昨日1月27日、東京・下北沢OFF OFFシアターにて
1990年の結成後、福岡の芸人界を長きにわたってリードしてきた2人だが、コンビとして単独でのトークライブは23年にわたる芸人人生でも今回が初挑戦。満場の拍手に包まれて2人が登場すると、大吉は「トークでお金を取るのは、ダウンタウンさんや千原兄弟さんのような高みにいる芸人さんだけだと思っていたけど、東京に出てきたらそのへんの若手がやっとる(笑)」と早くもピリッとした発言を繰り出し、華丸から「お言葉が過ぎます!」とフォローされながらも、あらためて今回の開催に至った経緯を説明した。
続けて「華丸さんの得意分野でトークを聴きたい」という大吉の要望に伴い、2人はスポーツ新聞を開きながらトークを展開することに。壇蜜やキンタロー。といった話題の人物、連続ドラマ「夜行観覧車」に華丸がハマッている話、さらに地元球団の福岡ソフトバンクホークスについてなど、さまざまな芸能やスポーツの話題を、2人は次々と笑いに変えてゆく。また華丸から「普段はどんな番組を観る?」と尋ねられた大吉は「『カンブリア宮殿』や『ガイアの夜明け』」とドキュメンタリーを列挙したほか、業務用の「SPIDER」を自宅に導入していることから、その機能を詳しく説明して客席の関心を集めた。
スポーツ新聞を置いた後も、大吉が「23年分ある」と話した通り、学生時代の落語研究会のしきたりや「デビュー当時のネタは『FAXって知ってますか?』だった」という思い出話、最近の仕事の話まで一向に話が尽きることはない。後半には、ケン坊田中、コンバット満といった付き合いの長い芸人達から寄せられたメッセージを大吉が紹介。さらに同郷のリリー・フランキーからも似顔絵入りでメッセージがサプライズ的に届き、2人を大いに喜ばせていた。
華丸が「今後の展望は?」と切り出した場面では、大吉が「華丸さんが2006年にR-1で優勝して、そのネタが2013年もまだウケている。息は長い」と話したほか、現在の活躍ぶりを客観視して「“出荷調整”しないと」と活動プランの一端を明かす。とはいえ、このトークライブのラストを飾ったのは、華丸のその日「おつまみ」にしたい1位指名を大吉がクイズ形式で当てる「おつまみドラフト」コーナー。「ビールや焼酎と合う」などと華丸からヒントをもらった大吉は、いくつか候補を挙げて迷いながらも、最終的には華丸の指名である「ちくわの磯辺揚げ」を見事に導き出していた。
華丸のストレートなリアクションや多彩なモノマネ、大吉の鋭く冷静ながらも失敗談を交えた人間味のある発言の数々、そんな2人の仲睦まじいやりとりで笑いの絶えない濃密な2時間となった今回の初トークライブ。最後に大吉は満場の客席を見渡しながら「また土日のいい時間に広い会場でやりたいですね。今度は大学の後輩のどぶろっくでもゲストに呼ぼう」と次回開催へ向けて意欲を示し、華丸も「ぜんぜんいいですよ!」とノリノリの様子だった。
博多華丸・大吉のほかの記事
タグ
リンク
- SLUSH-PILE.
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
お笑いナタリー @owarai_natalie
華丸大吉、結成23年で初のトークライブは濃密な笑いの空間 http://t.co/LmIRTMBb