に鶴瓶が出演。落語が主題となったこのドラマがきっかけで、当時、若者の間に落語ブームが訪れたことも話題となった。
とはいえ、それもかれこれ約20年前。鶴瓶はその時期に宮藤が密着されたドキュメンタリー番組「情熱大陸」を、「今日観直した」と言い、「子供の頃、作文書いてたんよな?」と切り出す。「あ、『クンちゃんと僕』! え! よく知ってますね!」と驚くも、「あ、今日観たからか!」と笑う。
宮藤 先生に、「宮藤はみんなにいじめられてるだろ。だから作文書け」って言われて、そのとき、初めて自分がいじめられてること知ったんですよ(笑)。え、俺、いじめられてた?と思って、書いた作文で、県の賞を獲ったんですよ。
鶴瓶 そうそう。
宮藤 ああ、よかった~、いじめられててよかったなって。そしたら、次の年も先生に「あれの続編を書け」って言われて。
鶴瓶 そんなんあるの?
宮藤 「続・クンちゃんと僕」っていうのを書いたんです。それで2年連続、賞獲ったんですよ。
鶴瓶 なんやそれ。
宮藤 それで、僕、文才があるということと、いじめられやすいということが小学校のときにわかったんでしょうね。
鶴瓶 でも、すごいで。「続」も頼むっていうのはよっぽどやで。今の宮藤官九郎が発見されたのは、その先生のおかげちゃう? その先生、誰やの?
宮藤 え、誰だっけ? 覚えてないですね。
鶴瓶 恩人やで。
宮藤 あ、覚えてる覚えてる。菅原先生だった!
鶴瓶 まあ、なんでもええねん。みんな知らんからね。木村でもええねん。
宮藤 フハハ。
鶴瓶 なんで真面目やねん(笑)。
最近した手術と制御不能な話
宮藤が「鶴瓶さんはよく昔のこと覚えていますよね。先生のことも」と言うと、今も高校のときの三村先生が、毎回「家族に乾杯」を観て、感想を電話してくれると鶴瓶。「え、いまだにですか?」と驚く宮藤に、今も月1回くらいは幼稚園から中学、高校の同級生たちと同窓会をしているとさらりと答える鶴瓶。しかし、当たり前だが、同窓生は全員72歳。みんな耳が遠くなり、話していても「え?」「え?」と聞き返され、「まさか同級生が耳遠くなるなんて思ってなかった」と嘆く。そこから話は、最近、鶴瓶が胆嚢の摘出手術をした話へ。
鶴瓶 先生に「手術のあとは、いつ便が出るのか、ゆるくなりますから気をつけてください」って言われた。怖いでー、それ。
宮藤 えー、めっちゃ怖いですね。
鶴瓶 これ、言うていいかわからへんけど、ゴルフ行ったときに、おしっこしたいなと思ったんですよね。先生がそう言ってはったから、早めにと思って、「ちょっとごめん、トイレ行ってくるわ」って言うて、歩いてカートのところ行ったら、ぶわーって出た。
宮藤 え!?
鶴瓶 制御不能。え、いつ止まんねんっていうくらい出て。
宮藤 え!!?
鶴瓶 それもな、俺、白のスラックス履いてて。
宮藤 えー!!!
鶴瓶 言うたもん、俺。手上げて、「うんこ出ました!」。
宮藤 ワハハハハ!!
鶴瓶 俺な、小学校のときにそういうのあるけど、70越えてね、「うんこ出ました!」って。
宮藤 (笑)。でもしょうがないですよね。我慢できないんですもんね。
鶴瓶 胆嚢を取っているから(※胆嚢を取ってしばらくは脂肪分がうまく腸に吸収されずに下痢を起こす人もいる)、全然発表できるなって。普通のときに漏らしたんじゃないから。病気やねんから、これ。ずっと不安やわ。
宮藤 今もですか?
