(7位通過 / 2842リツイート)
「M-1グランプリ」「キングオブコント」の両大会で決勝進出を果たした万能コンビ。ネタの内容がアバンギャルドすぎるがゆえか、賞レースの審査員から怒られることもあるが、熱狂的なファンも多い。デビュー当時細身だった野田クリスタルは近年みるみるマッチョ化しており、その肉体美にも注目が集まる。
「M-1」「KOC」ファイナリストとして力の差を見せつける
──30組が参加したTwitter予選で、マヂカルラブリーさんは2800以上のリツイートで勝ち上がりました。
野田クリスタル 僕らがすごいのは、フォロワーの人たちに「拡散してください!」とお願いをせず、普通に放置して勝ち上がったこと。「僕らのネタが好きなら、リツイートしてもいいですよ。どうぞ」みたいなスタンスでした。
村上 かなりのストロングスタイルで勝ち上がりました。
野田 僕らだけ「別に必死じゃないですよ」感をどれだけ出せるか、告知をどれだけせずに勝ち上がれるかのチキンレースをやっていたような気がします。
──本戦で戦う11組の中で自分たちにしかない強みはどこだと思いますか?
野田 “唯一のファイナリストコンビ”という部分です(編集部注:やさしいズも「キングオブコント2018」ファイナリスト)。大きな大会の決勝戦を経験した僕らと、してない奴らの力の差が存分に出ると思います。
村上 ほかの奴らがまだ知らない厳しいところで戦ってきましたから。
野田 あいつらはまだ“あの舞台”を知らない。それをわからせてあげます。
村上 今日出てる奴らなんて怒られそうな奴らばかりなので「お前らも“あの舞台”に行ったら絶対に怒られるからな」と言いたいです。
野田 「怒られるのは俺らだけじゃねえぞ」と。
──特にライバル視しているのは?
野田 EXITです。ワーキャーコンビ同士として、どちらがよりワーキャーなのかを決めましょうよ。
村上 僕らは「キングオブコント」の決勝に進んでから「オールスター後夜祭」に呼んでもらえるようになったんです。そのときに隣の席に何も成し遂げてないEXITが座っていて、「お前ら、なんでここにいるんだよ!」とか言っていたんですけど、そこから彼らが売れまくるまではあっという間でした(笑)。
──ネタでは負けないというところを見せつけたいと。
村上 はい。でも……さっき観覧のお客さんを見たら、なんとなくパリピ要素が強い気がしました。 EXITを勝たせようとしてません?(笑)
野田 いや、同じタイプだから笑うとは限らないよ。
村上 まさかの同族嫌悪パターンね。
野田 とにかくEXITに勝てれば大丈夫でしょう。あとはザコです。……僕らも。
──(笑)。では最後に、宣伝部長になったらアルコベールをどのようにPRするか教えてください。
村上 自ら飲んで、アルコベールのおいしさをお伝えします。
野田 僕は体を鍛えているのでアルコベールを飲む姿が似合うと思います。とにかくビジュアルを全面に押し出します。
- マヂカルラブリー
- 左 / 野田クリスタル(ノダクリスタル)
- 1986年11月28日生まれ。神奈川県出身。
- 右 / 村上(ムラカミ)
- 1984年10月15日生まれ。愛知県出身。
(1位通過 / 5267リツイート)
2017年に結成し、翌年からテレビ出演が急増した新世代パリピ漫才師。“ネオ渋谷系”と称されるチャラ男キャラが人気だ。りんたろー。が介護施設スタッフ、兼近がベビーシッターのバイトをしていたことなど、その真面目で優しい内面にもスポットが当たる。
ネタよりも服を見よ! 笑わすのではなく“チャラつく”
──いよいよ本戦が始まりますね。
兼近大樹 我々はチャラ男なので、アルコベールとは一番関わりが深いはずなんです。なんとしても宣伝部長の座をゲットしたいです。
りんたろー。 そうだね。あとは、お世話になっているアルコベールさんに恩返しをするという気持ちでがんばります。
兼近 勝ち負けというよりは、大会を一番盛り上げたい。
──先ほど、マヂカルラブリーさんが「観覧のお客さんのパリピ要素が強い」「EXITに勝たせようとしているのでは」とおっしゃっていましたが。
りんたろー。 サクラをがっつり入れたんで楽勝っすね(笑)。
兼近 我々のマブダチが集まってくれたので、盛り上がらないわけがないっすよ。たぶんネタ中に「イェーア!」って声が上がると思います。
──「自分たちのネタはほかのメンバーとここが違う」という部分を教えてください。
兼近 ボケがほぼないところっすね。笑わすというよりはチャラつく。今日も「一緒に盛り上がっていこうぜ!」的なスタンスでヒィエヒィエ言ってればいいかなって感じです。
りんたろー。 今日のシャツがMonclerとPalm Angelsっていう激熱ブランドのコラボレーションなんすよ。そこを見てもらいたいです。
兼近 余談なんですけど、俺の帽子もH&MとMoschinoっていうブランドのコラボです。めっちゃチャラいっす。
──一番ライバル視しているのは誰ですか?
