本日発売された「しょぼくれおかたづけ」は、「WEBザテレビジョン」で今年4月にスタートしたいわしの連載「しょぼくれおかたづけ」をまとめ、さらに連載以外で執筆した過去の文章から自身がセレクトしたもの、新規で書き下ろしたものも収録する書籍。日常で感じた鬱々とした思い、しょぼくれてしまうような出来事が記録されつつ、それを乗り越えて前を向けるような内容だ。カバーイラストは原田ちあきが担当した。
アカペラの「サムライソウル」で登場
イベントの冒頭では、1人でひょっこり登場した進行役のにぼしが景気づけに大喜利を披露。「こんなエッセイは嫌だ」というお題に対して、「本当は随筆と呼んでもらいたいと思っている」と回答したあとは、ウルフルズ「サムライソウル」をアカペラで歌いながら、いわしを招き入れた。
いわしは「このエッセイの特徴はなんといってもネガティブ! 読み終わったときに、『人ってこんなに悩めるもんなんや』と自分でも笑ってしまう。芸人が本来書かないような悩みまで書いています。ガクヅケの木田に『書きすぎ』と言われました(笑)」と内容を説明。オススメの部分を聞かれると、「創作系というか、テレビのスタッフとか、お客さんにサービスする系の仕事をしている方々には第4章がオススメ。うちのスタッフさんたちが読んで、泣いてくれたみたいです。あとはAマッソ加納さんの書評と、私のあとがきがエモすぎる(笑)。ぜひ読んでほしい。美しいです」とアピールする。大変だったことを聞かれると「連載中は月に1回“しょぼくれ”を探さなくちゃいけない。自分を落ち込ませるという作業はなかなかつらいけど、DMなど感想をもらって『書いてよかった』と思うんですよ。これの繰り返しでした」と振り返った。
いわしは、執筆仕事について「だいぶ書くスピードが上がってきました。書く作業は頭の中が整理されて、トーク技術も上がる気がします。『書く』って素敵なことなので皆さんもぜひ、人に見せなくてもいいから何か書いてみてください。私は読書感想文や現代文の点数は低かったので、自分が文芸のジャンルで活動するとは思っていませんでした」とコメント。彼女は本来の思考は理系寄りだそうで「最近スプレッドシートの関数にハマってる。『こんなんできんの?』みたいな機能がいっぱいあってドハマり。会社と自分の経理をして、税理士さんにデータを渡さないといけないから、お手製のエクセルからスプレッドシートに移行したんですよ。プルダウンとか作って。(数字を)足せんねん」と話していたが、にぼしは「スプレッドシート? プルダウン? 足す?」と何もかもがピンときていない様子で、「『足す』はわかるやろ」とツッコまれていた。
決勝目前の「THE W」の話
記者からの質疑応答コーナーでは「決勝が明後日に迫った『THE W』に対する、前回王者としての心境は?」という質問が。いわしは「秋頃までは『王者の期間が終わってしまう』という気持ちだったんですが。今は仲間が増えるという喜びの気持ちが大きいです。先代の女王たちにいろいろ助けてもらったので、新しい仲間と楽しいことできたらいいなとワクワクしています」と回答。にぼしは「前回、オダウエダが別室で見守っていてくれていたことがすごく心強かったので、一緒にライブしてるもめんととかにも『見てるで~』と伝えたいです。この思いを届けたい。手紙を書こうかな」と話していた。
いわしは「プラスなことも、マイナスなことも、大会に思うことはみんないろいろあるはず。でも男女比がかなり特殊な芸人界で、スタッフさんが女性芸人をどれだけ輝かせられるか、めちゃめちゃがんばって模索してるのを見てきました。実は今年は事前VTRとかポスタービジュアルとかが明らかに変わってるんですよ。『大会をこう変えようとしてるんやな』ということがなんとなくわかってグッときました」と「THE W」の変化にも言及。また大会の公式SNSにアップされている切り抜き動画で、昨年披露したネタの“うんこ”のくだりが抜粋されていることに触れ、「一番盛り上がったところを抽出した結果、あんなことになった(笑)。汚すぎて申し訳ない」と謝りつつ、「こういうことももっと笑いにできたら。女性のための下ネタライブ、女しか笑えない下ネタライブをしたいなと考えています」と今後の展望を明かしていた。
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なつみか @natsu_mksn
ほんとそれ!ほんとそれ!
「こういうことももっと笑いにできたら。女性のための下ネタライブ、女しか笑えない下ネタライブをしたいなと考えています」
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