舞台「火花」の制作発表会見が本日3月2日、東京・紀伊國屋ホールにて行われ、キャストの
この舞台は、ステージで小説「火花」を語り出す原作者の又吉を、女優の観月ありさが抱きしめるところから始まる。又吉に捧ぐ愛と引き換えに「火花」を私にください、という観月が物語をなぞりつつも歪めながら、原作の核心をあぶり出していくという演出について、小松氏は「又吉さんがこの小説を書いたこと自体がドラマチックなんじゃないかと思った」と説明した。小説に登場するお笑いコンビ・スパークスの徳永を演じるのは植田。その相方役をドラマ版同様、
石田は「どっちかっていうと、若手のときに神谷みたいな人に『わかりやすいことやりやがって』って虐げられてたタイプ(笑)。オファーがきたときは『よしもと正気か?』『お前ら原作読んだんか?』って思いました」と神谷とは性格や芸風が大きく異なっていることをアピールしつつ、「でも心情は誰よりもわかると思うので、引っ張っていきたい」と語った。またドラマ版のオーディションに落ちたことを恥ずかしそうに明かすと、又吉が「噂では聞きましたよ。石田くんが火花のオーディションで漫才やって、一番ウケて落ちたって」と補足。石田は苦笑いしながら「俺のこの次点感ね(笑)。(落としたスタッフを)見返してやりたい」と冗談交じりに意気込んでみせた。
そんな石田に、同期である又吉が書いた小説「火花」の感想を改めて聞くと、「井上、村本、西野、山ちゃん……、うちらの同期には明るくて嫌われてる奴が多いんですけど(笑)、僕らはどっちかっていうと暗いほう」と又吉との共通点を挙げ、「そんな又吉が小説書いたっていうことで、どんなん書くんやろって思ったら芸人の話。芸人にしか書けない生々しさを美しく書いていて、この人とはこういうジャンルで勝負できないなって思いました」と率直にコメント。「それ以来、書籍のオファーは全部断ってます!」と断言して又吉を賞賛する。
又吉は今回の舞台化を「小説のいいところを引き出していただきながら全然違うお話になっているので楽しみ」と期待し、本人役で出演することについては「僕ですけど、僕なのかどうか。1回自分っていうものを忘れて、ゼロから“又吉”を入れたい」と哲学的に語ってみせる。「やかましいわ! ゼロからの又吉ってただの起き抜けの又吉やろ」と石田にツッコまれても「“又吉”を知るところから始めます」と続けた。
会見中には出演者同士が伝えておきたいことをフリップに書いて発表するコーナーが展開され、石田が徳永役の植田に「(神谷役が)井上じゃなくてよかったよね? マジでマジで」と詰め寄る場面も。これに植田は「徳永は神谷に憧れる役ですので、そういう意味でも井上さんじゃなくてほんまによかったです」とノリよく返答する。今度は植田が芸人もいる中で漫才に挑戦しなければいけない緊張感を明かすと、石田は「M-1でも審査員したけど気にせんといて!」と圧迫。植田は「ゴリゴリやん!(笑)」と困り顔に。2人の間にはすでに徳永と神谷の関係ができ上がっている様子だった。
舞台「『火花』~Ghost of the Novelist~」の東京公演は紀伊國屋ホールで3月30日(金)から4月15日(日)まで上演される。大阪公演は5月9日(水)から5月12日(土)まで、大阪・松下IMPホールにて。
「火花」~Ghost of the Novelist~
東京公演
日程:2018年3月30日(金)~4月15日(日)
会場:東京・紀伊國屋ホール
大阪公演
日程:2018年5月9日(水)~5月12日(土)
会場:大阪・松下IMPホール
料金:全席指定一般8000円 全席指定学生5000円(平日公演のみ)
脚本・演出:小松純也
<出演者>
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