りんたろー。 シードのパイナップルつばささん。パイナップルって南国のイメージなので、すごくチャラいなって思います。
兼近 “チャライエロー”っすね。
──では最後に、宣伝部長になったらアルコベールをどうPRするか教えてください。
兼近 アルコベールをベルトの先に付けるのを最新トレンドとして広めます。漫才のときにぶら下げておくので、常にお客さんの目に留まるはず。関係者の方は絶対に俺らを選んだほうがいいと思います。
りんたろー。 夏はパーティが増えるのでいろんなところで配って宣伝していきたいです。
- EXIT(イグジィット)
- 左 / りんたろー。
- 1986年3月6日生まれ。静岡県出身。
- 右 / 兼近大樹(カネチカダイキ)
- 1991年5月11日生まれ。
(6位通過 / 3221リツイート)
「キングオブコント2018」ファイナリスト。同大会では最下位に終わってしまったものの、審査員の松本人志が本番中に何度も彼らの名前を出してイジり続けたことで注目を集めた。どこか温かみのある“やさしい”ネタが多い一方で、攻めたネタを繰り出すこともあり、幅広いお笑いファンからの支持を集めている。ツッコミの佐伯は童貞キャラとしてメディアに露出することもしばしば。
狙うはホームラン!単独ライブでもっとも賛否両論だったネタで勝負
──予選を勝ち上がった心境はいかがですか?
佐伯元輝 かなりたくさんの方にリツイートしていただき、感謝しかありません!
タイ ちょうど中間くらいの順位だったそうなので、そのへんもやさしいズっぽいなと思いました。
佐伯 AbemaTVでネタが配信されるのもうれしいです。僕、AbemaTVには童貞としてしか出てないんですよ。今日は珍しくネタをやらせていただけるので激レア回といっていいでしょう。一番プレーンな状態で出るので妙に緊張しちゃいます(笑)。
──本戦ではどのようなネタで勝負するんでしょうか?
タイ 2日前に単独ライブが終わったばかりで、そこで初披露したネタをさっそく持ってきました。
──ネタはバッチリ仕上がっているということでよろしいでしょうか。
タイ それがですね、一番反応に賛否があったものをあえて持ってきました。もしかしたら、とんでもないホームランが出るかもしれないという期待を込めて。どう転ぶかはわかりません。
──それは楽しみです。ほかの出場者でライバル視しているのは誰ですか?
タイ マヂカルラブリーさんです。今日、佐伯の着ている服がピンクで村上さんと被っているので。あと、去年の「キングオブコント2018」の大会中にダウンタウン松本さんが僕らの名前を連呼してくださったのに、今年の開催発表会見にはマヂラブさんが呼ばれたんです。その恨みも晴らせればと思います。
──ちなみに、先ほどマヂカルラブリーさんは自分たちのことを“唯一のファイナリストコンビ”と言っていました。
タイ おいおいおいおい! キングオブコントの楽屋であんなに「一番おいしかったじゃん」って言ってくれたのに!
佐伯 穏やかじゃないね!
──「キングオブコント」のリベンジを果たせるといいですね。では最後に、もし自分たちが宣伝部長になったらアルコベールをどのようにPRしたいかを教えてください。
タイ 佐伯は富山県出身なので、富山県民全員にアルコベールをアピールできます。
佐伯 知事くらいの力を持ってるんだ!
