「撮れ高次第」スピンオフライブでゲストお迎え生会議

昨日6月5日、東京・下北沢OFF OFFシアターにて、イベントライブ「撮れ高次第 スピンオフ『お客様次第』」が開催された。

「撮れ高次第」は、2011年10月から12月までTOKYO MXにて放送されたアンジャッシュ児嶋、ドランクドラゴン鈴木、キングオブコメディ高橋出演の番組。腕やキャリアはあるものの普段は地味な役回りを演じることの多い3人が、30分間の「撮れ高」が確保できるまでプライドをかけて試行錯誤していく“企画性ゼロバラエティ”として人気を集めた。

久々に慣れ親しんだお揃いのつなぎ姿で登場した3人だが、「僕らライブに関してほんとに何も知らないんです」と落ち着かない様子。「みなさんも知らないんですか？ 何のつもりで来たんですかね？」と児嶋が観客に問いかけると、鈴木は児嶋の言葉尻を捕え「何様のつもりで？」とふざけ、「お客様だよ！」と2人から怒られてしまった。ここで“影の進行・椎葉さん”が登場し、企画を説明。「初対面のゲストを100回笑わせる」という指令が下った。「出た！」「面倒くさい！」「あれ客前でやるもんじゃないですよ」とさっそく文句を言い始める3人。ゲストの情報は、氏名、生年月日以外に「ミス東大2011」グランプリ、趣味と少ない中、作戦を練り始めた。相手がどんなことで笑うかを思案中、ふと「お客さんは笑わせなくていいのか？」という疑問にぶつかった3人。高橋が「お客さんも満足させましょうよ」とまっとうな意見を出すも、鈴木が「それはきれいごとだよ！」と負担を減らそうと必死になる場面も。しかしゲストを笑わせるためには観客の協力も不可欠ということで「お客さんも共犯」「お客さんも撮れ高のメンバー」と抱き込んだ。

一番先輩の児嶋は作戦会議中、常にリーダーシップを発揮。ボケどころを次々に提案し、2人の動きのみならず、観客にも「笑いなさいよ！」と指示し、自ら「ここは俺が得意のやつを」とツッコミを披露するなど、次第に活き活きしてきた。それと同時にダメ出しされることが増える鈴木はうんざりした様子。ツッコミのタイミングが遅れたことに児嶋、高橋両名から怒られると「塚っちゃんと同じこと言うー」とすねていた。さらにネタ合わせは続き、すっかりトリオコントの様相に。そこにまったくついていけてない鈴木にとうとう児嶋が「これコントの基本中の基本！」とキレると、高橋は「いいぞ！（JCA）1期生！」と面白がっていた。会議の後半は、エピソードが豊富な高橋にネタが集中。「滑舌悪いエピソード」「貝の話」「突然の過去の告白」を盛り込むことを半ばノリで提案され嫌がる高橋だったが、ゲストを笑わせるためとしぶしぶ了承した。

そしていよいよゲストが登場。まずは予定していた自己紹介ギャグをこなし、高橋の突然の告白も、ゲストが笑顔で「知ってました」と言ったことから和やかなムードに。アドリブによる笑いも生まれつつ、いよいよ半分の「50笑い」に届くかというとき、まさかの事態が。ゲストが東大ということで「常識クイズでボケよう」と決めていた3人。「WHO（世界保健機関）の正式名称は？」という問題を大喜利でボケるため、それぞれ言う内容まで決定していたにもかかわらず、鈴木が「世界何とか機構のWHOの正式名称は？」とほぼ正解の問題を出してしまった。これには椎葉さんもガッカリで、まさかのマイナス点。その後も健闘した3人だったが、結果は「34笑い」という残念な結果に終わってしまった。

ゲストが帰ったあとに行った反省会では、互いにダメ出しの嵐。しかし「意外とキュッとしてた」「番組よりしっかりしてた」と手応えを感じていた様子だった。今後また「撮れ高次第」メンバーが集まるのはいつなのか。現在番組のDVDが発売されているので、待ちきれない人はぜひDVDを楽しもう。