データで見るジャルジャル 再生数から屁の回数まで、JARUJARU TOWERを徹底調査

スーツのポケットから出る赤いハンカチーフ

──前回のジャルジャル特集(参照:ジャルジャル×ヤバイTシャツ屋さん座談会)からこの1年、新型コロナウイルスの流行に影響を受けながら活動されたと思いますが、特に印象深い出来事を教えてください。

福徳 「JARUJARU TOWER 2020」が中止になったのは個人的にデカい出来事でした。「うわー、せっかく作ったネタ全部見せられへんねや」というショックは初めてで。

後藤 でも新たな試みもたくさんあって、貸し切りの旅館からコントを配信した「旅館の部屋を覗く奴」はその代表です(参照:ジャルジャルが予約激減の旅館をコントで手助け、電話殺到に「うれしい」と照れ笑い)。無観客ライブをただ配信するのも味気ないなと思っていたところに「旅館を使って何かやりませんか」というお話をいただいて。これをきっかけに「配信って楽しいな」と思えるようになりました。

──ネタサロンの会員を巻き込んだZoomでのコント配信も行っていましたね。

福徳 コントに厚みが出るし、今までなかったようなネタができるのがうれしかったです。最初はエキストラ感覚でファンの方々に手伝ってもらっていたんですけど、徐々に1人ひとりの面白さに気付き始めました。

後藤 何回も出てくれる人をこちらもだんだん把握してきて「この人はこういうのが得意だ」とか「この人はこういうことができる」ということがわかってくるんです。最近はやりたいことに合わせた逆オファーも増えてきて、徐々に劇団化しています(笑)。

福徳 「JARUJARU ISLAND」というロケコントをアップするサブチャンネルを開設したのも昨年のことで。これに登場するキャラクターは作家さんが決めているので、僕たちからするとキャラがオーディションにかけられている感覚。「次はどのキャラに声がかかるんやろ」というワクワク感があって、とても好きなチャンネルになりました。

──念願の「キングオブコント」優勝もありました。

後藤 「キングオブコント」を獲れたことでスッキリした状態でコントをやれるようになりました。何をしていても心のどこかに「まだキングオブコントで優勝できていない」という思いがあって、それがなくなったのはデカいです。「キングオブコント」って辞め時を自分で決めなあかん大会なので。

福徳 スーツを着こなすときの、ポケットから出る赤いハンカチーフを手に入れた感覚です。「ステージが1段階上がって、これでパーティに行けるぞ!」みたいな。大会をハンカチーフに例えるのはあまり適切じゃないかもしれないですが(笑)。優勝してから、よりリラックスしてネタができるようになった気はします。お客さんも目に見えて温かくなりました。賞レースの前はファンの人も一緒になって緊張しちゃう感じがあったんですけど、それがなくなったかな。

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1カ月ぶりの舞台は「笑けるくらいいつも通り」

──いろいろな配信企画を試みた外出自粛期間を経て、久々に舞台に立ったときの心境はいかがでしたか?

福徳 確か1カ月ぶりくらいだったのかな。寄席で何回もやっているネタだったんですけど、1回だけ練習したのを覚えています。いざ舞台に立ったら笑けるくらいいつも通りでした。「いつも通りや!」って思いながらやっていました。

──後藤さんが映画の主演を務めたり、福徳さんの恋愛小説が発売されたりと活動の幅が広がった1年でもありました。

福徳 後藤が映画を撮っているときに1週間くらいスケジュールが空いたときは心の底からうれしかったです(笑)。テンション上がっちゃいました。2人とも休みだとネタ合わせをしてしまう癖があるので、1人でしっかり休めました。

──ネタ合わせはデビュー当時と変わらない頻度でやっているんですか?

福徳 デビュー当時はほぼ365日やっていたので、それに比べれば減りましたけど、1回1回の質は高まりました。昔は昼寝を挟んだりしてダラダラ長くやっていて。

後藤 ゲームもしてたしな。

福徳 やってたなあ。わざわざプレイステーションの本体を持っていって、テレビに繋いでサッカーゲームをやってました。

後藤 長時間遊ぶわけでもなく、合間にちょっとやるだけっていう。

福徳 そのためだけに、なんであんな大荷物を持っていけてたんやろ?(笑)

──ゲームで遊んでいるときに生まれたネタはあったんですか?

福徳 まったくないです(笑)。

ちゃんとしてるジャルジャルを見て

──さて、間もなく1年越しの単独ライブツアー「JARUJARU TOWER 2021ージャルってんじゃねえよー」が始まります。

後藤 珍しく1カ月前の段階で中身がほぼほぼできています。全体のテーマ決めが毎回難航するんですけど、今回はすんなり決まりました。

福徳 「新しいタイプのネタを作るぞ」と意気込むことはあまりないですけど、お客さんのウケ方を見て初めて「新しいタイプのネタやったんや」と自分たちで気付くことはあるので、今回もそんなネタが生まれるかもしれません。自分たちも楽しみです。

後藤 以前、新しい試みとしてプロジェクションマッピングを使う案もあったんですよ。結局やらずにむしろ回を重ねるごとにどんどんアナログになっています。あと今回は配信が初めてなので、何人くらいに観てもらえるのか、ネタバレがどれくらいあるのか、そのへんはいろいろ気になります。

──昨年、YouTubeの登録者数が100万人を突破して、初めてジャルジャルの単独ライブを観に来る人も多そうです。

福徳 YouTubeのネタはかなり粗いし練習もしていないので、その感じしか知らない人がライブに来てくれるのも楽しみです。単独ライブはめちゃめちゃ練習しているし、アンケートに「ちゃんとしていてビックリした」と書かれることもあります(笑)。ぜひちゃんとしてるジャルジャルを見てください。

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2021年6月8日更新