タイ 僕は江戸川区出身なので、地元の先輩・KREVAさんにアルコベールをアピールできるようにがんばりたいと思います。
- やさしいズ
- 左 / 佐伯元輝(サエキモトキ)
- 1986年3月20日生まれ。富山県出身。
- 右 / タイ
- 1985年6月26日生まれ。東京都出身。
(4位通過 / 3896リツイート)
2018年元日の「ぐるナイ おもしろ荘」優勝コンビ。明確なボケ・ツッコミを定めず、圧倒的な演技力で笑いを起こす独特のスタイルを持つ。コント披露時に池田が見せる、クオリティの高い女装も特徴の1つだ。2019年5月には実方が増田貴久(NEWS)の命名により「ジャンボたかお」に改名した。
ジャンボたかお改名後初の称号が欲しい!
──本戦出場おめでとうございます。
ジャンボたかお ありがとうございます。僕は最近、名前がジャンボたかおになったばかりで、ちょうどジャンボたかおとしての称号が欲しかったところなんです。それを手にするチャンスが来たなと思っています。この大会は「俺がジャンボなんだ」とはっきり伝えるいい機会だと思っています。
池田直人 予選は自分たちの好きなネタで勝負したので、それがたくさんリツイートされたのはすごくうれしかったです。
ジャンボ 予選の動画を撮ったときは、まだジャンボたかおじゃなくて「実方孝生」だったんです。ジャンボたかおになって相当パワーアップしているので結果にも期待できるんじゃないかと……。
──具体的にどのようなところがパワーアップしているのでしょうか?
ジャンボ それを言われるとぐうの音も出ません。記事は「漠然とパワーアップしている」という書き方でお願いします。
──(笑)。本戦はAbemaTVで配信されます。視聴者に注目してほしいポイントはありますか?
池田 僕たちは、ボケとツッコミが特に決まっていないところ、2人とも演技が好きなところが個性だと思っています。そこに注目してほしいです。
ジャンボ 1つ言えることは「ジャンボはドラマチックなんだぞ」ということ。僕がロマンチストであることだけはアピールさせてください。
池田 大会に関して言うと、客席で芸人が審査するので、ほかの賞レースや番組とは違った雰囲気になると思います。そんな独特の空気感も視聴者の方々にとっては面白いのではないでしょうか。
──宣伝部長になれたら、アルコベールをどのようにPRしたいですか?
池田 僕はシャツにパイナップルのワッペンを付けます。地上波のCMに出たことがないので、めっちゃ出たいです!
ジャンボ ドラマチックなCMにできればと思います。こういうことを言うのはあれなんですけど、CMでの女優さんとのハグ。そこからの恋愛発展。そこからの熱愛スクープですかね。
池田 どういうこと(笑)。
──では最後に改めて意気込みをお願いします。
池田 CM出演権獲得を目指して全力でネタやります!
ジャンボ 俺の名はジャンボ。世界に轟くジャンボだ。
- レインボー
- 左 / ジャンボたかお
- 1989年6月25日生まれ。千葉県出身。
- 右 / 池田直人(イケダナオト)
- 1993年9月19日生まれ。大阪府出身。
(8位通過 / 2784リツイート)
兼光と岩橋によるパワフルなどつき漫才が魅力。地元・大阪にてデビュー後すぐに頭角を現したあと、結成5年目で「爆笑オンエアバトル」チャンピオン大会に進出し、関東でもその名が知られるようになった。昨年の「M-1グランプリ2018」では敗者復活戦2位でギリギリ決勝進出に届かなかったが、ラストイヤーの2人の熱演は多くのお笑いファンの胸を打った。
混じりっけのない上方どつき漫才は自分たちだけ
──30組が参加した予選で、本戦に残った心境はいかがですか?
岩橋良昌 僕らはちょうど当落線上やったんです。一番の先輩やし、「どうせやるなら真剣に」をモットーとしていたので、一生懸命SNSで拡散してなんとか滑り込むことができて大変うれしく思っております。
兼光タカシ 正直ビクビクしていました(笑)。
──自分たちのネタのここに注目してほしいというポイントはありますか?
