「M-1グランプリ2009」東京準決勝レポート
2009年12月7日 9:55 2
なんばグランド花月で開催された「M-1グランプリ2009」大阪準決勝戦に引き続き、昨日12月6日は、よみうりホールで東京準決勝戦が行われた。
この日登場したのは残りの39組。大阪と同じく、はりけ~んずがMCを担当した。はりけ~んずの2人は今回も絶妙なトークを展開。ときおり決勝進出者以上に笑いを集めていた。
以下、出場者のネタをダイジェストで紹介。なお、準決勝のネタは決勝戦の舞台でも披露される可能性があるので、決勝当日まで内容を知りたくない人は決勝放送後に読むことをオススメする。
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野球好きの女性コンビ。「ジャンケングリコ」や「10回クイズ」などをベースに野球ネタを展開。この日のトップバッターとして、序盤から会場を温めた。
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「バスケット」をテーマにした漫才。女子の視線を意識した男子を安村が演じるが、ことごとくどこかが間違っていて栗山から激しいツッコミを受ける。
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「尊敬している人」というテーマで会話を繰り広げるが、中学の時の野球部の先輩“エノモトさん”の名前が出てきたあたりから雲行きが怪しくなり……。コント風の漫才が多い中、しゃべくりだけで多くの笑いを獲得。
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CHAGE and ASKAになりきって「エレキギター」の素晴らしさを実際にエレキギターを抱えながら実演。見事なハーモニーで歌いきると、ある1冊の本を取り出して、再び別の歌を歌い始めた。
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ひときわ大きい拍手で迎えられたM-1タイトルホルダーのNON STYLE。「ヤンキーマンガのボス」を演じたい井上は、石田に手下役をやらせるが何度やってもうまくいかず。抜群のテンポ感でこの日初めて会場が大きく沸いた。
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「車を買って女性をナンパしたい」という谷田部の話に厳しくツッコミを入れまくる杉山。それを見ていた坪倉は谷田部をいたわり、3人の関係性に変化が生じ始める。客席の笑いの量も上々。
●天狗
「アメリカの選挙演説」をテーマに展開。英語で大統領演説をする川田とそれを翻訳する横山の時間差攻撃で多くの笑いを集めていた。
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元「いじめられっ子」が「いじめ」を克服するためにプロボクサーになる漫才。芝居のエッセンスを取り入れて、メリハリのある動きや声で大きな笑いを獲得。
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「合コンしたい」という藤森の話に乗ってくる中田。藤森は、あれこれ妄想を膨らませるが、その妄想をかき消すような中田の返しに悪戦苦闘する。会場は何度も拍手が起きるほど湧いた。
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「バケモノと子供」の感動エピソードを実演しようと試みるも、白井が演じるバケモノはグロテスクにも程があり、菊地の思っていたような展開にならず……。白井がバケモノの新たな一面を見せるたびに客席が湧いた。
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スポーツ用品店にグローブを買いに来た松田と店員役のQ太郎がコント的な漫才を展開。
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「キャラが濃すぎる野田のせいでM-1では毎年いい結果を残せなかった」と大川原と和田。今年は野田抜きでM-1予選を戦うことにすると言い始め、3人の友情に亀裂が生じ……。予想外の方向に転がるネタで、オチのフレーズでは大きな拍手が。
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「ついていない日のデート」を相方に説明しようとする鈴木。ところが、岡見は「それなら全然いいじゃん」と、自身のもっと“ついていない話”を鈴木に聞かせる。お決まりのフレーズが会場に浸透すると、そのフレーズが出てきただけで大きな笑いが起きた。
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「見た目も性格も全然違う2人」だと自己紹介するカナリア。ところが、話が中盤まで進むと、安達が思いも寄らぬ告白をはじめる。ここから急展開を見せ、会場は一気に爆発。
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「結婚して子供が産まれたら育ててほしい」と加藤に頼み込むチャド。英語をふんだんに盛り込んだチャド・マレーンならではのネタで、客席の反応も抜群だった。
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世の中の人がゴキブリを嫌うことに疑問を感じている浜谷が、ゴキブリに肩入れして逆襲に躍り出る。やがて高齢化問題にまで話が発展し……。
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「パソコンを買った」と自慢げに語る阿部。パソコンがあればなんでもできると全幅の信頼を寄せ、吉田が何か話すたびにパソコンの購入を勧めてくる。徐々に会話がヒートアップし、会場も笑いの渦に。
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「モテないお前にキスの仕方を教えてやる」と斉藤。2人でボクシングのようにトレーニングを開始する。
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「夜道の一人歩き」を3人で実演。3者3様の個性が光り、抜群のテンポで会場を沸かせていた。
