地元CM、優勝はハイキングウォーキングQ太郎出演の新潟作品

沖縄・コンベンションセンターの「第4回沖縄国際映画祭」にて、3月25日に「JIMOT CM COMPETITION」が開催。ハイキングウォーキング・Q太郎が出演した新潟県CMがグランプリに輝いた。

「JIMOT CM COMPETITION」では、全国から各都道府県のCMアイデアを募り、その中から選ばれた優秀なアイデアを吉本芸人出演でCM化。今回は厳選された10作品のほか、特別部門として東日本大震災の被災地である岩手、宮城、福島の小学生ととともに制作した作品、中国・韓国・タイ・インドネシア・スリランカ・台湾の海外部門作品も紹介された。

司会は、前回の同大会で優勝した沖縄出身ガレッジセール川田と、相方のゴリ。会場では各作品の応募者と主演芸人が登場し、撮影の裏話などのトーク後、メイキングVTRとCM作品を披露した。最初に登場したの福岡県の博多華丸・大吉。風と雨で寒さに震えながら、2人が福岡のいいところをめぐり、華丸がジョン・カビラのモノマネで「イインデス！」と声を大にした内容となっている。披露後、華丸は「もう優勝は決まったようなもん」と得意気。大吉は「『イインデス！』をカタカナにすることで「ヒルナンデス！」にも乗っかってます」と会場を笑わせた。続く青森は、探検隊の恰好をした3人とTシャツ姿の2人が登場し、ゴリが探検隊に「トリオの芸人さんですか？」と質問。実は探検隊は応募者側で、Tシャツを着たキューティーブロンズが思わずツッコミ、「こういうことしちゃう人たちなんですよ」と3人をライバル視した。作品は観光地・キリストの墓をメインに絞ったコミカルなもの。キューティーブロンズの2人は登場シーンが少ない上に雪の中薄着で撮影したことに不満をもらした。また、鹿児島はビューティーメーカーが最南端のJR駅をはじめ、最南端のものを紹介。福岡とは正反対の快晴の中、楽しそうに「指宿へ、おじゃったもんせ（いらしゃいませ）！」と楽しそうに撮影する様子に、会場は温かい雰囲気に包まれた。

特別部門に出演したタイ担当ペナルティは、タイのお笑い番組でネタ披露にチャレンジ。中堅芸人ペナルティが文化の違うタイで真剣にネタ合わせをしたり観客の反応に一喜一憂するメイキングに、ガレッジも驚き、観客も大いに沸いた。そのほか、京都府の千原せいじ、千葉県のジャングルポケット斉藤、沖縄県のスリムクラブ、インドネシア・バリ島の大西ライオンなど多くの作品が登場。そしていよいよ授賞式となった。

グランプリに選ばれたQ太郎は「選んでくれて感謝しています。新潟にはほかにも有名人がいるのに、そこを押しのけて私を選んでくれて、非常に嬉しいです！」と感激。応募者の樋熊秀行さんは、「取れると思わなかったです。ベストを尽くすのみと考えていました。賞金47万円の使い道は、協力してくれた地元の人たちと大祝賀会を開催して、残りは今年結婚するので結婚資金にしたいです」と喜びを語った。これらのCMは現在オフィシャルサイトにて配信中。グランプリ作品をはじめ、各都道府県の見どころに溢れたCMをぜひチェックしてみよう。