軽快なオープニング映像のあと、カジュアルな装いで麒麟の2人がステージに登場。「あのー、実はコンビでして(笑)」と川島が話し出すと、田村は「マジで知らん人おるんちゃうかな?」と不安顔に。ピンでの仕事が増えてから誕生した互いの子供も「麒麟」がお笑いコンビの名前とは理解していないと話しながら会場の様子を伺った。田村は「ここに来るとき、初めてルミネ出たときくらいドキドキした」と川島との共演に緊張気味。そんな相方に、川島は「半年くらい前に田村さんのほうから『ライブやりましょうか』と言ってくれたんですけど、全部敬語で。やめてください(笑)」とよそよそしい態度を改めるよう注意するが、田村は「それはしょうがない、上すぎやもん!」と素直な反応で返した。
そんな田村がまず「ど、どうですか? 最近」とお堅いインタビューのように川島に質問すると、川島は「田村さんに文句がある」と田村の怨念か何かでこの秋レギュラー番組が終了したと訴える。反対に田村は、もともと根明だった性格が川島のせいで人見知りになってきたといちゃもんをつけ返した。川島の私生活をほとんど知らないという田村は、自分が妻の中のランキングで高額な家具よりも下でビリだと明かすなどしつつ、川島にも「犬とか生きてるの?」と飼い犬の状況を尋ねたり、休日の過ごし方や子供のしつけについて聞いたりしていく。休みをもらった川島が1人旅に行った際のエピソードはだんだん怪談話のようになっていき、怖いやら面白いやらの展開に田村も引きつけられながら聞き入った。
今回のライブに使うため昔の写真を整理していたという川島は、初舞台のコントでカッコよく思われたいのか田村が役柄に合わないパリッとしたスーツを着てきて腹が立ったこと、根明な田村がはしゃぎすぎてロケ中事故に遭いかけたことなどを思い出しながら大笑い。最近の天然エピソードを求めると、それを再現しながら今まさに天然ぶりを発動させる田村に「罪に罪を重ねるスタイル」とツッコミを入れた。
このほか、川島が出席した松本人志の還暦祝いの会で起こった、とろサーモン久保田と博多華丸・大吉のボケが被ってしまった事件や、田村がロングコートダディ兎にしてあげた親切へのリアクションがいまだに本人からないことなどざっくばらんなおしゃべりが繰り広げられ、トークは1時間ほどで終了。若かりし頃の麒麟を収めた写真の数々が上映されたあと、事前には告知されていなかったが、スーツに着替えた麒麟が再登場すると、会場は大きな拍手に包まれた。
川島の提案で行うことになったというこの新ネタ披露。川島は「湯気が出てる」ほどできたてホヤホヤだと強調しつつ、わざと6年ほど前の時事ネタを入れて「6年前から温めてきた新ネタ」だと笑わせ、田村に「話題が腐ってます(笑)」とツッコまれる。10分を超える軽妙な掛け合いは観客の心をくすぐり、2人自身もこの時間を存分に楽しんでいる様子だった。
エンディングでは川島が「どうしますかね? このライブ、これから」と述べると、田村は「それはもうすべてあなたにかかってますから! 俺がやろうって言ったらやるの? どうするの? 『明日やろう!』って言ったらやるの?」と迫ってみせる。思わず笑ってしまう川島だったが、1年に1回と言わず「3、4カ月に1回」程度やっていこうということで田村とうなずき、「またお会いしましょう!」という言葉でライブを締めくくった。
この公演はFANY Online Ticketで10月7日(土)まで見逃し配信されている。それぞれの味を発揮している2人のトーク、そして新ネタを確かめてみては。
関連記事
麒麟田村裕 @hiroshi93
https://t.co/qJN8utGVYc
アーカイブでぜひ!!