タカアンドトシが語る「フットンダ王決定戦2026」|放送開始15年目!「過去最大の戦いになる」 (2/2)

ザコシの審査で勝ち上がる“ザコチル”に期待

──決勝進出1組を決める「ワイルドカード選考会」は、これまでライブなどで事前に行われることが多かったのですが、今回は生放送中に行われるそうですね。しかも審査員にハリウッドザコシショウさんが就任されました。

タカ 「ワイルドカード選考会」はお客さんがいない中、ザコシショウの判定で布団を飛ばすということで、とんでもないヤツが出てきそうですね。自分のジャッジだけで「オモロいやん!」と判定するわけだから、ザコシショウも難しいと思う。

トシ 「ええやんええやん!」って。

タカ 全部飛ばしそうだよね。「みんなでやったらええやん!」みたいな。どうなるか楽しみです。

タカアンドトシ

タカアンドトシ

トシ 今まではライブ形式でやっていましたから、それとはまた違う空気になるでしょうね。

タカ 本選に勝ち上がってきたヤツがまったくウケない可能性もある。ザコシショウの感覚で来るから。

トシ それがハマれば面白いですけどね。あとザコシさんは「深夜も眠らせない!芸人ネタ祭り」でネタの出番もある。

タカ 自分のネタもあるから、いっぱいいっぱいになってくるかも(笑)。

トシ ネタの時間が近づいてくると目が泳ぐかもしれない(笑)。ただ、お笑いには非常に真摯な方ですから。

タカ 「R-1グランプリ」で審査員もやっていますしね。

トシ すごく真面目な審査員で定評がありますよね、あの日ばかりは。

タカ 今回もザコシショウの審査が楽しみです。

トシ “ザコシショウチルドレン”が上がってくるわけですからね。

タカ “ザコチル”。

トシ どんな“ザコチル”が来るのか僕らも想像がつかないです。

──長年「フットンダ」を続けていることで、ほかの番組やご自身のネタに影響を与えるようなことはありますか?

タカ この「フットンダ」の企画をどうして俺らに持ってきたのか、さっき「俺らの態度が悪かった」と言っていたプロデューサーに聞いたら、「漫才のネタにモジり系が多いから合うんじゃないか」みたいな理由なんですよ。だから「フットンダ」をやることによって、そこがネタの中にさらに入ってきてるんじゃないか、というのはあります。

トシ そうですね。モジりみたいなネタはもともと昔から僕らは好きだったんで。だから僕はこの「フットンダ」が始まったとき、「なんか楽しそう」と思っていたんですけどね。そんなに態度悪かったですか?(笑)

タカ 当時は疲れていたからさ。

──そのブッキングの期待にご自身としては応えられているでしょうか?

タカ 普通の大喜利よりは期待に応えやすいです。普通の大喜利番組だとガチなお題が多いけど、「フットンダ」はチームプレーも多いですし、みんなでアットホームな感じでのびのび楽しくできています。

タカトシ50歳、あの手この手で鮮度を保つ

──来年タカトシさんは節目の50歳を迎えるということで、どんな年にしたいですか?

タカ 50歳になってからは、ゆっくり、いいバランスで休みをもらいながら……とか思ってたんです。でも、社長とごはんを食べに行ったときに「働き盛りの50代やな」と言われて、「そうですよね」(笑)と。さらにがんばらなきゃいけないなと思いました。お尻を叩いていただいて。もうちょっと積極的に、自分たちの番組以外にもチャンスを伺って出ていきたいなと思っています。

トシ 今年がデビュー30年ということで、いろんな番組にちょこちょこ出させていただいています。去年がコンビ結成30年で、いろんな番組に出させていただきました。来年は50歳ということで、またいろんな番組にちょこちょこ出させていただきます(笑)。あの手この手で鮮度を保ちつつやっていかなきゃいけないなと思っています。

タカアンドトシ

タカアンドトシ

──吉本の先輩を見ても、50歳は働き盛りでしょうか?

タカ そうなんでしょうね。

トシ 70歳、80歳とかですからね、師匠の方々は。

タカ さんまさんも70歳。今年、我々が北海道でやっている番組(UHB「発見!タカトシランド」)にダメ元で出てほしいんですけどと言ったら、「ええよ」と言って出ていただきました。今のさんまさん、精力的に、働き盛りの70代みたいな感じで、いろんな人の番組に出ているんですよ。大先輩の背中を見ていたら、もっとがんばらなきゃなと思うよね。

トシ そうですね。上にとんでもない人たちがいっぱいいますので。まだまだ若手ですもんね、我々は。

タカ まだ若手でした。

トシ まだまだ若手の気持ちでいきます。これからも。

かけそばのような相方・トシ

──お二人がここまで長い間、ともに歩み寄れている秘訣や、意識していることはありますか?

