ななまがり森下、「M-1」会見後もパラレルワールドに居続ける

「M-1グランプリ2023」の開催記者会見が本日6月27日に東京・ヨシモト∞ホールで開催され、前回王者のウエストランドと今大会に出場する漫才師たちが登壇。会見後には質疑応答の場が設けられ、ウエストランド、ななまがり、ママタルト、キュウが記者からの質問に答えた。

ウエストランドには「優勝の秘訣は？」という質問が。井口は「いやー、知りませんよ。好きなように、自由にやればいいと思いますけど。できれば新しいチャンピオンは生まれてほしくない。ニュースターが出てきてほしくない。ルールが変わって、笑い飯さんとかが出てきて優勝してくれないかなとは思います。こいつらにはあんまり勝ってほしくないんで（笑）。だから知らないです、秘訣は」と愚痴をこぼしながら突き放す。オズワルド伊藤は「（河本）太さんのアドバイスも聞きたいです！」と前のめりで、河本は「徳を積んで、いい相方を見つけることです」とにっこり。井口に「徳なんか積んでねえだろ！」と返され、乱暴にツッコみ返してマイクから「どんっ」という音をさせている様子に伊藤は「徳、捨ててるじゃないですか！」と驚いた。

ラストイヤーのななまがりは、会見中ボケてばかりだったため再度意気込みを表明。しかし、井口から「真面目に」と釘を刺されたにもかかわらずななまがり森下は“パラレルワールド”の中から抜け出さない。「改めまして、パラレルワールドから来ました、三人祭（加護亜依、石川梨華、松浦亜弥のユニット）のあややです。ライバルは、ごまっとう（後藤真希、松浦亜弥、藤本美貴のユニット）です」と述べ、「つまり、ライバルは自分自身です。ごまっとうにもあややがいるので」と周りを無理やり納得させる。この状況に困った初瀬が「……がんばるぞー！」ととにかく大声で締めようとしたところ、森下が「ミルクボーイさんのことを……」と小声で指示。大阪芸術大学落語研究寄席の会の先輩であるミルクボーイに続きたいという思いを、自分はパラレルワールドにいるためか、初瀬に言わせた。

「M-1」を見据えた新ネタライブ「漫才工房」を率いてきたウエストランドの優勝について、ママタルト檜原は「ウエストランドさんが新ネタライブを開催してくださって、そのメンバーである僕たち後輩も成績アップした。ウエストランドさんのおかげで漫才が上達していったので、今年はウエストランドさんに続けるように。ウエストランドさんの輝く姿を見て、ウエストランドさんみたいになりたいなと……」と崇めるようなコメントを続けるが、井口に「脅迫されて言ってるの!?」とツッコまれる。「全然雑誌のインタビューでも僕らの名前出してくれないじゃん」と詰め寄られると、大鶴肥満が「言ってるんですけど、あと一歩なんです。あとは媒体側の問題なんで。削られてるんです！」と自分たちはしっかり名前を出していると主張。井口が言うには、ウエストランドの名前を出してくれるのはヨネダ2000だけ。その理由を誠が「初めて目線を合わせて話してくれた男性」と説明すると、井口は「初めて同じサイズの成人男性に会っただけだろ！」と声を荒らげた。

会見中も「9」の奇跡について熱弁していたキュウ清水は、今年起こりうる奇跡を予想。「2023の各位の数字を全部足すと『7』、そして『M-1』の『1』を足して8。で、『M-1』の『-』を漢数字の1として足したら『9』になる。だから、『キュウ』の年です」としたり顔。井口から「シンプルに『7』でななまがりさんでいいじゃないですか」とまっとうな指摘を受けるも、「いや、ダメだよ」と受け付けなかった。ぴろは「実は（大会名に）今年優勝するコンビの名前が入っている。『2023』を縦にしてください。アルファベットの『MNON』になる。……ムノンが優勝します」と断言。このあとに記者からの質問は続かず、MCの斎藤真美（ABCアナウンサー）が挙手を促すも、伊藤は「質問しても今みたいなことになるだけですよ！」と潔く会を引き上げた。