自身の引退を重ねた場面にウルウル、内村光良主演「ボク妻」本日放送開始

本日5月10日（日）に内村光良主演のドラマ「ボクの妻と結婚してください。」（NHK BSプレミアム）がスタートする。お笑いナタリーではクランクアップ直後の内村にコメント取材を敢行した。

これは内村が余命半年を宣告された主人公・三村修治を演じる連続ドラマ。バラエティ番組が大好きなテレビ局員の修治が、妻・彩子（木村多江）のために新しい夫を探して奔走する姿を描いている。

クランクアップを迎え、修治役を演じきった内村は「この作品で役者の仲間入りができるようにがんばりたいと思って、なんとかクランクアップまで乗り切りました。これまでにもドラマを何本かやらせてもらいましたけど、『内村が演技するとコントっぽいよね』と言われている気がする強迫観念があって、本作で払拭したいという気概がありました」と強い思いがあったことを告白。

また、修治との共通点を尋ねられると、「バラエティの現場が好きで、ずっと制作にいた部分が自分と似てると思いました。修治が病気になって退社するシーンがあるんですけど、花束を持って無人のコントセットを見回すという場面がすごく自分と重なって。俺も引退したらこうなるのかなって、ウルウルきちゃって（笑）」と、自身と重なった印象的な撮影シーンについて語った。

その一方、修治を演じる上で苦労した点もあったようで、内村は「修治はいかなるときも人を楽しませようという気持ちがあるので、そこは自分と一致すると思います。ただ三村修治はつまんないんですよね（笑）。つまらないギャグをするとか、つまらないコケ方をするというのが難しかったです。言っちゃあなんですけど、俺はコケ方うまいんですよ（笑）」と話し、笑いを誘うひと幕も。

また本作で深く役に入り込むことを学んだという内村に「自身が余命半年を宣告されたら何をしますか？」という質問を投げかけると、「『俺死んじゃうから！』って言って、無理矢理スポンサーを集めて映画を作っているかも（笑）」と回答。さらに「ドラマを撮影しながら思ったのは、やっぱり家族と、特に子供たちともっとたくさん過ごさなきゃということ。子供たちのこの時期は2度と来ないから念写しておこうと思ってます。この前も娘と『アニー』を観に行ったり、カルタ取りをしたりしました。このドラマを通して、家族となるべく一緒に、一瞬一瞬を大切に過ごそうとより強く思いました」と語った。