タカ 意識とかは別にしていないんですけど。僕が感じてるのは、(トシは)最初に会ったときから、人間的にほとんど何も変わらない。標準装備のままで、オプションも付けないですし。

トシ 誰が無課金野郎だ(笑)。

タカ かけそばのような、シンプルな相方なんですよ。

トシ それはもうジジイだろ。

タカ 俺のほうが変わったとしても、相方が変わらないから、“戻してくれる”というか。

トシ 逆にこいつはすごく変わるんですよ。見た目も変わりますし。痩せたり太ったり、髪を伸ばしたり、髭生やしたりとか。こいつが変われば変わるほど、僕はジタバタしちゃいけない、自分も髭を生やしたらおかしくなるぞ、とバランスを取る感じになっているんでしょうね。防衛本能なのかわからないですけど。バランサーとして生きてたんじゃないでしょうかね。

タカアンドトシ・トシ

タカアンドトシ・トシ

タカ 欲がないですね。本当に欲がない。ゼロなんです。

トシ お坊さんみたいじゃん、さっきから。

タカ 明日から仕事がゼロになったとしても、相方はたぶん平常心でいられる。

トシ いられねえよ!(笑) 子供3人いるんだから。

タカ 「これはこれで仕方ないだろう。俺の人生こんなもんだ」と思える。

トシ いや、勝手に決めるなよ。

タカ それぐらいの悟りの境地を感じますよ、こいつに。

トシ いや、そんなわけないですから。焦りますからね、明日急に仕事なくなったら。

──最後に今回の「フットンダ王決定戦」の見どころ、オススメコメントをいただいてよろしいですか?

トシ 15年目に、初の3連覇が出るのかどうか!

タカ 今までいないですからね。

トシ そこを止める誰かが出てくるのか。また、「なんだこいつは」というようなまったくの新星が出てくるのか。

タカ 今回「3連覇をそう簡単にはさせないぞ」ということで、実力派がブッキングされているみたいです。だからいつもよりレベルの高い戦いが見せられるんじゃないかと思っています。

トシ “過去最大の戦い”が見せられるんじゃないかなと。タカさんも当然決勝には残りましょう!

タカ 確かにそこは……。

トシ これを言うと毎回トーンダウンするのはやめましょう(笑)。多くを語らなくなっちゃう。

タカ もうAブロックは……。

トシ うるせえな!(笑) いつも「Aブロックは激戦」って、もういいよ!

タカ 「決勝に行っちゃったら」と考えると、そのあと何も笑えないんですよ(笑)。

トシ ほかのヤツらのモジリが入ってこない?

タカ もしかしたらAブロックの後半で手が止まるかもしれない。

トシ スタミナを付けて、ということですので。

タカ ともかく“過去一”レベルの高い大会になるところを、ぜひ楽しみしてください!

タカアンドトシ

タカアンドトシ

日本で一番早いお笑いバトル! フットンダ王決定戦2026

放送局・放送日時

中京テレビ・日本テレビ系
2026年1月1日(木・祝)1:59~6:00

出演者

MC:タカアンドトシ

本戦出場芸人

タカアンドトシ・タカ / ウエストランド井口 / Aマッソ加納 / エバース / きしたかの高野 / 9番街レトロ / さや香・新山 / ジャングルポケット太田 / 真空ジェシカ / たくろう / 天竺鼠・川原 / とにかく明るい安村 / トム・ブラウンみちお / とろサーモン久保田 / ドンデコルテ / 錦鯉 / ニッポンの社長 / バッテリィズ・エース / ヒコロヒー / 平成ノブシコブシ吉村 / マユリカ / ヤーレンズ出井 / ラランド / 令和ロマン・松井ケムリ / ロングコートダディ

ワイルドカード選考会

審査員:ハリウッドザコシショウ
R藤本 / カベポスター永見 / ZAZY / ちゃんぴおんず / 忠犬立ハチ高ノムラフッソ / 野澤輸出 / ひつじねいり細田 / ブティックあゆみ / やました

深夜も眠らせない!芸人ネタ祭り

ド桜 / ハリウッドザコシショウ / ブラゴーリ

公式サイト

プロフィール

タカアンドトシ

タカ
1976年4月3日生まれ。北海道出身。

トシ
1976年7月17日生まれ。北海道出身。

中学校の同級生だった2人が1994年にコンビ結成。地元・北海道で活動を続けたあと東京進出し、2004年の「M-1グランプリ」でファイナリストに。2005年と2006年の「爆笑オンエアバトル チャンピオン大会」(NHK総合)で優勝。特に漫才中の「欧米か!」に代表されるフレーズ「○○か!」が流行した。全国ネットから北海道ローカルまで数々のバラエティ番組でMCを務め、漫才の舞台にも立ち続けている。