「大阪で満たされていた」ラニーノーズが東京進出した理由、「余生やないかい！」刺激求めて

ラニーノーズが、上京後初となる単独ライブ「We are Runny Nose!!!!」を8月1日（金）に東京・渋谷よしもと漫才劇場で開催する。先日取材会を開き、今後の展望について語った。

芸歴13年目となる今年4月に大阪から東京に活動拠点を移したラニーノーズ。もともとはコントをメインに披露していたが、バンド・Runny Noizeでの経歴も生かして近年はギターを使った音曲漫才で注目を集めている。今年3月にはからし蓮根、20世紀とのユニット・Osaka Philharmonicで「アメリカズ・ゴット・タレント」に挑戦。過去にはカナダ留学の経験もあり、山田は「新たなジャンル“イングリッシュ音曲漫才”を広めるべく活動していきたい。その始まりの単独ライブになればいいなと思っています」と語る。

上京を決めたのは、“刺激を求めて”。山田は「正直、大阪での生活は満たされてた。でも売れてないのに満たされてるっていうのは一番危険な状態。大阪では神社の境内に面している家に住んでいて、起きたらコーヒー飲んで瞑想するような生活だったんですが、『余生やないかい！』と思いまして（笑）。もっと刺激的な活動をしないと、このまま老けきるぞ、と。大阪にいるほうが楽ですけど、あえて東京に来たほうがギアが上がるんじゃないかと思って決めました。それを決めてから大阪でも精力的に活動するようになりました」と心境を明かす。

東京に来ると、劇場では観客が盛り上がるだけでなく芸人にもスタッフにも音曲漫才のスタイルを喜んでもらえるという。須崎は「ほんまに心機一転で、初心が蘇る。僕らを知らない人も多いので一からやり直してる感じが楽しい」と手応えを感じている様子。想定外の仕事が入ってくるのも東京での活動の醍醐味で、「ディズニー映画」に声優として出演することや、コント番組「LIFE！」でウッチャンナンチャンの内村光良と共演してみたいといった野望も芽生えている。

この13年の歩みを振り返り、「もちろんビッグになる、売れているっていうのが理想ですけど、つらいとか不満なのかと言うとずっと楽しく活動できてる」と山田。須崎も「1つの職について13年目ってだいぶベテランだと思うんですけど、僕は『13年もやってるぜ』とは思っていなくて。つい最近始めた感覚。始めたばっかりで『やめよう』と思わないじゃないですか。（今も）そういう感覚で、ただ一生懸命やってる感じですね。ワーキャー言われなくなったとか、（よしもと人気芸人を起用するカード）よしもとコレカから外されたとかもありますけど、『あ、俺らそうなんや』って。鈍いと言われればそれまでですけど（笑）」と実感を述べ、「山田がいろいろやりたい人間やから。そのお陰もあると思います」と好奇心旺盛にやりたいことをやってみる活動スタイルが自分たちらしさを作っている一因だと話した。

単独ライブ「We are Runny Nose!!!!」は配信も実施。会場に足を運べない人もオンラインで楽しめる。

ラニーノーズ単独ライブ「We are Runny Nose!!!!」

日時：2025年8月1日（金）20:30開場 20:45開演 22:00終演
会場：東京・渋谷よしもと漫才劇場
料金：前売2000円 当日2500円 / 配信1300円
チケット：FANYチケットにて取り扱い