昨日6月29日に発売された本書は、ハマカーン1997年の出会いから、2000年のコンビ結成、そして「THE MANZAI」優勝までの歩みが、双方の1人語りをシンクロさせた形で綴られた作品。サイン会を前に取材に応じたハマカーンの2人は、「我々の軌跡が活字になるというのはすごく嬉しいので、ぜひいろんな人に手にとってもらえるといいなと思います」(神田)、「まさか本が出るとは思わなかったので、ちょっと自分でもびっくりしてます。『THE MANZAI』からびっくりしっぱなし」(浜谷)と真摯にコメント。形式ばった雰囲気になりつつあるのを察した浜谷は「買わない奴は下衆の極み!」と叫んで報道陣の笑いを誘った。
タイトルについて浜谷は「2人で書いてる本なので、『下衆の極み』という本と『女子の極み』という本がドッキングしたと思っていただいて」と説明。神田は「サブタイトル『強くなりたきゃパンを食え』については浜谷さんの責任」と話し、それを受けて浜谷は「今思うと蛇足でございます! 外したいんですけどね、もう間に合わないですよね」と後悔した。
本書を家族や知人に配ると話した2人だったが、神田は「姉には100部くらい買ってもらって。『たくさん買って配る』と言ってくれてるので、部数に関しては心強いです」と不安のない様子。しかし同期の芸人・オードリー若林の初エッセイ「社会人大学人見知り学部 卒業見込」(メディアファクトリー)の売れ行きが好調であることに話が及ぶと「全然違うね、これと」(浜谷)、「若林はセンスがありますから!」(神田)と話し「神田うのという巨大資本頼み」だと笑わせた。
本書を改めて読み、互いの印象について浜谷は「まんまですね」と語ったが、神田は「今まで思っていた相方像がだいぶ違ったんだな」と回想し、同棲相手に家を追い出された時期に浜谷が言い放った男前なセリフの真相を公開。神田はこういった意識のズレを男女の関係になぞらえて「彼氏さんに『好き』って言ってもらわないとわからないですよね?」と女性記者たちに投げかけ、浜谷に「なんで男のお前に言われなきゃならないんだよ! みなさん『こっちは本家の女なんだよ』って顔してるよ!」とツッコまれた。
また、本書にも描かれている漫才を始めた当時を振り返りつつ神田は「(浜谷を)誘ってよかったですね。おそらく就職しないであろう浜谷さんに道を記してあげた」と話す一方、浜谷は「『お笑いやっといて大正解だよ』とはまだ言えない。『とりあえず1つ大きな大会で優勝するよ。でもそこまではずーっとマイナスだよ』って当時の自分に言いますね(笑)」と現状を謙虚に見つめつつ語った。
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