岩橋 混じりっけのない純粋な上方どつき漫才は自分たちだけだと思っているので、そこを楽しんでほしいです。関西にいたときは周りにそういう人ばかりやったので「自分たちは上方漫才師や」っていう自覚はあまりなかったんです。でも東京に来てからは上方漫才師としての自覚が強くなったし、「ゴッドタン」の企画「ネタギリッシュNIGHT」みたいな場に出るようになってからは「自分たちみたいな関西色の強いコテコテタイプが1組いたほうがいいはず」と思えるようになってきた。一番の先輩にはなりますが、周りを気にせず存分に楽しみたいです。
兼光 いい意味で一番若手っぽい精神を持っていると思います。フレッシュな気持ちでがんばります。
──もっともライバル視しているのは誰ですか?
岩橋 EXITです。コツコツおじさんVS勢いチャラ若手(笑)。正反対の2組のどちらが勝つのかって感じです。
兼光 僕は己です。どれだけ楽しくできるか。相手は誰でもいいです。
岩橋 確かに俺ら意外とメンタル弱いからな(笑)。今回は芸人たちの目の前でネタをやるんですけど、そんな状況はNSCの授業以来で17年ぶりのシチュエーション。「オールザッツ漫才」も芸人が見ていますけど、目の前に観客がおって、その後ろに芸人やったんです。同業者が見ているということで、心を強く保たないと折れてしまいそう(笑)。
──プレッシャーに打ち勝てるといいですね。では最後に、宣伝部長になったらどのようにアルコベールをPRしたいか教えてください。
岩橋 僕らは食べることがめっちゃ好きなので、一番アルコベールをPRできるはずです。その魅力を身をもって伝えていきます!
兼光 アルコベールを一番欲しているのは僕たちです!
- プラス・マイナス
- 左 / 兼光貴史(カネミツタカシ)
- 1978年11月10日生まれ。大阪府出身。
- 右 / 岩橋良昌(イワハシヨシマサ)
- 1978年8月12日生まれ。大阪府出身。
(9位通過 / 2757リツイート)
「第5回ytv漫才新人賞」優勝や「第51回上方漫才大賞」新人賞受賞など、数々の賞レースで活躍している漫才コンビ。スタイリッシュな見た目から繰り出される淡々とした掛け合いが特徴だ。2017年4月には活動拠点を大阪から関東に移した。カフェ巡りが大好きな石井の“カフェブログ”はすさまじい情報量を誇る。
楽しんでいるところを見てもらえたらそれで十分
──Twitterでの予選ではたくさんの方々のリツイートで勝ち上がりました。そのことについてはどのように思っていますか?
石井輝明 1人の意見じゃないので、たくさんの方々に支持をいただいたのは単純にうれしいです。
安田邦祐 わざわざリツイートしてくれるわけですから。コマンダンテ好きだということがバレたくない人もたくさんいたはずですし。
──そんな人はいないと思いますが(笑)。本戦ではどのように戦っていきますか?
石井 僕たちは基本的に緩いので「勝つぞ」という雰囲気も出ていないと思うんです。どこかにはあるはずなんですけど。なので楽しんでいるところを見てもらえたら、それで十分です。
──ほかの出場者の中で特にライバル視しているのは?
安田 アイロンヘッドでしょ。あんなに毎日飯食わせて、ここで負けたらめちゃくちゃなことになるから。
石井 各々が飯を食わせてるからな。
安田 僕が辻井に、相方がナポリに飯を食わせているんです。これがシャッフルされることもあります。大阪時代からなんぼほど食わせとんねんって話ですから(笑)。
石井 今まで落とした金のことを考えると、優勝してCM獲得してお金が入ってきても、折半じゃないとおかしいよな。
安田 うん。「舞台の上では関係ない」なんて言いますけど、ここでは関係あります。
──打倒アイロンヘッドなるか注目しています。では最後に、宣伝部長になったらアルコベールをどのようにPRしたいか教えてください。
安田 自分で言うのもハズいですけど、僕らは「癒し系」「マイナスイオン」と評されることが多いので、癒し系っぽい優しい感じで宣伝します。実際にアルコベールを飲ませていただいたんですけど本当においしいので、自然とおいしそうな表情が出てくると思います。その表情だけでいけるはずです(笑)。
- コマンダンテ
- 左 / 安田邦祐(ヤスダクニヒロ)
- 1983年10月25日生まれ。大阪府出身。
- 右 / 石井輝明(イシイテルアキ)
- 1984年10月17日生まれ。大阪府出身。
次のページ »
アイロンヘッドら後半5組のインタビュー