鶴瓶 今も(笑)。
宮藤 今日もそういうことがあるかもしれないと。
鶴瓶 あるかもしれへんから、早め早めに。
宮藤 わかりましたわかりました。
鶴瓶 でも、そんなんないの? ありそうな人やね。
宮藤 (笑)。ありますよ。そりゃあ、ないとは言わない。もう出ちゃったんじゃないかと思って、でも芝居の本番中だったりとかして。
鶴瓶 ちょっと待って(笑)。
宮藤 かっこ悪いなとか思いながら、どうしようどうしようと思って、舞台をはけて、脱いだら出てなかったときが一番残念。
鶴瓶 (笑)。
宮藤 出ててくれればまだ話のタネにもなったのに、出てないのかって。
鶴瓶 それは出てないから言えんのよ。あんなもん出てみ。もう止まれへんやんか。いやね、すいません、こんな話で。配信やのに(笑)。
宮藤 そうですよ、俺、大丈夫なのかなあと思ってた(笑)。
「配信なのに」。この「無学 鶴の間」の面白さはここにある。通常の「無学の会」は、会場にいるたった60人ほどの観客しか聞くことができないという共犯関係のような面白さがあるが、「無学 鶴の間」は、形態は同じでも、ここで行われていることが全世界に生配信されている。その緊張感と、「これ、配信やで」とツッコミながら、そのギリギリを探りつつ、どこまで突っ込んで越えていくか、いつも鶴瓶はその境界線を意識して楽しんでいる。
「ダメ」という言葉で妄想がエスカレート
それは2人のこんな話にもつながっていった。鶴瓶が宮藤の脚本家としての才能を讃え、「ほんまにようあんなに書けるよね。『あまちゃん』にしても『タイガー&ドラゴン』にしても『池袋ウエストゲートパーク』にしても、すごい当ててるやんか」と話すと、それをじっと聞いていた宮藤が苦笑いしながら口を開く。「だって、いま、鶴瓶さん、当たったやつしか言ってないもん」。そして、「先日、初めて自分のWikipediaを見たんですけど、『日曜劇場と大河ドラマの最低視聴率を記録した』って書いてあって。そんなこと書くなよぉって」と自ら暴露し、すぐさま、「なんで俺、配信のときに、自分の言わなくていいことを言うんだろうなあ」と苦笑する。
すると鶴瓶がニヤリ。
「言うてしまうねん。配信やし。言うたらあかん言うたらあかんと思いながら言うてまうねん。人間ってそんなもんやな。ズルズル行ってしまう。そうするとここにいる客も喜ぶねん」
宮藤も頷き、「あ、そうなると、『出ました!』しかないですよね」と笑う。
そして話は、鶴瓶が修行時代の、これまたギリギリのこんな話へ。
鶴瓶 うちの師匠は歯なかったよ。
宮藤 え? なかった、って、弟子入りしたときからですか?
鶴瓶 で、まあ、配信やからあれですけども、ヒロポンやってはってね。
宮藤 ワハハ! 「配信やから」、あえて言いますけど!(笑)
鶴瓶 その当時は合法やったんですよ。
宮藤 そうですよね。疲労がポンッてなくなるからヒロポンですもんね。
鶴瓶 え、知らんかった。疲労がポンと?
宮藤 僕はそう教わりましたよ。配信ですよね? これ(笑)。
鶴瓶 それで、うちの松喬(鶴瓶の兄弟子)が稽古してはったときに、うちの師匠は大阪弁が訛るのが嫌やねん。松喬は兵庫県の小野の人やからちょっと訛るねん。それで、「違(ちゃ)う!」言うてえらい怒って、何遍やっても訛りが直らへんから、入れ歯を投げつけた。
宮藤 ワハハ!
鶴瓶 そしたら歯もガーッて勢いあるがな。勢いで放ってるし、歯も(師匠の怒りが)乗り移ってるから、ガガガガッて松喬の方に。
宮藤 ワハハ。ちょっと名残りで動いちゃったんですね。
鶴瓶 だから、今、よくパワハラとか言うけど、ほかはあかんけど、俺らの世界はやっぱそういう教育やんか。
宮藤 今、演劇も「ダメ出し」って言っちゃダメなんですよ。「ダメ出し」っていうのは、ダメなところを言うことになるから、「気付き」とか、「気付きの時間」とか。
鶴瓶 え! ええやんか、よくなっていくためにダメ出ししてもうたらええわけやんか。
宮藤 でも「ダメ」っていう言葉がダメなんですって。「ダメって言っちゃダメよ」っていうことですよね。
鶴瓶 いや、「ダメ」って一番興奮する言葉やで?
宮藤 え、どういうことですか?!
鶴瓶 (色っぽく)「ダメッ」って。
宮藤 ああ、そっちの「ダメ」?(笑)
鶴瓶 「ダメ、もうっ!」って。
宮藤 でもそれもダメなんですよ。
鶴瓶 ダメなの!?
宮藤 今、ドラマの脚本書いてて、その中で、「今日泊めて。大丈夫、何もしないから」っていうセリフを書いたら、何もしないと言ってるのにしたら、法律的に罪になるんですよ。だからそれもダメなんですって。
鶴瓶 どうも申し訳ございません!