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「売れるために子供人気が欲しい」と永沢。人気獲得のために昔話をはじめるが、聞き慣れないストーリーで……。決めフレーズが炸裂し、会場からは拍手も飛び出した。
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「勝利者インタビュー」をやりたい松田のために、インタビュアーを買って出るハチミツ。ゆったりとしたテンポながら、1つ1つのボケが確実に大きな笑いを獲得。特に男性の笑い声が会場に響いた。
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テレビでおなじみの“ノリボケ漫才”を「戦隊モノ」で展開。新たなキャラクターが出てくるたびに澤部はそれを実演。客席の反応も上々で、時折大きな拍手が起こるほどだった。
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「公園にはいろんな人がいる」という話を展開。真栄田が演じる不思議な人物に内間は翻弄され……。
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妹と同棲を始めた関が「妹の帰りが遅いと心配だ」と山本に話し始める。徐々に会話が白熱していき、ところどころで大きな拍手と爆笑が巻き起こった。
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しゃべるフレーズがことごとく間違えている塙と、優しく諭す土屋の見事な掛け合いは今年のM-1でも健在。「ドラゴンボール」や「ドラえもん」といった国民的マンガのエッセンスを取り入れつつ、「自己紹介」を展開。
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おいしい煮物ができたのでお裾分けしようと隣の家に行く近藤。ところが、隣の住人は近藤の思い描いていたような人物ではなく……。近藤のツッコミのたびに会場が大きく沸いていた。
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相方が都会に染まっていく様子が許せない益子。福田はそんなつもりはないと否定するが、益子は1つ1つ福田の行動をチェックしていく。今年のM-1も栃木愛を前面に押し出した漫才で勝負に出た。
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「メイドカフェ」に対抗して「面倒カフェ」を作ろうと構想を練る好井。井下は、次々に面倒臭い人が接客してきて困惑する。
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子供の頃にやっていた遊びを実演。舞台上で馬跳びをしたりと、動きを取り入れた漫才を展開した。
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年の差コンビということで、先輩えとうの引き立て役に徹するチャンカワイ。えとうの面白い部分を観客に伝えようと奔走するが、なかなか伝わらず徐々にイライラしはじめる。
●流れ星
「おじいちゃん子だったから、ときどき田舎に帰りたくなる」と瀧上。ちゅうえいはおじいちゃんを演じるが、田舎に帰った瀧上は知ってはいけない村の秘密を知ってしまい、思わぬ方向に話が発展。歌や踊りを取り入れた視覚的な漫才で会場も爆発。
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「売れたら引っ越ししたい」と佐藤。佐藤は物音に敏感な住人役を演じ、隣人の黒瀬に次々とクレームを入れていく。ところがそのクレームはいずれもどこかズレていて……。抜群のテンポで展開される漫才に客席も大きく反応。
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50音作文で国民的ドラマ「水戸黄門」を表現。「あ」から順番に「水戸黄門」の話題を繰り広げていき、ところどころで大きな笑いを獲得。
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刑事役を演じたい小松崎の要望に応え、エレキギターを持った朝倉が刑事ドラマのBGMを演奏。ところがそのBGMがことごとく思い描くものと異なり、小松崎は困惑する。
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「ええ儲け話があるけど聞く?」という入りから、「昔話」を全国各地で語って荒稼ぎしようと企む。2人はさっそく昔話の練習をはじめるが……。フレーズが決まるたびに会場が大きく湧いた。
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住民票をもらいたいという梶原に西野が住民票のもらい方を教える。西野は目黒区役所への道のりを説明するが、なかなか梶原に伝わらず苛立ちはじめる。
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「ストーカーにつきまとわれたらどうしよう」というしずちゃん。舞台を大きく使って話が展開していく。山里が繰り出すフレーズ1つ1つがことごとくハマり、会場は大爆発。
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「芸人は与えられた質問にすぐに答えられないとダメ」と知った2人は、さっそく質問に答える練習をすることに。大喜利的に展開していく漫才で、客席の反応も良かった。
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「金の斧、銀の斧」の童話を2人で演じる。湖の神様を演じても木を切る少年を演じてもうまくいかない重岡に森木は翻弄され……。重岡がボケを繰り出すたびに大きな笑いを獲得した。
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3世(ポンヌ) @panta_rhei_1024
M-1オタクだったので準決勝観に行ったのですが、お決まりのフレーズで大きな笑いが起きたと書いてあるけど全く思い出せない。
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