ビスケットブラザーズKOC優勝、芸人同士の絆語る「大阪の劇場で恩返ししたい」

本日10月8日にTBS系で生放送された「キングオブコント2022」決勝で、ビスケットブラザーズが優勝したのは既報の通り。生放送終了直後にTBSで記者会見が行われ、2人が喜びを語った。

きんと原田からなるビスケットブラザーズは「KOC」3年ぶり2回目の決勝進出。1stステージのコント「野犬」で481点を獲得し、暫定1位でファイナルステージへ進出した。ファイナルステージは、共に2位で勝ち上がった、や団、コットンとの対戦。ここでコント「ぴったり」で482点を獲得して合計963点で第15代王者の座を手にした。

ビスケットブラザーズ コメント

──優勝おめでとうございます。率直な感想は？

きん：偉大なる大会でチャンピオンにならせていただいたので、みんなが憧れるような偉大なチャンピオンになります。精進します。

原田：僕はすぐ調子に乗ってしまうから「偉大」は全部相方に任せようと思います。あと大阪吉本所属なので大阪が盛り上がれば。この優勝で劇場にお客さんを呼べると恩返しができる。

──これからテレビなどに出演していく際のアピールポイントを教えてください。

きん：たくさん食べそうに見えると思うので食レポの仕事、お待ちしてます。

原田：身体が大きいので体を張る仕事も入ってくるのかなと。チャンピオンで初めてムチャをさせられる（笑）。単独ライブもやり続けたいです。

──優勝賞金1千万円の使い道は？

原田：僕は実家が大阪の岸和田で、昔住んでたボロ屋を崩して土地が残ってるので、そこに「ビスブラ公園」を作りたいです。

きん：家族に恩返ししたい。

原田：相方のお父さんは「レクサスに乗りたい」って言ってます。

──副賞の米1トンはどうしますか？

きん：僕らで消費させていただきます。

原田：みんなでおいしくいただきます。

──1本目と2本目の点数が断トツでトップでした。手応えは？

原田：みんなウケてたので、その差がどんなものかわからなかったです。

きん：皆さんのウケがすごかった。優勝を実感できたのは点数が出たときです。

原田：2本目が終わったあと、袖に帰ってきたとき、大阪でずっと一緒にやってるロングコートダディさんとニッポンの社長が「よかった」と背中叩いてくれました。

──優勝の決め手は？

原田：僕らのネタは、見る人が見たら「何がオモロいねん」と言われるけど、事前Vで「笑うことを諦めるな」ってお客さんに投げかけたら、本当に笑ってくれた。それが味方してくれました。

──決勝のネタ選びは？

原田：1本目は2020年の「KOC」準決勝のトップバッターでやった「野犬」というネタ。そのときは2本目がそんなに強くなかったので決勝に行けなかった。「野犬」は温めておきたかった。

きん：3年くらい前からメディアに出さずに温めてたネタです。

原田：去年の「KOC」は準々決勝で負けました。いろんなことが起きるビックリさせるようなネタを、と思って2本目の「ぴったり」を作りました。

──松本人志さんが2本とも98点と自身の「KOC」最高得点を付けました。

原田：僕は目がすごく悪くて、審査員席の松本さんをあんまり見えてなくて。最後に挨拶させてもらったときに「あ、松本さんや」と。録画を見返したらすごく興奮するかもしれないです。

──芸人仲間に決勝までにアドバイスをもらったりしましたか？

きん：皆さんに大阪から送り出してもらうときに「大阪3組（ビスブラ、ロングコートダディ、ニッポンの社長）は全員優勝の可能性がある」と言われました。

原田：決勝が決まったあと、みんなで集まって話しました。それと、霜降り明星のせいやと僕がご飯に行ったとき、「お前らすげえわ」「KOCファイナリスト2回ってエグいて」と自分が「M-1」獲ったのを忘れたかのような声援をくれました。“同期”が本当にすごいんですよ。

──原田さんは優勝後に浜田雅功さんからビンタをもらいました。

原田：優勝トロフィーを持っておくのに必死でした。浜田さん、そのあと全員叩いていったので「あんな人っているんだ……」と（笑）。

きん：ご利益です。どついてもらえるって一番うれしいです。僕はビンタされた原田の汗を浴びました（笑）。

──喜びを伝えたい人は？

きん：奥さんに伝えたいです。おばあちゃんにも決勝前に電話していたので観ていたら喜んでくれていると思います。

原田：僕は空気階段の水川かたまり。かたまりのほうが後輩だけど僕が今1万4千円借りてて「優勝したから返せそう」って伝えたいです。

──空気階段とは2マンライブをやられていますよね。

原田：決勝が始まる前に空気階段と僕と3人でタバコ吸ってて「優勝したら2組でツアーまわったりユニットコントを本気で1回やってみる」という話になりました。もしかしたら気を使われてるかもしれないですが（笑）。

きん：2マンライブ続けていきたいです。

──賞レースでいい成績を収めて上昇気流に乗ってる。パワーの源は？

きん：僕らの中では関西の賞レースで優勝することはあったけど、全国で成績がふるわず、「KOCにもう1回出たい」というのは原動力でした。

原田：マネージャーが僕らのことを毎日「お二人は天才ですから」と褒めるんですよ。

きん：最終的には「お二人はイケメンなのでイケメン関係の仕事を取ってきます」って（笑）。おかげで仕事も増えてここまでたどり着くことができました。

──今後、東京進出の予定は？

原田：考えてはいるんですけど、すぐにはないです。とりあえず大阪で恩返しさせていただく気持ちはあります。

きん：いずれ、めっちゃ有名になってスターになれても関西の劇場に出たいです。

原田：ようやく大阪でごはんがちょっと食べられるようになって、ここまで10年かかりました。今から東京出ることにはビビってます（笑）。