KAƵMA「これに懸けてる」メトロンズにしずる以上の強い思い、児玉は「楽しくお金を稼ぎたい」

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メトロンズの第6回公演「寝てるやつがいる!」が本日1月24日、東京・赤坂RED/THEATERで開幕。それに先がけて、初回公演の前にゲネプロ取材会が実施された。しずるKAƵMAは「これに懸けている」とメトロンズへの並々ならぬ思いを語っている。

ゲネプロ取材会に登場した(左から)中村元樹、サルゴリラ児玉、ライス田所、サルゴリラ赤羽、しずる村上、しずるKAƵMA、ライス関町。

ゲネプロ取材会に登場した(左から)中村元樹、サルゴリラ児玉、ライス田所、サルゴリラ赤羽、しずる村上、しずるKAƵMA、ライス関町。

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メトロンズ第6回公演「寝てるやつがいる!」チラシ

メトロンズ第6回公演「寝てるやつがいる!」チラシ[拡大]

しずる、ライスサルゴリラの同期芸人3組によるユニット・SIX GUNSをもとに、同期の作家・演出家の中村元樹を加えた7人で結成された演劇ユニット・メトロンズ。2020年頃に本格始動し、今回で6回目の公演を迎えた。なかなか客席が埋まらない時期もあったが、サルゴリラの「キングオブコント2023」優勝によって注目され、新作となる「寝てるやつがいる!」は追加公演、再追加公演のチケットも完売する人気ぶりを見せている。

「キングオブコント」優勝をもっと感謝してほしいサルゴリラ児玉(左から2人目)。

「キングオブコント」優勝をもっと感謝してほしいサルゴリラ児玉(左から2人目)。[拡大]

この状況に、サルゴリラ赤羽は「本当にありがたい。ここで新しいお客さんを離さないようにして、より増やしていきたい」と意気込み、児玉も「こんなのないじゃん。即完で全部売れて」と驚きの様子。一方で、「だから、もっと感謝されたいというか……」とメンバーに視線を向け、「『ありがとう』がねえなと。わかんねえけど」とくらげの漫才のように述べて笑いを誘った。

メトロンズ第6回公演「寝てるやつがいる!」ゲネプロの様子。(撮影:ワタナベミカ)

メトロンズ第6回公演「寝てるやつがいる!」ゲネプロの様子。(撮影:ワタナベミカ)[拡大]

メトロンズ結成前、「ユニットを大きくしたい」と声を上げたのは児玉だった。「ちゃんと考えると泣けるくらいうれしい。“即完”という言葉が」と感慨深げに話しつつ、「でも、まだまだこんなもんじゃない。どんどん大きくしたい。個々もがんばって本公演もレベルを上げていって、全国を回りたい。それを目指したい」と力強く展望を語る。さらに「楽しくお金を稼ぐ。僕の人生そうなんで。決めたんで。これはマジでチャンスです」と続け、「みなさんにかかってます! みんなでがんばっていこう。チームですよ」と報道陣も巻き込んでいた。

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相方を「しずる村上」ではなく「メトロンズの村上純」だと思っていると語るしずるKAƵMA(右)。

相方を「しずる村上」ではなく「メトロンズの村上純」だと思っていると語るしずるKAƵMA(右)。[拡大]

しずるKAƵMAもメトロンズに人一倍の強い思い。「正直、これしかないってちょっと思っちゃってます。あんまりしずるとしては考えてないです」と爆弾発言でメンバー全員をどよめかせつつ、「今回はサルゴリラの優勝で即完したけど、一時のものかもしれない。次の公演が即完しないようだったらたぶん、もうバラバラになったほうがいい。そういう年齢なんです。これに懸けなきゃいけない。これにだけ集中したいです」と力説する。実際にしずるチームでもそんな話し合いをしているといい、今年はメトロンズに注力するため夏のしずる単独ライブ(KAƵMA脚本)は実施しない。

自分で書いた脚本なのに「動きが違う」と指摘されるライス田所(左から2人目)。

自分で書いた脚本なのに「動きが違う」と指摘されるライス田所(左から2人目)。[拡大]

演劇に力を入れてきたことで、「笑い以外知ったこっちゃねえっていう種族だったけど、キャラの一貫性や、感情の齟齬がないかとか、そういうのも考えるようになって、お芝居の耐久力がついた」と中村。4月クールにはBS松竹東急で放送されるドラマ出演も決まり、すでに第7回公演やコント単独ライブの開催を発表しているメトロンズに目が離せなそうだ。

