カラテカ矢部が殺人鬼役に「うれしかった」

カラテカ矢部が出演する映画「グレイトフルデッド」のプレミア試写および舞台挨拶が、昨日10月30日、東京・渋谷clubasiaで開催された。舞台挨拶には瀧内公美、笹野高史、矢部太郎、木下ほうから出演者陣と、内田英治監督が登壇し、主題歌を歌うHeartbeatはミニライブを行った。

「グレイトフルデッド」はヒロインの瀧内公美が扮する、孤独な人間を観察する女・ナミと、笹野高史が演じる孤独な老人・塩見との狂気的な関係を描いたブラックコメディ映画。矢部は孤独な殺人鬼・村佐古役を演じている。

舞台挨拶に登壇した矢部は「皆さんが思っている僕のイメージとはまったく違うような役でしたのでうれしかったです」と、殺人鬼役に対する気持ちを語った。しかし監督からは「矢部くんは今回、ミスキャストだと思ってる」と言われた悲しい事実を暴露。この発言を受けて内田監督は「最初、お芝居をみたときは『ああしくじったな』って思ったんですけどね」と苦笑いしたが、「こういうところを直して下さいって言ったら変わってきたんです。正直びっくりしました」と矢部の演技を絶賛した。

また矢部は今作でプロデューサーも兼務した木下との競演を回想し、「木下さんに即席で前貼りを作っていただきました！」と裏話を披露。「でも、その前貼りはガムテープをそのまま貼られただけだったので、はがす時めちゃめちゃ痛かったんですよ！」と不満をぶつけると、木下は「あれは、わざとね。嫌がらせです（笑）」と冗談めかして返答。矢部が共演者にいじられていた撮影当時の様子を和やかに振り返った。

映画「グレイトフルデッド」は11月1日（土）から東京・新宿ミラノほかで順次全国ロードショー。