5月18日・19日、東京・博品館劇場にて、
これは、ロバートにとって7年ぶりの本格的なコントライブで、「キングオブコント2011」チャンピオンになってからは初開催。定例ライブ「ロバート企画」にて披露してきた新作ネタから選りすぐったものを、放送作家・鈴木おさむの演出で、新創刊マンガ雑誌「週刊少年ロバピオン」をめぐるコントに仕立て上げた。舞台となったのはその編集部。平田敦子演じる女編集長に、米原幸佑演じる若手編集者が、「週刊少年ロバピオン」掲載候補のマンガを見せていく。
最初に登場した「オバジさんの謎」では、昼下がりの公園で休憩をとっている作業員・馬場と山本の前に、髪の長い人物・秋山が登場。果たしてその人物は“おじさん”なのか“おばさん”なのか。子供から年配まで幅広い年齢層が集まった満席の会場では、どちらなのか気になる観客たちも秋山の微妙な仕草や持ち物にしょっぱなから爆笑の連続だった。
その後、新創刊にふさわしいマンガ雑誌にするため、群馬を変えた料理人(山本)に追るプロフェッショナル番組物語「プロフェッショナルな男」、少年漫画に欠かせない秋山演じる美少女キャラ「こっちをむいてよ(ハート)みまりちゃん」、職場で知り合った1組のカップル(馬場、山本)の感動挙式「結婚式 -SUPERラブストーリー」、「とめはねっ!」を超える書道大作「それいけ!竜先生」など、ありとあらゆる角度から、個性豊かなキャラクターが続々登場。ベクトルの少しズレた秋山とそれを信じて疑わない馬場の2人によるまっすぐすぎるキャラに、最初は遠慮しながらも次第にイライラの募らせる山本のツッコミが冴え渡った。
ギター×青春というマンガのテッパンネタ「ギタリスト博!-take it easy-」では、ロバートのロングセラーコント「トゥトゥトゥサークル」に匹敵する名テクニックに、会場は大爆笑。コント後も、まだまだ続きを期待するように大きな拍手が贈られた。パフォーマンスショー「KING OF PERFORMER」では、今人気の秋山の体モノマネをたっぷり演出し、見ごとな豪華版に。秋山はおなじみの顔のみならず、偉人、外人など、次々とモノマネしてみせた。さらに、山本、馬場と3人によるスペシャルコラボも。秋山のピンネタながら、3人の絆もしっかりと確認。最後は、原点に返るリスペクト作の披露に、こちらも万雷の拍手となった。
また、今回初の試みとして、秋山がツッコミにまわるネタが登場。「ガチだぜ!! ロボ対戦」では、馬場高専と山本高専のロボが対決することになったが、“ガチ”のタイトル通り、ルール無用の予想もつかない展開に、秋山も大慌て。「マジで!!」という普段見ることができない秋山の本気のツッコミに誰もが笑いをこらえきれない様子だった。ある村にやってきた青年(山本)と村の人間(秋山、馬場)の交流を描いたコント「節」は、ほのぼのストーリーかと思いきや、青年にはある悩みが。そしてここでもロバートの音楽センスが解放。コミカルな3人のやりとりに温かい空気が会場を包んだ。
最後は女編集長と体モノマネパフォーマーにまさかの展開。果たして彼はなぜ体モノマネをするようになったのか。この「理由 ― 体モノマネエピソードゼロ ―」でその秘密が明かされ、男の物語に会場中が釘付けになっていた。
終演後、会場ではこの「週刊少年ロバピオン」を実際に発売。編集長の奔走むなしく「ほとんどがメモ帳(笑)」とエンディングでロバートたちも笑っていたが、実際にはマンガが1本掲載されているうえ、目次、広告など見どころ満載のプレミアグッズとなっていた。このライブの模様は、6月6日(木)22時、12日(水)23時30分から、東野幸治がナビゲーターを務めるBSスカパーの「週刊!ライブ至上主義」にて放送。見逃した人はぜひこちらでチェックしよう。
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