Dr.ハインリッヒ、金属バットら、煌びやかな地下ライブ沸かす 友保「みなさんのおかげ」

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レッドブルが手がける漫才ライブ「Red Bull サンパチ」が8月4日に大阪・味園ユニバースで開催された。出演したのは、Dr.ハインリッヒ金属バット黒帯もものメインとなる4組と、牛ペペ、三遊間豪快キャプテン、空前メテオ、生ファラオ、鬼としみちゃむの合計10組。ストリートカルチャーにまつわるさまざまなイベントを実施してきたレッドブルがお笑いライブを行うのは今回が初の試みで、配信なし、規制なしの環境で、エッジの効いたネタが続々と繰り広げられた。

金属バット(撮影:中尾貫太)

金属バット(撮影:中尾貫太)

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「Red Bull サンパチ」の会場の様子。(撮影:中尾貫太)

「Red Bull サンパチ」の会場の様子。(撮影:中尾貫太)[拡大]

関西ならではのカルチャーに特化したイベントを実施しようと立ち上げられたこの企画。劇場で支持されている芸人、自分の好きな笑いを貫いている芸人を中心に集めたという出演者ラインナップとキャバレー跡地という個性的な会場との掛け合わせに、開催前から大きな注目が集まっていた。

開演直前、ラップで会場を盛り上げる鬼としみちゃむ・しみちゃむ。(撮影:中尾貫太)

開演直前、ラップで会場を盛り上げる鬼としみちゃむ・しみちゃむ。(撮影:中尾貫太)[拡大]

レトロでゴージャスな雰囲気漂う会場には芸人たちの撮り下ろし写真が展示され、寄席小屋を思わせるフロアの演出やDJの流す音楽が無料招待されたお笑いファンたちの気分を高揚させる。そんな中、鬼としみちゃむ・しみちゃむが出演芸人の名前を盛り込んだラップで盛り上げ、開演の合図。舞台に向かう出演者たちの映像が流れると、まずはトップバッターの黒帯がカラフルなネオンに照らされながら登場した。

トップバッターの黒帯。(撮影:中尾貫太)

トップバッターの黒帯。(撮影:中尾貫太)[拡大]

「フー!」という歓声と拍手に迎えられ、2人は「すごい」「やりすぎやなあ」と会場の熱気やいつもとは違いすぎる派手なステージに目を丸くするばかり。客層も普段とは異なるようで、「ちゃんと怖いお兄ちゃん」が目に入った大西は「一緒に写真、撮らないですよ」と敏感さを強調して笑いを誘う。開催に向けてメイン4組の広告が大阪の地下鉄に貼り出されていたことにも触れ、てらうちは「昔のセフレ10人から『すごいやん』ってLINEきた」とその反響の大きさを伝えた。

三遊間(撮影:中尾貫太)

三遊間(撮影:中尾貫太)[拡大]

ネタに入る前から十分に笑いを取った彼らは「トップの仕事したんちゃん?」と満足げ。連帯責任で罰を受ける「信頼クイズ」でもしっかりと会場を沸かし、この寄席が特別なものになることを予感させた。続く牛ペペは会場の盛り上がり具合に「売れた気分になる」とにんまりし、「訳あり商品」のネタを披露。三遊間も「もうないぞ! この先!」と二度と味わえないだろう体験を噛み締め、漫才では「やめたいクセ」についての議論を交わして観客を引きつけた。

もも(撮影:中尾貫太)

もも(撮影:中尾貫太)[拡大]

空前メテオ(撮影:中尾貫太)

空前メテオ(撮影:中尾貫太)[拡大]

ももは「○○顔」の応酬で来場者の期待に応えつつ、それとは異なるタイプの漫才でも魅力を発揮する。黒帯に「豪快キャプテンを見に来た人ー?」とアンケートをとられ、その人数でイジられていた豪快キャプテンも突飛な発想と熱量高いパフォーマンスで会場を圧倒。空前メテオは「犬派か猫派か」という普遍的な題材を思いもよらない考え方で新しく変えてみせ、観客の心をつかんだ。

「Red Bull サンパチ」金属バットのビジュアル。

「Red Bull サンパチ」金属バットのビジュアル。[拡大]

金属バットにはひときわ大きな歓声が。ポスターではオールバックにしていた友保が、本人が言うに「金持ちが飼っている犬(ボルゾイ)」風のロングのパーマヘアをなびかせていたこともその理由の1つ。ここまでのウケ方に、友保は「ちょっと楽しみすぎ」と一言。小林は「下ネタではない」という前提のもと、「セックスの話」を堂々とし始め、しまいには日本国民が関心を持っているような話題をごちゃまぜにして持論を発表する。際どいラインを大股で飛び越えていくスタイルに、会場は沸騰。途中で席を立つ観客を2人が“対立勢力”だと見なしていくのにも大きな笑いが起こっていた。

Dr.ハインリッヒ(撮影:中尾貫太)

Dr.ハインリッヒ(撮影:中尾貫太)[拡大]

「生」と言われると「ファラオ」が発動してしまう生ファラオ。観客を巻き込みながら、この会場にもぴったりなノリのいい漫才を展開した。鬼としみちゃむは教室で行われる「犯人探し」を自らの得意ジャンルに落とし込み、笑いを量産。トリを飾ったDr.ハインリッヒは、サンパチを小柄な自分たちの高さに合わせてグッと下げるだけで笑いが。漫才では「式典の挨拶」というテーマから飛び出し、こちらの想像が及びもしない世界へと引きずり込む。開場中にアナウンスを担当していたキャラクターも幸がここで再登場させ、ラストまでみっちりと楽しませた。

エンディングの記念撮影タイムの様子。(撮影:中尾貫太)

エンディングの記念撮影タイムの様子。(撮影:中尾貫太)[拡大]

エンディングでは出演者が全員集合し、しみちゃむMCのもと感想トーク。金属バット友保は「みなさまのおかげで……」としおらしく感謝の気持ちを述べ、小林は「無駄な部分が多かったので、次はもっと構成を練って挑みたい」と向上心あふれるコメントで締める。Dr.ハインリッヒ幸は漫才中から「天体をつかまえて天井から吊るしている」ような会場インテリアに愛着を持っていた様子で、特にお気に入りの1つを指さして「あれに乗って帰ります!」と宣言。撮影タイムも設けられ、大盛況のうちに終演となった。

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生ファラオ石川 @Shaaaaaaaaah2

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