マヂラブ野田、VTR一切見ずにワイプ撮影「しょげこ頑張ってるな」は本当の気持ち

10月2日に放送された「オズワルドの○○まで30秒です！」（テレビ東京）にマヂカルラブリー・野田クリスタルが出演。オズワルドと3人でドッキリVTRを鑑賞している構図で画面に映っていたが、実はVTRを一切見ずにリアクションを取っていたことがわかった。このたび野田クリスタルとMCのオズワルド、演出を手がけた町田拓哉ディレクターからコメントが到着した。

この番組は「○○まで30秒です」という言葉をきっかにさまざまなドッキリを仕掛ける“ショートドッキリ”バラエティ。野田もMCの2人同様にVTRを鑑賞しながら笑ったり驚いたりしている様子だったが、実際は30秒だけ撮影した“ワイプ”用のリアクションを編集し、使用されていた。身振り手振りがオーバーで若干の違和感は漂っていたものの、放送中に視聴者から「野田がVTRを観ていない」と指摘されることはなかったという。そして放送後から現在まで、番組からの正式なネタバラシはされていなかった。

町田ディレクターは、昨年12月「ギャラクシー賞」月間賞に選出された「盛ラジオ～あのトークの元ネタ見せちゃいます～」（テレビ東京）を担当。この野田を使った“視聴者へのドッキリ“を企画したのは、「何度か見てもらえる仕掛けをバラエティ番組に作りたかった」ためだと説明し、「視聴率だけでなく配信での再生回数が重要視されるようになってきていますが、繰り返し見てもらいやすいドラマに比べて新規のバラエテイは苦戦している印象があります。なので、もう一度見たくなるきっかけになればと思い挑戦してみました」と話す。また“ワイプ“の必要性を試す側面もあったといい、「けっこうすぐバレるかなと思っていたのですが、リアルタイムではあまり気づかれていないようで、逆に焦りました。ただ、改めて見ると明らかに不自然で、途中からは弾切れで野田さんが何回も同じコメントをしています。こちらで都合よくウケたことにできるのは楽ですが、やっぱりちゃんと見てもらったほうが面白いし、ワイプで重宝される出演者さんの力を再認識しました」と実験的な演出の成果を振り返った。

撮影を終えた野田は「手応えないですよ」と首を傾げながらも「これが成立するんだったらドッキリ映像系の番組、全部これでいいじゃんってことですよね。今日のやつ、保管しといてください。ほかの番組でも自由に使ってください。フリーソフトでいいです（笑）」と使い回せるのではないかと期待。またお笑いナタリーの取材に対し、今回の出演形式に「ラッキーだなあ、楽だなあと思いました」と述べつつ、「（視聴者に）リアクション下手だなって思われてるんじゃないかと思いました」と不安もあるようで、「ちゃんとネタバラシしてほしい」と番組側にリクエストする。加えて、共演経験のある正源司陽子がドッキリにかけられている際に「しょげこ頑張ってるな」とつぶやいた場面が話題になっていることから、「『しょげこ頑張ってるな』という気持ちだけは本当です！」とアピールした。

視聴者からの指摘がリアルタイムではほぼなかったことについてオズワルドに聞くと、「番組が終わってから視聴者の方々の反応を見ると、サスペンスドラマを見た後のように、それぞれがそれぞれの考察をあげていて、少しでもこの番組を夢中になってくれている気がしてすごくうれしかったです」（伊藤）、「それだけうまかったということですね。もしくは視聴者って意外とワイプの人間の言葉に興味がない可能性もありますね」（畠中）とコメント。番組はTVerで見逃し配信されているので、野田のリアクションに再注目しながら芸人やアイドルたちのショートドッキリ集を楽しんでみては。

マヂカルラブリー・野田クリスタル コメント

（今回の出演形式は）ラッキーだなあ、楽だなあと思いましたが、ロケをやってみて、（視聴者に）リアクション下手だなって思われてるんじゃないかと思いました。まだわかってない人もいるだろうから、ちゃんとネタバラシしてほしいです。「しょげこ頑張ってるな」という気持ちだけは本当です！

オズワルド コメント

伊藤：吉本の宝・野田クリスタルをこんな使い方していいのかと不安に思いましたが、普通に考えたら野田さんがそれだけのために出るわけないので、逆にドッキリとしては成功だったと思います。リアクションとして噛み合っていない部分も、見たことないパワープレイで乗り切っていた気がします。なるべく前情報を入れずに番組を楽しみつつ、鬼のようにTVerを回していただきたいです。頼む、レギュラー化したいんだ!!!!!

畠中：楽屋で野田さんを見かけて一緒に出られると思ったので、（野田がすでに収録を終えていて）ちょっとだけがっかりしました。（これから見逃し配信を見る視聴者へ）今後みちおさんのことを見る目が変わらないことを祈ってます。