「劇場」新公開日＆配信決定、又吉「この映画がどのように響くのかとても楽しみ」

新型コロナウイルスの影響で延期となっていたピース又吉原作映画「劇場」の公開日が7月17日（金）に決定。さらに、同日よりAmazon Prime Videoで全世界独占配信されることも発表された。

又吉が芥川賞受賞作「火花」（文藝春秋）よりも前に書き始め、文芸誌「新潮」2017年4月号にて発表した「劇場」は、売れない劇作家・永田と彼を支えようとする沙希の7年間を描いた恋愛小説。行定勲が監督を務める映画版では永田を山崎賢人が、沙希を松岡茉優が演じ、脚本は2016年公開の「ピンクとグレー」でも行定監督とタッグを組んだ蓬莱竜太（モダンスイマーズ）が手がけた。

「劇場」はミニシアターを中心に全国の劇場で上映される。又吉は「映画『劇場』ようやく皆さんに観ていただけるようでうれしく思います。『劇場』は題名の通り、劇場を表現の場として演劇に青春を捧げる若者の物語であると同時に、小さな部屋を舞台とした恋人との日常の物語でもあります。『劇場』も『部屋』も自分にとって、あらゆるものが剥きだしになる特別な場所です。映画館でご覧いただきたいのはもちろんですが、皆さんの日常に近い場所でも、この映画がどのように響くのかとても楽しみです」と期待。また、このたびポン・ジュノ監督や倉持裕、ハンバート ハンバートら各界の著名人からコメントがオフィシャルサイトに公開され、しずる村上は「映画『劇場』の中には観る人にとっての“劇”が絶対に散りばめられているし、その“劇”を目の前に胸が苦しくて仕方なくなるかもしれません。でも、必ず自分の弱さに寄り添ってくれる作品です。永田と沙希にしかわからない、そして永田と沙希にもわからない、狂おしい“劇場”がそこにはあります」と感想を述べている。

※山崎賢人の崎は立つ崎（たつさき）が正式表記。