「だけど、ダメの中に、ダメじゃないことが入っているダメもありますもんね」と宮藤。「それがええのやんか」と鶴瓶が頷く。微妙な言葉の中のニュアンスを察して駆け引きすることこそ恋愛の醍醐味だと言わんばかりに、どんどん2人の妄想がエスカレート。「ダメ」をテーマとした漫才のようになっていき、会場は大爆笑。
どこからが不倫か問題
「男女の機微は面白いのいっぱい書けるやろ」と鶴瓶は言うが、今の時代、コンプライアンスが重視され、「ドラマとはいえ不倫とかも扱うのが難しくなってきた」と宮藤は続ける。しかし、宮藤と大石静の共同脚本で今年配信されて話題となったドラマ「離婚しようよ」の不倫の描き方は痛快だった。
宮藤 「離婚しようよ」の恋愛のところは、僕じゃなくて、大石静さんが書いてるんですけど、結構行くなあって思いました。台本打ち合わせしてたら、どこからが不倫だみたいな話になり、大石さんが「合体したら不倫でしょ!」って言ったんですよ。
鶴瓶 合体したら(笑)。
宮藤 俺、久しぶりに合体って聞いたなって思って(笑)。「釣りバカ(日誌)」以外で合体って聞いてないなって。もううれしくなっちゃってそのセリフを書きました。
鶴瓶 ワハハ! でもそうかなあ?
宮藤 合体したら不倫じゃないですか?
鶴瓶 合体しても不倫じゃないのもあるよ。
宮藤 合体してるという意識がないってこと?
鶴瓶 いや、それはある! そんなん、ほとんど痺れとんねん!
宮藤 ワハハハハハ! 感覚ない、「僕、合体してるかどうかわからない!」って。
鶴瓶 いやいや、俺はもう、そうやね、合体できないですからね、もう。
宮藤 「合体できないですからね~」って、配信で(笑)。
鶴瓶 でもまあ別にええやんか、想像で。
宮藤 だから合体しなくても不倫はできると。
鶴瓶 そうですそうです。だからこんなところでも見つめながらね(と、会場の観客の一人を見つめて)、「ああ、可愛らしいな」と思ったら、ちょっと不倫じゃないですか。
宮藤 不貞を犯しているわけですからね。でも合体してないですもんね。
鶴瓶 合体する前やん、こんなん!
宮藤 ワハハ!
鶴瓶 合体する前がないと、合体なんかせえへんで。
宮藤 合体するまでが楽しいわけですからね。
鶴瓶 そうですそうです! しないけれど、合体する前が……、俺、何言うてんねん! 何を言うてんねん、俺は! 止めてや、止めてや。大石さんも何を言うねん!
鶴瓶と師匠の関係をドラマにしたい
「合体」をキーワードに2人のやりとりがまた爆笑を呼び、再び、六代目笑福亭松鶴からされた理不尽な叱咤の話に。鶴瓶が師匠と弟子との関係性を描いた私落語「長屋の傘」を例に出し、酔っ払った師匠が、弟子たちを傘で順番に叩いて殴って帰っていった実話を「マジやで?」と面白く話していくと、宮藤も「すごいですね。やばいヤツですねえ!」と驚愕する。時代がそうだっただけでは言い切れない、「それが松鶴やな」と鶴瓶。「それだけ自信があったんやろな、これでもついてくるっていう。こっちも人生委ねてるんやから。やばいヤツを好きで入門したんやから」
それほどに惚れ込んで松鶴の元に入門した鶴瓶だが、しかし師匠から落語の稽古を一回もつけてもらったことがない。
「のちに分かったんだけど、あいつは放っておいたらいい、と。あいつはあいつの世界を持っている、と、書いてあった。でも、稽古って『こうせえ』って言われると、案外真面目やから、そこから離れられない。師匠から教えてもらってたら、僕は絶対変えられなかった。でも教えてもらってないから、(松鶴の落語が録音された)テープもあったから、それを聴いて、自由に変えていく、というのが、俺自身の落語になっている」と、今は「教えてくれなかった師匠のやり方」に鶴瓶は感謝していると話す。その師弟の関係に、「ドラマにしたいですね」と宮藤。
鶴瓶 だから、そういう育て方をこいつにはしようと思ってはったんでしょうね。
宮藤 弟子によって変えていますよね。
鶴瓶 変えてる変えてる。
宮藤 役者もそうで、言ってよくなっていく人と、言わないほうがいい人がいる。俺も全然言われないんですよ。松尾(スズキ)さんからも何も言われないから、なんで俺ばっかり演出してくれないんだろうなと思いながらも、なんとなくできてるというか。でも、それは自分が演出やるようになってもそうで、この人は言ってやったほうがいいんだなとか、ていうか、この人のことを言ってるようで、実はあっちの人のことを演出してるときというのがあるんですよね。例えば、長瀬(智也)くんとかは特にすごいから、何も言うことないから。
鶴瓶 あの人すごいよね。
