新型コロナウイルス感染拡大の影響による外出自粛期間中、突然新しい趣味として版画を始めた屋敷。目新しさに加え、「SNSに写真を載せたときに『こいつほんまに時間があるんやな』っていうのが一撃で伝わる」という理由から「版画はピンときた」といい、「次の日には世界堂に行って(材料費)2万くらい使ってましたね」と直感的に手を出したのだと明かす。版画のよさは「『ようやるな、こんなこと』って、面倒くさいということが伝わる」こと。彫る作業以上に刷る工程が大変で、今回の個展では屋敷が汗だくになって手刷りしたTシャツや手刷り版画もグッズとして販売される。
「まじで何してんやろって瞬間もありました。全然『いいね!』とかも付かなくなってきて。みんな俺が版画してることに慣れすぎて、本当にいい作品のときしか押さない。そのときはつらかった」と心が折れそうになったことも。それでも「途中からすべてが版画に見えてきました。世界が。テレビを見ていても、頭の中で版画にする癖がつくくらい、ずっと版画のこと考えてましたね」と版画のことで頭がいっぱいだった。ついに個展開催へとこぎつけ、「お客さんがテンション上がってくれて初めてやってよかったって思えるのだと思う。お客さんがどう思うのか気になりますね」と開幕に胸を高鳴らせる。
緊急事態宣言が解除され仕事が再開し、版画は日課ではなくなった。「何作品か、この個展のために2カ月ぶりくらいに彫ったんですけど、こんな面倒くさいこと毎日やっとったんやってびっくりしました。版画の仕事もいただいていて、あと2個くらい7月中に彫らなあかん。あと1個入りそうだったのはズラしてくれと言いました。ちゃんとストレスになってきています」と改めてその苦労を振り返りつつ、「せっかくちょっとうまくなったので趣味みたいになれば」と続けていくつもり。また、宮下草薙・草薙も版画を始めていることに対し、テレビなどで敵対心を表すこともあるが、「個展までしてんやから、(版画は)もう俺のもんでええやろって思います(笑)。第7世代に見にきてほしいですね」と語った。
個展は明日7月18日(土)から31日(金)まで、東京・ヨシモト∞ドーム ステージIIで開催。さまざまな芸人仲間やドラマの登場人物、テレビ番組のワンシーンなどをモチーフにした作品約60点が展示されるほか、下書きの絵や制作過程の映像も公開される。新型コロナウイルス感染予防対策のため、各回15名の予約制。初日には同劇場のステージIで記念トークライブも実施され、ニューヨーク、
ヤシキ版画展2020
日時:2020年7月18日(土)~7月31日(金)
会場:東京・ヨシモト∞ドーム ステージII
営業時間:平日17:00~21:00、土日祝13:00~21:00
料金:入場無料(30分入替制)
定員:各回15名
「ヤシキ版画展2020」開催記念トークライブ
日時:2020年7月18日(土)17:30~18:30
会場:東京・ヨシモト∞ドーム ステージI
料金:前売2000円 当日2500円
<出演者>
※記事初出時、トークライブの終了時間に誤りがありました。訂正し、お詫びいたします。
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