第6回公演「寝てるやつがいる!」はFANY Online Ticketにて配信チケットが販売されている。

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メトロンズ ゲネプロ後のコメント

ゲネプロを終えて、本番への手応え

関町:いい緊張感を持ちつつ臨めたかなと思う。本番に向けて最高の滑り出しができたんじゃないかな。

KAƵMA:笑ってた記者の方が一番わかるのかな、と。

村上:ゲネの段階でも過去5回以上に演技、演出、演劇的な部分をみんなで意識できているなという手応えがある。早くお客さんの前でやって、笑い声と拍手をもらいたい。

赤羽:何回も稽古をやって、正直ゲネが一番うまくいった。本番はそれを超えられるようにがんばります。

田所:まだまだでしたね。とくに赤羽がよくなかった。

赤羽:自分的には一番よかったんだけどね!? 合わないかも、相性。

田所:なんとか本番までに仕上げたい。もっとよりよくしたい。まだまだ上を目指したい。

児玉:こんなに(報道陣の)みなさんが集まってくれるとは思わなかった。本当にチャンスだと思っているので、すごい、いい記事をよろしくお願いします。

関町:たくすなよ!

児玉:お願いします。できました。がんばりました。本番も頑張ります。

中村:稽古場でやっていたときに馴染んでいなかったところも修正できた。いい助走ができたかなと思います。

メトロンズ第6回公演「寝てるやつがいる!」ゲネプロの様子。(撮影:ワタナベミカ)

メトロンズ第6回公演「寝てるやつがいる!」ゲネプロの様子。(撮影:ワタナベミカ)[拡大]

脚本のポイント

田所:今回のテーマは、誰しもが経験のある「睡眠」。(芝居では)いろいろやっているけど、ただ「寝るか寝ないか」だよな、という面白さを感じてもらいたい。それを真剣にやることが1つの大きなボケになっている。公演を観て、家に帰って寝るときに何か思い出すような、そんなお話になってくれたらいいなと思っています。今までは自分がKAƵMAの脚本を演じてきたけど、今回は自分が書いて、KAƵMAを使っているのが新鮮。KAƵMAはやっぱりできる男なんだなと。それがもっとよく世に伝わってほしい。

KAƵMA:ペン走らせろ? 今仕事だぞ?

児玉:こんなに脚本家で変わるのか、という。今回は頭いい人の作品で、(過去は)頭悪い人の作品という感じ(笑)。どっちも面白いんですよ? 種類が違う。わかりやすく演技しなきゃなっていう感じですね。どっちも楽しいです。

演出のポイント

中村:深夜の公園という設定で、その雰囲気は大事にしつつも、会話劇なので、しっかりとお客さんの心を揺さぶっていけるように強弱を気をつけたり、会話の見せ方をポイントにしている。長ゼリフも多いので、自分のセリフじゃないところで、キャラクターが感情を切れさせずにどう待つかは注意して演出している。難しいところだけど、チャレンジしている。脚本家が違うので、田所特有のコミカルをどこまで残すか。ホンにあるコミカルを生かしつつ、ミステリーな部分も生かしつつ、群像的な部分も生かしつつ。いいところをちゃんと残せたら。

村上:田所の演技は昭和コメディというか、アクションが大きいんです(笑)。芝居の枠をはみ出てしまうときがある。

田所:僕が書いているので、僕の動きが正しいはずなんですけど(笑)。

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メトロンズ第6回公演「寝てるやつがいる!」

日程:2024年1月24日(水)~1月28日(日)
会場:東京・赤坂RED/THEATER
配信チケット料金:1000円(全体が見やすい1カメラ映像の初日生配信) / 2500円(じっくり観られるカット 割り映像配信)

メトロンズ第7回公演「店出す」

日程:2024年10月17日(木)~10月27日(木)
会場:東京・赤坂RED/THEATER

しずる単独ライブ「不自然な藍色」作・演出 村上純 vol.4

日程:2024年3月23日(土)

サルゴリラ単独ライブ「カレー&ラーメン2」

日時:
2024年5月3日(金・祝)18:00開演
2024年5月4日(土・祝)13:00開演
2024年5月5日(日・祝)13:00開演
会場:東京・ユーロライブ

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読者の反応

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しずる 村上 純🫰 @shizzlemurakami

お笑いを、舞台を、現場を観続けてきたからこそなせるお笑いナタリーさんの真摯さとジャーナリズムの塊みたいな記事。
全文字に愛があるから本当に信頼してます。
ナタリーさん、昔から本当にありがとうございます😭 https://t.co/Zabs2UoIBS

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