宮藤 長瀬くんが飽きないうちに本番やりたいから、長瀬くんには言わないで、こっちにばかり言ったりとか。こっちの人は言っただけよくなるから言うっていうのはありますね。でも、言われないと役者さんって不安になって、演出されてないから多分ダメなんじゃないかみたいな、監督は俺のこと気に入ってないって思うんですよね。みんなちょっとMなんですよね(笑)。
みっともないところを見てもらうしかない
鶴瓶もまた、映画やドラマに出るときも、監督から何も言われたことがないと話す。特にこれまで何度も出演している山田洋次監督作品の撮影現場でも「何も言われない」。宮藤もまた、山田監督の最新作「こんにちは、母さん」に出演したばかり。2人が現場にいてそばで感じた山田監督の演出のすごさについて話は続き、さらに、女優、吉永小百合さんのこと、そして、涙を流す演技の難しさなどが語られた。
「でも、脚本がよかったら自然に入り込める」と鶴瓶は言い、「書いてるときに泣くときもある?」と宮藤に訊ねる。
「ありますよ。鶴瓶さんに褒めていただいたあの歌舞伎は、毎回そんな気持ちになってました」
それは、宮藤官九郎が脚本と演出を手がけ、昨年平成中村座で上演された新作歌舞伎「唐茄子屋 不思議国之若旦那」のこと。
宮藤 「生きるっていうのはみっともないことなんだ」っていうセリフですよね。
鶴瓶 いや、本当にそうなんよね。
宮藤 それを、(中村)七之助くん演じる女将さんが首吊ろうとして、だけど一命を取り留めたときに、(中村)勘九郎くんが言ったんですね。「あんたは首括るなんてみっともないことしたんだから、この先はもう、みっともないことを認めてもらうために生きていかなきゃいけないんだ」って。今、自分で言ってても、いいセリフだなって思いました。珍しいですけどね、そういうこと。
鶴瓶 俺もそのとき、次やるのが、生きることについての落語だったから、「よかったよ、あれ」って電話して。
宮藤 これも元々落語をベースにした歌舞伎で、もちろんそんなセリフは出てこないんですけど、たぶん落語ばっかり聴いていたから、そんなことを思ったんだと思うんです。落語って結局そういう噺が多いじゃないですか。
鶴瓶 みっともないということをみんなに理解してもらって生きていくっていうね。だから、さっきも言ったように、本当にダーッて出てしもうたんだから、もう言おうと。だから「うんこ出ました!」って言い切れた。全然恥ずかしくなかった。
宮藤 もうみっともないところを見てもらうしかないですもんね。
鶴瓶 そういう状態になると、みっともないを通り越して、みんなにちゃんと分かってもらうっていうのがね。
宮藤 そうですね。
鶴瓶 人間っておもろいよね。
宮藤 今、話の振りがすごかったですね。いい話からの戻し方が!
約90分、2人のトークに観客は笑いっぱなしだった。だけどそれは、まさしく、みっともない自分自身や、どうしようもなくヘンな周りの人たちを、愛おしく笑い合っている、そんな時間だったように思う。
思えば宮藤官九郎の作品もそうなのだ。時代や社会に揺れ動き、翻弄されながらも、人間が、人間と関わりながら、懸命に生きていく姿を、コミカルに、そして丁寧に、物語を通して、私たちに見せてくれるから、見終わったあとにはいつも、鶴瓶の言葉を借りるならば、「人間っておもろいよね」と、本当にそう思うのだ。
宮藤を送り出しながら、鶴瓶は言った。
「心豊かですよね。あんだけのものを書けて、これだけしゃべれるんですもん」
その「豊かさ」を笑いながら受け取ることができた90分。「無学 鶴の間」16回目のゲストは、だからこそ、ますます、彼の描く、私たちが生きるこの世界の物語を観たいと期待せずにはいられなくなる、脚本家・宮藤官九郎──。
プロフィール
笑福亭鶴瓶(ショウフクテイツルベ)
1951年12月23日生まれ。大阪府出身。1972年、6代目笑福亭松鶴のもとに入門。以降、テレビバラエティ、ドラマ、映画、ラジオ、落語などで長年にわたって活躍している。大阪・帝塚山の寄席小屋「無学」で、秘密のゲストを招いて行う「帝塚山 無学の会」を20年以上にわたって開催してきた。
宮藤官九郎(クドウカンクロウ)
1970年、宮城県生まれ。1991年より大人計画に参加し、脚本家・監督・俳優として活動。第25回日本アカデミー賞最優秀脚本賞ほか多数の賞を受賞。話題作に「池袋ウエストゲートパーク」「タイガー&ドラゴン」「あまちゃん」「いだてん~東京オリムピック噺~」「俺の家の話」などがあるほか、現在公開中の映画「ゆとりですがなにか インターナショナル」でも脚本を担当し、また、企画・監督・脚本で参加したドラマ「季節のない街」はディズニープラスで一挙独占配信中。作、演出を手がけたシネマ歌舞伎「唐茄子屋 不思議国之若旦那」は2024年1月より全国で上映予定。