昨日1月12日、よしもとアカデミーで「M-1ファイナリスト特別授業」が行われ、大阪校の講師として
2022年は「キングオブコント」「M-1グランプリ」で決勝進出し、「オールザッツ漫才 真夏のゴールデンSP」(MBS)で優勝するなど大活躍だったロングコートダディ。しかし結成時は期待されていなかったそうで、堂前は周囲から「あいつと組むの?」と心配され、兎も「俺自身も俺とは組まない」と自己評価をするほど落ちこぼれだったと明かした。
兎は「あの頃の俺らを見ていたら誰も決勝に行くとは思わない」と回想。そして「みんなめちゃくちゃ若いと思うけど、ここからの何年間ってすっごいいろんなことを吸収できるし、ダメやったことがあとあとおもろくなってくる。今は力を貯める大切な時間だと思う」と熱を込めて生徒たちに語りかけ、開始数分にして授業の締めくくりのような雰囲気を醸し出していた。
さや香の結成はNSC卒業から2年後。NSC時代に組んでいたコンビについて、石井が自ら「全然おもんなかったです」と話すと、新山は「テンポがよくて、ボケ数も多くて、男前で、全部おもんなかった」と強調しつつ、「なんでもできる奴なんやな、と思ってコンビに誘った」と振り返った。その新山の元相方は、現在ファイヤーサンダーで活動している崎山。石井は「めちゃくちゃ面白かったけど2人とも尖ってたので、まあまあ嫌われてました」とやり返す。
生徒からネタ作りに関する質問を受けた新山は、「僕らみたいなしゃべくり漫才って一番難しいことをしている」とふんぞり返るボケで笑わせた一方、「やりたいことを優先すると(「M-1グランプリ2021」の敗者復活で話題となった)『からあげ4』のネタみたいなことになってくる。最終的には両立せんと無理」と回答。ネタの形を変えてきたことを回想し、「焦らんでもええ。いろいろ試して、やりたいことやってみて」とアドバイスした。真摯に答えていった最後には、「適度に成長していただいて、僕らを抜かさないように。かかってこいや、という気持ちで待ってます」と宣戦布告。石井が「なんで最後の最後にピリつかせんねん」とツッコんだ。
終了後の囲み取材で兎が述べたのは「若者の力はすごいなと感じた。まっすぐな姿勢に、僕もまっすぐに返したつもり。柄にもなく真面目な授業をしてしまった。キラキラ輝く生徒たちに触れて刺激をもらい、僕も若返った。楽しかったです」という大御所のような感想。これに堂前が「(新型コロナの)療養明けの初仕事だったせいか、生徒との質疑応答のときも、今みたいにうっすーく長ーく答えてました」と解説を加えたが、兎は「熱く、濃く、短く答えました」と堂々とした姿勢を崩さない。
石井は「この前にダウンタウンさんの番組収録がありまして、それ終わりで来たので集中してなかったです(笑)。エネルギーを使ってしまった」といい、「大きい番組に呼んでいただいている。初めてのことに緊張しながら、がむしゃらに向き合っています」と「M-1」決勝後の変化を告白。「M-1」ネタに盛り込んだ佐賀からの仕事も舞い込み、新山は「けっこう遠いので、マネージャーがスケジュールの組み方でテンパっている。佐賀の方が許してくださってありがたい」と感謝した。
ロングコートダディには、これまた「M-1」ネタにちなんだ“マラソン関係の仕事”が入ってきているという。堂前は「個人的に走り込みをしています。マラソンランナーとしての自覚を持ってやっていきたい。『座王』の収録で、だいぶ速い速度で周りました」と脚力を意識しはじめていると語っていた。
芸人養成所NSCをはじめとるす5つのスクールからなる「よしもとアカデミー」は、エンタテインメントの表方・裏方を目指す人たちを育成する吉本興業の教育機関。現在2023年度の生徒を募集している。資料請求はよしもとアカデミーまで。
長谷川草太 @souta_titanlove
こういう風にM-1後にネタにしたとこから仕事のオファーが来るのは毎年ありますが、それがアナザーストーリーなのは、やっぱり、おもしろすぎますね。
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