桂三輝が北米20都市巡回公演開催、師匠・桂文枝に感謝

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昨日8月7日、東京・在日カナダ大使館にて桂三輝の北米巡回公演及びカナダ文化大使就任発表会見が行われた。

桂文枝(左)と、その15番目の弟子・桂三輝。文枝に付けてもらった「三輝」という名前を「自分の名前だけで人を幸せにできる。これ以上の宝物はない」と語った。

桂文枝(左)と、その15番目の弟子・桂三輝。文枝に付けてもらった「三輝」という名前を「自分の名前だけで人を幸せにできる。これ以上の宝物はない」と語った。

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六代桂文枝の15番目の弟子であり「三重県住みます芸人」を務めているカナダ人落語家・桂三輝が、8月29日から10月5日まで、カナダとアメリカのおよそ20都市で約30公演を行う北米巡回公演を実施。在カナダおよび在アメリカ日本国大使館、総領事館などが公演を主催・企画運営を行うことで、国際交流基金の支援も得て実現する。会見ではこの巡回公演開催の発表すると同時に、三輝に在日カナダ商工会議所から「カナダ文化大使」の称号が与えられた。

この公演のテーマは、三輝の師匠である文枝の創作落語を英語で演じ、日本の伝統芸能である「落語」を広く北米で紹介すること。会見で三輝は、公演で披露予定の「宿題」という演目について「初めて見た師匠の落語。涙を流して笑いました。だから(自身の)最初の巡回公演で演じたい」と選んだ理由を語った。もう1つの演目は「生まれ変わり」。どちらもどこの国でも通用する演目だと説明し、英訳した落語を文枝に見てもらっているという。

同席した文枝は、「今日ほど彼が頼もしく見えた日はありません」と一言述べたあと、三輝の弟子入り当時を振り返る。はじめの頃は自分の後ろではなく横か前を歩く三輝を、弟子というよりも「SP」のようだった話し、師匠の影を踏まないように後ろを歩くよう教えると、夕方になり影が伸びるにつれどんどん自分から離れていく彼を「真面目な男」だと評して笑いを誘った。

また、文枝は「英語だからどこをどう直せばいいか、そもそも彼の英語が合っているのどうかもわからない」と話して笑わせつつ、「私の創作落語を世界に広げてくれるので大変喜んでいる。三輝の言葉で伝えていただきたい」と期待。さらに巡業のアドバイスを求められると、「この次は日本に帰って来なくていい(笑)。そのくらいの気持ちで、有名になってもらいたい。大きな夢を彼に託します」と三輝を激励した。

会見後の囲み取材では、古典ギリシャの喜劇と日本の能や歌舞伎が似ていることを確かめるために「軽い気持ちで6カ月のつもり」で日本にやってきたという三輝。会見でも「師匠の創作落語は、本当に師匠が日本でやっているようにできるだけ近づけてやってみたら大爆笑でした。師匠の創作落語を信じたら間違いないということです」と絶大な信頼を置いていることを語っており、初めて文枝の落語を見たときに「師匠のそばにいられさえすれば幸せ」と思ったほど衝撃を受けそのまま弟子入りを志願したことを明かした。「文化大使として日本とカナダのためになれたら。一生懸命がんばらせていただきます」(三輝)、「今まで彼ががんばってきたことが花開こうとしている。嬉しい限り」(文枝)とそれぞれ喜びを語った。

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