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最低で最高「田中が考え中3rd」野田Wの悲劇

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「田中が考え中 第3幕」の集合写真。左上からキングオブコメディ高橋、ヒロシ、オードリー春日、ロッチ中岡。左下から鬼ヶ島・アイアム野田、アンガールズ田中、高橋胡桃(アイドリング!!!)、ドランクドラゴン鈴木。

「田中が考え中 第3幕」の集合写真。左上からキングオブコメディ高橋、ヒロシ、オードリー春日、ロッチ中岡。左下から鬼ヶ島・アイアム野田、アンガールズ田中、高橋胡桃(アイドリング!!!)、ドランクドラゴン鈴木。

昨日9月13日、東京・本多劇場にてアンガールズ田中脚本・演出の舞台「『田中が考え中』第3幕」の全公演が終了。出演者たちが感想を語った。

これまで“ブサイクでポンコツな男たち”の悲哀をユーモラスに描いてきた同舞台。2011年12月の立ち上げから3年近く経ってもまだきちんとセリフを覚えないメンバーたちに田中は直前まで頭を抱えていたが、一昨日12日の初日は、そんな田中に「感動しちゃった」と言わしめるほどの仕上がりを見せた。

ストーリーの舞台は病院で、キングオブコメディ高橋が医者、ロッチ中岡が看護師、ヒロシドランクドラゴン鈴木、オードリー春日が入院患者の役。そこに今作の主役で、“女性に思っていることを言えないダメ男”野田こと鬼ヶ島・アイアム野田が入院してくる。

初めての入院で不安になる野田だったが、態度の大きい鈴木、そんな鈴木の子分の中岡、変態お面男のヒロシ、マッチョな妄想小説家の春日と、一風変わった彼らとの交流で笑顔も。しかし薬の副作用で体調を崩すと、逆に彼らの陽気さに苛立つ野田。そこで鈴木が口を滑らせ、あることを暴露してしまう。

そして男性ばかりと聞いていたその病院に、なぜか自分が大好きな女優・高橋胡桃(高橋胡桃・アイドリング!!!)が入院していることを知った野田。大事な仕事をキャンセルしてしまい落ち込んでいる胡桃をなんとか元気にしたいとある作戦を思いつく。話の途中には、現実の外にいるストーリーテラー田中がさまざまなエッセンスを投入。ブサイクな主人公・野田を叱咤激励しながらこの話を見守る。

最終公演の本番直前、田中は「2日目の1公演目で(鈴木)拓さんが大事なセリフを2つ言わなかったから、それがちゃんと出るか。あと胡桃ちゃんが野田に抱きつくシーンで、まだ抵抗が出ている感じなので、そこが思い切りいければ」と、それ以外は上々な様子。野田も「胡桃ちゃんがそのシーンを練習したいって言ってくれて」と喜び、周囲をうらやましがらせていた。

ところが野田が胡桃と2人きりになるシーンで完全にセリフが頭から消え、急遽「トイレにいってくる」と舞台から消える大ハプニングが発生。いきなり舞台上で1人きりになった胡桃は「早く野田さん帰って来ないかな……」とうまく話をつなぐと、慌てて田中も登場し「最終公演でこれまでなかったことが起きてる。こんなシーンなかった」と目が泳いでしまった。

その後戻ってきた野田は芝居を続けたものの、ほかの出演者たちから芝居に乗せてイジられまくり。トイレに掛けた高橋の名アドリブには観客から拍手笑いが沸き起こるなど、野田はその都度「あとでいっぱい謝ります」と恐縮するばかりだった。

なんとか無事に終わったエンディングでは、田中が「面白い回になりましたね」と諦めの第一声。「まさか17歳のいたいけな少女を舞台に置いて逃げるとは」と野田に呆れていた。そして実は野田のハプニング後の暗転中、舞台上から明らかに誰かが転んだ大きな音がしており、これについても動転した野田が胡桃の座る予定だった長椅子の端に座ったことを告白。そのため胡桃は野田の横に座ろうとしたところそこに椅子はなく、アイドルに尻もちをつかせてしまったとわかると、会場中が「えー!!」と大騒ぎとなった。

その後は、胡桃のあまりのかわいさに中岡が自作の歌を披露したり、春日の「アパー!」を胡桃にやらせたり、胡桃にメンバーの中で1番を選んでもらったりと和気あいあい。最後は田中から「最終公演は最低であり最高の回になりました。第4幕を楽しみにしていただければ」とビシッと締めの言葉が。と思いきや、千秋楽を「せんしゅうりゃく」と噛んでしまい、野田と2人で土下座。それでもアンコールが沸き起こるほど大きな拍手をもらっていた。

果たして次回は彼らがどのような舞台を見せてくれるのか。開催の発表をお楽しみに。

「田中が考え中」出演者コメント

ヒロシ:ギリギリまでセリフが入ってない人が多数いましたが、なんとか無事に終わってよかったです。なんか今回テレビに出ていない人間への扱いが雑じゃないかなと。次回までにみんなに落ちぶれてほしいです。この舞台では変態の役が多いので次はできれば普通の役をやってみたい。

中岡:お芝居してこんなに笑ったことないかもしれないです。このメンバーで何かをやるということがすごく気持ちよくて、がんばっていれば何が起こっても楽しんだなって最後わかりました。今後鈴木さんとのスピンオフドラマを書いてほしいですね。

鈴木:初日が一番よくて、だんだんダメになったんで、こんな尻すぼみはないです! 野田くんにはお金で罪を償ってほしいですね。今後については、もういろんな形ができているので、ほかの人に焦点を当てたものや、たなちゃん(田中)がドーンと出てもいいと思うし、ドラマや映画にもしてほしい。

春日:ほかの人はすったもんだあったみたいですけども、春日は完璧。やはり天才、スターですし。なかなかほかで見ることができない、濃い、純度100%の春日を見ることができるのは「田中が考え中」だけ。そろそろ主役をやってもいいんですけど、やっぱりほかの人を食っちゃうので、このくらいがいいのかと。

高橋:野田の事件のあとに出演者の気持ちがウキウキし出したのを感じました。逆に起爆剤としてよかったんじゃないかと。それも野田だから笑えたというか、野田の人柄の勝利。しかも誰も見てないところで、アイドルに尻もちをつかせるというトラップまで。今後は、これまで真面目な役が多いので、ボケたいというかみんなに混ざりたいです。

田中:全部の回が全部テイストが違って、このメンバーらしい。僕も噛んだのであんまり言えないです。まだ主役やってない人もいるので、やらせてみるのもいいですね。来年中には次回やりたいです。

野田:これはちゃんとやらないといけないでしょ……。みなさん一生懸命練習してきたし、なにより田中くんに申し訳ないことをした……。ほんとにこの舞台だけはちゃんとやりたいので、ほんとに……。次も、次もぜひ! 僕ちゃんとやるから!

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