ポイズン吉田＆東京ダイナマイト松田のぶっこみ漫才誕生

昨日2月15日、新宿・ルミネtheよしもとにて、POISON GIRL BAND吉田の漫才ライブ「POISON吉田が5人と漫才」が開催。吉田が、博多華丸、東京ダイナマイト松田、LLR福田、エリートヤンキー橘、アンタッチャブル柴田とそれぞれ漫才を行った。

3回目となる今回、トップバッターに登場したのは、普段から仲がいいというエリートヤンキーの橘。吉田は紹介VTRで橘のことを「器用。楽しそうに漫才する人」と言いつつ、「身長差が心配」と語っていた。普段は2人ともツッコミだが、この漫才では吉田がボケ、橘がツッコミ。「2013年はサーフィンをやりたい」という橘を吉田が振り回した。ネタ後は、橘が緊張から冒頭に変な音を発してしまったことを反省。しかし吉田は「いい衝突があったね。グルーヴね」と満足げな様子だった。

続いてはLLR福田で、福田がボケ。2人とも東京出身ということを活かして、東京のオススメスポットについて語り合うのだが……。ネタ後、福田は「緊張しちゃって。スピード抑えろって練習で何回も言われてたのに。遅いから待ちきれない」と、ポイズンのネタと比較して感想。吉田自身は「すごくやりやすい。悪い意味じゃなくて楽だった」と嬉しそうだった。

3人目は、オープニングから「本当に真剣に“謎”をやります」と吉田が一番心配していた松田。VTRでは松田の印象について「何でもできる人。Mr.パーフェクト」と言いつつ、「ネタを作るのに一番時間がかかった」と告白。「いわゆるボケとツッコミではないので、なんとか丁寧にお届けしたい」と説明しながら“新感覚ハイセンス漫才”と最初に説明した。

実際に漫才が始まってみると、自分たちで語っている通り、ボケでもツッコミでもなく“ぶっこみ”。まったく噛みあわない会話が、なぜか漫才に仕上がっているというまさに新感覚なやりとりを見せ、会場は大爆笑だった。実際にはネタが2人とも飛んでいたそうで、松田は「ネタ覚えられませんよ」と苦笑。吉田は「僕が先に飛んで。でも飛んだら適当なこと言いましょうって言ってたので」と2人で反省していた。また、松田は「相方とスピードも似ているし、声の小ささも似てる」とやりやすかったそう。しかし「俺、大吾の顔好きなのよ。いつも相方見てるから、今日は精悍な男子がいて見れなかった（笑）」と怪しい発言で会場を笑わせた。

続いては、このシリーズ初の他事務所芸人となった柴田。初打ち合わせから楽しそうだった柴田は、この日も漫才冒頭から腕を振り回す気合の入れよう。2人がこれまでに唯一共演した9年前の「M-1グランプリ」を題材にし、吉田のボケに対して鋭く早く言葉数の多いツッコミをどんどん発していく柴田に観客も大いに沸いた。さらに、「いいね！ 人前に出れるって！」「『もういいよ』は言わないよ！」「マイクなんていらないから」「お前1年間休んでみろや！」と自由に暴れまわる柴田に会場は笑いながら拍手。吉田も思わず笑いながら必死に食らいついていた。ネタ後、柴田は「めっちゃ楽しかった」と嬉しそうにコメント。吉田はツッコミのあまりの強さに「次は肩パッド入れてきます」と宣言した。

最後は漫才の大先輩、博多華丸。この話をオファーした際に「なんでもやります」と言ってくれたそうで、さらに華丸の一番の関心事は「打ち上げがあるかどうか」だったという。そこをクリアし臨んだ漫才は、その華丸の発言を現したかのような、心の広い親父漫才。吉田がプロポーズの練習をしたいと、人生の先輩・華丸に頼み、華丸が父親役でボケていった。博多ネタ、モノマネ、親父ギャグなどが入り混じるシンプルな漫才ながら、華丸が醸し出すその安定感に会場は爆笑。お茶目な華丸に吉田が四苦八苦する温かい漫才となった。

吉田はそんな華丸に「すごい！ こんなにやってくれるとは」と恐縮。華丸は「普段も大吉先生が書いたネタに従ってるだけですから。従い慣れしてます。あとは思いついたことを言うだけ。でもいつもはもっと控えてる。あとで怒られるから（笑）」と、笑っていた。

エンディングでは、舞台に全員集合し、互いの漫才についての感想で大盛り上がり。最後に吉田は「腹黒い言い方をすると、盗むものも多いので続けていきたい」と、今後の抱負を語った。果たして次回は誰と漫才を見せるのか。期待して待とう。