ピース又吉主演「海酒」カンヌ国際映画祭で世界初公開

ピース又吉主演の短編映画「海酒」が、フランスのカンヌ国際映画祭で現地時間5月20日に世界初公開された。

この作品は「海酒」という夢のような酒をテーマとした物語。観た人を故郷の思い出探しの旅へと誘う色彩豊かな映像作品と謳われ、又吉のほかにもミッキー・カーチスが出演する。原作は愛媛県出身のショートショート作家・田丸雅智による同名の短編で、映画製作集団カーニットエービーが手がけた。

「海酒」が上映された劇場のシアターパレスHには固唾を飲むような静けさが漂ったが、上映後には大きな拍手が。メキシコから来た映画製作会社の女性はこの作品について「映像が非常に美しく感銘を受けました。日本の文化の魅力も伝わってきました」、またアメリカの映画祭関係者の女性は「出演者の演技が大変素晴らしかった。ストーリーもとてもチャーミングで、非常に完成度の高い映画だと思います」と感想を話した。

現地での反応にプロデューサーの中臺孝樹氏は「日本文化の持つ余白を映像の美しさと共に十分に理解してもらえた」と手応えを明かし、現地入りできなかった又吉らに反響を報告するとのこと。この「海酒」は今後もスペインの「マドリード国際映画祭」や日本の「ショートショートフィルムフェスティバル」などで上映される。