川島にとって大喜利は永遠の趣味

──川島さんは「IPPONグランプリ」（フジテレビ系）で昨年2016年に初優勝されたり、NHKラジオの「すっぴん！」でも大喜利コーナーを続けられたりしています。日頃から大喜利の腕を磨いているような状態なのでしょうか？

川島　結局、好きなんです。バラエティ番組にはスタジオ収録とか漫才とかいろいろあるんですけど、大喜利は「永遠の趣味」というか。大喜利好きの人でイベントをやったりもしてますし、それがもしかしたら磨いている、ということになるのかもしれないです。

──タカさんも日頃から大喜利の腕を磨いていたりしますか？

タカ　いや、まったく考えないようにしています。年に1回「フットンダ王決定戦」に集中するので、1年間、まったく大喜利とは接していない。1年ぶりに我が子と会うときの喜び、とでも言うんでしょうか。そこで爆発させる！

トシ　いつも結局、不発弾で終わってますけど。

タカ　まあ、1年間接してないと、接し方がわからなくなりますからね。忘れちゃうんですよ。

トシ　ちょいちょい接しとけよ！

タカ　大喜利に人見知りしちゃう。

──川島さんは大喜利という形式の、どんなところに魅力を感じていますか？

川島　ゼロから笑いが作れるところでしょうか。お題は普通であっても、受け身の取り方やカウンターで笑いが取れる。「IPPONグランプリ」は最高速度を競う大会で、ホームラン競争に近い。一方の「フットンダ」は野球に近いのかなと。誰かがウケて、誰かがエラーして、そのエラーを誰かがチャンスだと思って、と。和気あいあいとしている感じが好きです。

ダークホースが優勝する可能性

──今回の「フットンダ王決定戦2018」は、前回よりさまざまな形でパワーアップするとお聞きしています。放送時間が3時間50分に拡大して、準決勝も新設される。これによって戦い方が変わることはありますか？

トシ　単純に皆さんの答える量が増えそうですし、消耗戦になってくるかもしれない。どうなるか楽しみですね。毎年上位のメンバーがちょっと固まっていたので、そこに新しい人が入ってくるんじゃないでしょうか。

──芸人さんの回答を受けて布団が吹っ飛ぶときのシステムも、お客さんの笑い声のボリュームが判定基準になります。

タカ　これで大きく変わる可能性はありますよね。その日に乗っちゃった奴が優勝まで行っちゃうかも。

トシ　3時間50分の中でその瞬間だけ一番ハネた奴が、バーン！と。

タカ　今まで優勝してきた人は皆さん実力者だったんですけど、ダークホースが優勝する可能性があるかもしれない。もしかしたら、嶋大輔さんが優勝するかもしれないですよ。

トシ　なんでだよ！

──前回の放送で「男の勲章」歌ってましたもんね（笑）。川島さんはいかがでしょうか。

川島　これまで、ウケてるけどモラルに反するから布団が飛ばない、みたいなことってあったんですよ。ジャングルポケットの斉藤くんの答えとか（笑）。「それはちょっと違うやろ。お題無視して大声出してるだけやろ」と。ただ、お客さんを盛り上げるプロではあるので、ジャンポケ斉藤くん、トレンディエンジェルの斎藤くんあたりのパワー系の芸人が怖い。ちょっと競技が違うのかなとも思います。

タカ　そういうスタイルでもアリなんだよね。とにかく笑わせた者勝ちみたいな。

──そのスタイルだとタカさんは、どんな戦い方になるでしょうか？

タカ　面白いパンツを用意していきますよ！ 白鳥の顔がついたパンツとかね。

トシ　まずは志村さんの許可を得なさいよ。

川島　新春初スベりなるか（笑）。

勢いのある人を抑えて優勝したい

──最後に「フットンダ王決定戦2018」へ向けて、番組の見どころや皆さんの意気込みをお聞かせください。

トシ　いろいろと形式が変わって、より緊張感が増した大会になると思います。楽しく、かつ緊張感のある初笑いを皆さんにぜひ楽しみにしていただきたいです。

タカ　新ルールが本当に見どころです。新たなスターが生まれる予感がします。

トシ　自分が勝つ気ないじゃねえか！ その言い方なら。お前も出るんだよ！

タカ　新たなスター、それはもしかしたら私かもしれません！

トシ　別に新たなスターでもねえだろ！

──川島さんも一言お願いします。

川島　いろんな賞レースが増えてきて、そういった大会で優勝された方が忙しい合間を縫って「フットンダ王決定戦」にも出てくると思うんです。そういう奴らのことを、キュって絞める役が我々やと思うんです（笑）。勢いだけじゃないんだぞと。

トシ　厳しいぞー。萎縮させる役だ。

タカ　すばらしい！

川島　いきなり新年に土を付けて「あ、そうか！」と気付かせる。勢いのある人を抑えて僕が優勝したいと思います。