リリーの絵本作家デビューは、見取り図が出演するバラエティ「見取り図じゃん」(テレビ朝日)で始動したプロジェクト。美術の教員免許を持っているリリーが「3カ月で絵本を出版する」という目標に向かって突き進んでいる。
作品はまだ完成しておらず、リリーはサイン会にやってきた人たちに「どんな話にしたらいいですか?」とアイデアを募り、どんな意見にも「採用します!」と即答。盛山に「芯がない作家やなあ」と指摘されていた。
サイン会を終えた2人に話を聞くと、リリーは「改めて注目度の高さを感じました」と自信満々。「『新星現る!』って書いといてください」と述べるも、再び盛山に「お客さんの意見を全部採用していた。芯がない先生」と補足された。
ファンと直に触れ合うのは、盛山によれば「以前、バスツアーでお客さんとナイトプールに行くっていう最大級のふれあいはあったんですけど、それ以来」。リリーは「みなさんの想像より、手、痛いです(笑)。でもこれだけ来てくれたっていう感謝の気持ちでやり切りました」と応援してくれる人の多さに感謝する。宣伝部長に就任した盛山は450人が集まってくれたことに「びっくりしました」と驚き、「うれしかった。みなさん見取り図の何かしらのグッズを身に着けてくれていたり、『見取り図じゃん』のTシャツを着てくださっていたり、番組を見てくださっている方たちなんだ、と思ったらかわいいてしゃあなかったです(笑)」と感激していたが、ふと我に返って「俺、関係ないですよね!?」とあくまでも「リリーのサイン会」をなぜ自分が告知し、盛り上げていたのか腑に落ちない様子だった。
「えんとつ町のプペル」などのヒット作を生み出したキングコング西野がリリーの“師匠”。予約の段階でサイン会を行うのも、「最先端の売り方」「誰もやったことのないPRの仕方」という西野イズムを受け継いでいる。リリーは「自分の産んだ子をどう届けるか、っていうことで頭がいっぱい。腹痛めて産んだ子なので」「描いて、終わりじゃない。届けるまでが仕事」と先を見据え、「(プペル)超えます。『おにたろう』で映画化、ミュージカル化」と大きな目標を掲げてみせた。
「ももからうまれた おにたろう」は出身地である岡山がゆかりの地とされているおとぎ話「桃太郎」から着想した物語。母子家庭で3人兄妹の次男として育った自身の生い立ち、相方・盛山とのコンビ関係、根底に常にある母親への思いなどを投影させた、桃太郎アナザーストーリー、となる予定だ。リリーはこめかみをトントンしながら「正直言うと、物語は僕の頭の中で100%できてます。それをどう形にするか」と悩ましそうにコメント。これまでもイラスト仕事などをしてきたことの集大成とも言えそうな今作について、「形になるのがうれしい。正直、できるのがめっちゃ楽しみ。部屋に飾っておきたい」と話した。
「ももからうまれた おにたろう」は9月下旬に発売。
Keisuke Odagiri @harasu_onigiri
絵本作家・見取り図リリー「届けるまでが仕事」サイン会に当日告知で450人来場(イベントレポート / 写真14枚) - お笑いナタリー - https://t.co/D0HDzWuIMF