大宮セブンを題材にした映画「
この日は「M-1グランプリ2024」の準決勝が行われており、和田は「おそらく今日はたくさんのお笑いファンの方がいらっしゃると思うんですが、M-1グランプリの準決勝を蹴って、こっちに来てくださいまして、ありがとうございます!」と感謝。駒木根は、撮影時に着用していた衣装に安部のベルトを借りてつけていることを明かし、ベルトの穴まで本人と一緒だとアピールした。
大波は「僕らはM-1グランプリで負けて、もう思い出したくない時代のことをこうやって映画にしていただいて本当にありがたい。人生捨てるところはないということで、本当にうれしいです」と挨拶。「今日のM-1グランプリの準決勝に仲間がいっぱい出ているけど、負ける人もいる。でも、負けても終わりじゃないというのは見ていただきたいですね」と話し、安部も「本当にくすぶっていてよかった。映画を観ていただいたらわかると思いますが、最後は本当に感動のシーンが待っていますから。あれは全部本当の話。ちゃんと観てください」と観客に呼びかけた。
芸人を演じるのが夢の1つだった一方、プレッシャーもあったという和田だが、相方役の駒木根とは何度も共演経験があり、安心感があったそう。駒木根も「僕は和田さんと一緒に漫才の稽古をしていて。その稽古がそのままシームレスに役づくりにつながった」と語り、立川が「もともとやっていたんじゃないかと思うくらい“華のあるタモンズ”でした」と補足すると、安部は「あるある! 僕らも(華が)あるわ!」と慌てて返して客席の笑いを誘った。
漫才対決では、先に映画版タモンズが「売れたら何をしたいか?」という題材で掛け合いを展開。途中からはアドリブ混じりで会場を沸かせていく。対する本家タモンズは冒頭からセリフを変更。この場でしかできないギリギリのネタも詰め込んで、熱演を繰り広げた。お互いに台本から脱線していたことを指摘しあうと、和田は「そちらが言う? 僕らのアドリブは2割くらい。2人は10割くらい違った!」とクレーム。安部は「そりゃ同じことやってもウケないんだから、汚い手を使いますよ!(笑)」と弁解してみせた。来場者と監督のジャッジで、映画版タモンズが勝利。大波は「じゃ、大宮のライブに出てください。絶対に!」と吠え、会場を笑いに包んでいた。
「島流し」と揶揄されながらも成功を夢見て奮闘する大宮セブン(タモンズ、囲碁将棋、マヂカルラブリー、GAG、すゑひろがりず、ジェラードン)の真実に迫る青春群像劇「くすぶりの狂騒曲」。ほかのメンバーが売れていく中、飛躍のきっかけを掴めずにいたタモンズが「M-1グランプリ」ラストイヤーに挑む姿を描く。12月13日(金)に全国公開。
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覚野公一 @kakunokoichi
13日から全国公開です。14日土曜日は新宿バルト9、イオンシネマ大宮、MOVIXさいたまで舞台挨拶あります。是非お越し下さい。もがきながらも前に進もうとする人達をリアルに描いてます。同じ様な境遇の方には是非見て頂きたいです。全ての選択を肯定してますので。 https://t.co/oLh0EU4ygJ