お笑いナタリー Power Push - BSスカパー!って知ってますか!?
地上波では絶対に見ることができない!田村淳、劇団ひとり、加藤浩次がオリジナル番組制作
2.劇団ひとり「劇団ひとりの『夢劇場 -小ホール-』」
2015年10月4日(日)22:00~23:00
劇団ひとりが自身のキャリアにおいて初めてまるまる1本のテレビ番組を制作。「地上波では絶対に見ることができない下ネタ」をテーマに監督、脚本を務め、もちろん出演もしている。撮影は3日間にわたって行われた。オファーを受けたときから「下ネタだな」と直感、スタッフとの話し合いで「相当できる」と確信したというひとり。そんな彼が上質な下ネタを届けたいという思いから、細部の演出までこだわった1時間。「家族全員でも楽しめます。その後の空気が気まずくなるのとかは知ったこっちゃないですけど(笑)」(ひとり)
下ネタ企画の撮影は深夜まで続く
劇団ひとりは、8月に行われた「BSスカパー!って知ってますか!?」の制作発表会見(参照:劇団ひとりが肛門晒す覚悟で番組制作、極楽加藤はコント、淳は社会派)で「下ネタで行く」と宣言していた。「このままの芸風だと娘がイジメに遭う」との心配から、“最後の下ネタ”に挑戦する、とも。そんな発言でどんな下ネタを炸裂させるのか、読者の期待を煽っていた。
一部のロケ収録を終えた劇団ひとりが次の撮影場所にやって来たのは24時すぎ。これから夜を徹しての撮影が行われる。しかし、ひとりをはじめとする出演者、スタッフの顔に疲れの色は見えない。前半のパートが充実したものだったことが伺える。
さすがにケツの穴は映さないですよ?(笑)
会場の準備が整うと、ひとりの細かい指示出しにもとづいて撮影はよどみなく進んでいった。終了したのは26時を少し回った頃。無事に撮影初日を終えたひとりに話を聞くと、「すごく充実した収録現場でした。かなりハードでしたけどね」と、手応えたっぷりに長い一日を振り返る。気になる下ネタの度合いについては、「番組スタッフが、『性器を映すのはアウトだけど、ケツの穴は応相談』って言ってくれてて。素晴らしいチャンネルですよ」と、「BSスカパー!」の懐の深さに感謝。続けて「とはいってもさすがにケツの穴は映さないですよ?(笑)」とコメントし、撮影スタッフたちを笑わせた。
6、7人にオファーを断られた、高品質な下ネタ企画
下ネタっていうと下品な感じにとられがちなので、なるべく上品な、高品質な下ネタを提供したいなと思ってかなり細かくこだわって作っています。どれくらいの下ネタかっていうのはネタばらしになっちゃうから言えませんが、そうですね……6、7人の役者さんにオファーを断られています。そういう内容です(笑)。しかも自分の身近で、けっこう無理を聞いてくれそうな方々にも断られているんです。受けてくれた方々はこの企画を面白がってくれてるんでしょうね。
基本的に「やっていいよ」って言われたら全部自分でやっちゃいたくなるタイプなので、台本も演出も自分でやらせていただいています。規制がある、ないとかそういうことを置いといたとしても、好きなことをやっていいっていうのはうれしいオファーでしたね。実は1時間まるまる自分の番組を作れるっていうのは初めて。VTRやコーナーを作るってことはありましたけど、全部イチから作っていいテレビ番組っていうのはすごく貴重な経験です。
下ネタを拒否してきた人たちの扉を開いてあげたい
下ネタっていうと毛嫌いする人もいるかもしれませんけど、きっと僕の番組をきっかけに下ネタの魅力に気がついてくれるんじゃないかな。頑なに下ネタを拒否してきた人たちの扉を開いてあげたいですね。「下ネタってこんなに素晴らしいものなんだ!」ってわかってほしい。下ネタの新しい可能性を切り開くんじゃないかっていう自負はあります。もうアートに近いって言ってもいいんじゃないでしょうか。もちろん女性も観られますし、家族全員でも楽しめます。その後の空気が気まずくなるのとかは知ったこっちゃないですけど(笑)。
「仕事として割にあわなくても出たい!」って思えるチャンネルに
「BSスカパー!」のことは、8月の制作発表会見の直前まで知りませんでした。なんとなく説明はされていたけど、けっこう聞き流しちゃってて(笑)。今回はかなり特別な企画として僕たちが番組を作らせてもらっているけど、定期的にこういうことをやれるチャンネルになったら芸人からの支持率は半端なく高いですよ。そのためだったらいくらでもスケジュール出すとか、ギャラいらないとか、そうやって言い出す芸人も少なくないんじゃないですか? 「仕事として割にあわなくても出たい!」って思えるチャンネルになってくれたらなっていう期待はあります。
次のページ » 加藤浩次「密着!加藤浩次軍団コントへの挑戦」
番組情報
スカパー!加入者なら誰でも視聴できる“おまけチャンネル”「BSスカパー!」の知名度を上げるべく、田村淳(ロンドンブーツ1号2号)、劇団ひとり、加藤浩次(極楽とんぼ)がそれぞれのオリジナル番組を制作。“地上波の顔”とも言える彼らが手掛けた「地上波では絶対に見ることができない!」番組を3週にわたって無料でオンエアする。
- 2015年9月27日(日)22:00~23:00 田村淳
「田村淳の地上波ではダメ!絶対!」 - 2015年10月4日(日)22:00~23:00 劇団ひとり
「劇団ひとりの『夢劇場 -小ホール-』」 - 2015年10月11日(日)22:00~23:00 加藤浩次
「密着!加藤浩次軍団コントへの挑戦!」
※すべて無料放送。スカパー!にご加入していない方でもご視聴いただけます。
- “おまけチャンネル” BSスカパー! 開局1周年記念番組 「BSスカパー! って知ってますか!?」|スカパー!の“おまけ”チャンネル BSスカパー!(BS241)
- BSスカパー!って知ってますか!?(@sptv_bssknow) | Twitter
BSスカパー!概要
BSスカパー!とは
スカパー!加入者なら誰でも視聴できるチャンネル。バラエティ、ドラマなど地上波では体験できないような興奮を味わえるオリジナル番組や音楽ライブなどココロ動くコンテンツをお届け。
劇団ひとり(ゲキダンヒトリ)
1977年2月2日生まれ。千葉県出身。太田プロダクション所属。 コンビとして1993年にキャリアをスタート。2000年にコンビ解散後、劇団ひとりとしてピン芸人に。2006年には「陰日向に咲く」で小説家デビュー。2014年5月に自身の小説を原作とした初監督映画「青天の霹靂」が全国公開された。