板尾監督「月光ノ仮面」本日公開、舞台挨拶で大喜利

本日1月14日、東京・角川シネマ新宿にて映画「月光ノ仮面」の初日舞台挨拶が行われ、本作で監督・脚本・主演を務める板尾創路のほか、キャストの浅野忠信、石原さとみ、カラテカ矢部、ニューロマンス・おにぎりが登場した。

古典落語「粗忽長屋」を題材にしたファンタジックなミステリー「月光ノ仮面」は板尾の第2回監督作で、本日より全国ロードショー開始。5人は同劇場での上映終了後にステージへ姿を現し、板尾が「初日にたくさん来ていただいて嬉しい。上映後なので喋りやすいところもある。楽しい時間にしたい」と挨拶すると、客席からは温かな拍手が起こった。

落語家の森乃家福次郎を演じた矢部は「新年のよき日に皆様とお会いできてありがたい。映画をご覧になった後で僕らが出てきて、皆様どういったお気持ちなのかわからないですけど……」などとたどたどしく挨拶し、板尾から「君はどういった立場の人なの？」とツッコミ。「板尾創路の脱獄王」から2作連続の出演となったおにぎりは「僕が出ている場面のメッセージを受けとっていただけたと思う」と役者らしく述べたもののメインキャストではないため、矢部に「この人、映画に出てましたか？」と素朴な疑問を投げかけられていた。

その後のトークコーナーで板尾は「面白いけど人に説明しにくい映画や、観るたびに感じ方が違う映画が基本的に好きなので、こういう映画になった。それぞれ自由に感じていただければ」と監督として解説。矢部は「落語家さんの面白さがわかった。板尾さんの書いた小説版にはさらに設定が深く書いてあり、台本にない部分でも新たな発見があった」と本作について感心していた。おにぎりは「今回役作りのため、3カ月前から山にこもっていた。監督とも話し合いをして……」などと重々しく語ったが、板尾からは「もうええわ！ ウソやし！ 今のは忘れてください」と呆れられていた。

さらにこの舞台挨拶では「月光ノ仮面大喜利」が開催。芸人のみならず、浅野と石原も「2012年に実現させたい願いごと」をボードに書いて発表した。身長193cmのおにぎりが「もっと背を伸ばしたい」、体重40kgという矢部が「15kgやせる」とそれぞれ回答すると、板尾は「いっそ2人が吸収合併したら？」と提案。その板尾は「ナベプロに行く」と回答。「仕事のスタンスは変わらないが、吉本しか知らないので……」などとうそぶき、客席を最後まで楽しませた。