10年の思い＆貴重映像満載、K-PRO児島代表トークライブ

昨日5月25日、東京・劇場バティオスにて「～K-PRO10周年一週間ぶっ通し興行五日目～『児島気奈トークライブ『10』～あの頃みんな若かった!? 秘蔵映像大放出！～』」が開催された。

お笑いライブ制作を手がけるK-PROの10周年を記念する大型企画「一週間ぶっ通し興行」の5日目は、K-PRO児島気奈代表＆芸人たちによるクロストークと、K-PROがこれまで行ったライブの中からテーマ別にセレクションされた映像コーナーを実施。前説は児島自らと、サプライズでトップリードが行った。「一週間ぶっ通し興行」の中で、このライブが最初に完売したと聞いた和賀は「芸人をなんだと思ってんだ！」と観客に向かってツッコミ。昨年2013年11月に行われた児島のトークライブを受けて、観客からは「熱い話をもっと聞きたい」という声が上がったそうで、「児島さんどこに向かってるんですか」「どう前説すればいいのか」と戸惑うトップリードに、児島は笑顔で「一緒に熱くなっていただければ」と呼びかけた。

ライブがスタートすると、まずは児島が挨拶を兼ねたオープニングトーク。「漫談が始まるわけじゃないんですけど」と前置きしながらも、鬼ヶ島おおかわらとザンゼンジ武田とのエピソードでちゃっかり会場を爆笑させていた。「さしトーク」コーナー最初のゲストはトップリードで、児島は「同い年で親しみがある」とコメント。「K-PROになくてはならない存在」というトップリードの魅力をたっぷり語った。トップリードは「初めて優勝したのが『トッパレ』。そこから勝ち癖がついて、連敗していた『オンバト』でも勝てるようになった」とK-PROライブに感謝。新妻は「勝負だけど楽しくやるんだよっていうことをここで学べた」と明かした。

また、FKD48のLINEグループをめぐって、現在和賀が救世主になりつつあるという秘話も。自分のボケに誰も反応しないことに腹を立てたリーダーの磁石・永沢がLINEグループを脱会。そこに最近和賀が入ったことでツッコミの嵐になっていると、児島が必死で永沢に伝えていると語ると会場は爆笑の嵐となった。

続いて登場したのはジンカーズで、さまざまなライブを打ち出している彼らと児島で「今後どうしていくのか」というテーマのもと真剣談義。「ライブの先にテレビがあった時代が終わった」「ライブとテレビは、今完全に種目が違うと思う」など、現状のお笑い界を分析しつつ、ライブへのこだわりなどについて語り合った。また児島はジンカーズが「最初にiPadを使ってネタ合わせをしていた」と、彼らの最先端ぶりも気になっていた様子。楽屋でのそれぞれの過ごし方などにも触れつつ、「単独ライブの稽古がめちゃめちゃ楽しそう」とジンカーズの仲のよさにも目を細めていた。

最後はエルシャラカーニ・セイワで、児島は、最近セイワが楽屋でぐったりしていることを心配し、「長生きしてください」とお願い。児島から見たセイワは常に周りのことまで気にかけているそうで、いつまで努力を続けるのかと質問すると、セイワは「飲まなきゃできない話」と苦笑していた。そんなセイワからは周囲の芸人たちが“努力パワー”をもらおうとしており、楽屋でセイワがパワースポット化している様子を児島が語ると、セイワも「努力キャラが自分を追い越している」と困惑。心配がつきまとうセイワに「絶対にライブにいなきゃいけないと思う」「遠くに行かないでほしい」「恩返ししたい」と児島が訴えると、「今までにない新しい存在になれたらいいなとは思う」と口にした。

休憩を挟んで映像のコーナーでは、ジンカーズとセイワとともに、さまざまな芸人たちの初登場シーンを鑑賞。自分たちの映像には目を覆っていた3人だったが、まだ20代のスパローズが漫才コントをしている姿や、かもめんたる結成前の槙尾がピンでMCをしている様子などに、観客と一緒に驚きの声を上げていた。また、児島が「人生で一番緊張した日。それ以来緊張しなくなった」という、亡くなった村田渚の初出演シーンも。その後、中説を務めたゴッホ向井ブルーを迎えに“ゴッホ迎えブルー”こと磁石・佐々木がひょっこり登場。磁石の過去映像も流れるということで「見たい見たい」と舞台に残った。

「こんな方出てました」と題した映像では、バカリズム、オードリー、東京03、鳥居みゆきら錚々たる面子が。「シークレットゲスト」映像では、賞レース優勝直後のNON STYLEや、バイきんぐらの登場に特別な演出を加えていたりと、観客を喜ばせるための工夫も満載。そのほか、K-PRO各ライブ第1回目の様子や、大阪芸人たちの映像なども披露され、VTRの合間には児島から当時の貴重なエピソードなども盛り込まれた。

さらに「児島気奈が選ぶ名シーンベスト4」では、爆笑が止まらない「小峠無双」、FKD48の真骨頂「全員集合コント」、後輩が先輩ネタを完コピした「リスペクトネタコレクション」、「Simple Set MANZAI」でのHi-Hi上田＆セイワ漫才の映像が流れ、会場中が釘付けに。最後は「児島気奈が選ぶネタベスト5」で、流れ星、キングオブコメディ、パンクブーブー、鼻エンジン、バイきんぐのネタ映像後、それぞれ選んだ理由を児島が説明。「パンクブーブーさんは当時ダントツにうまい漫才師だったのにまだM-1いけなくて」「（キングオブコメディ）高橋さんが休んだ直後にも関わらずこれだけ面白いのかと」「ランキングに入れないと村田さんが怒るんじゃないかな（笑）」など、いずれも10年間ライブを観続けている児島ならではの深い理由と背景があり、しゃべり続ける児島の思いに全員聞き入っていた。

エンディングでは、「ネタで食える状況というか文化にしてほしい」（セイワ）、「悪い大人にそそのかされないように」（ジンカーズ馬場）、「大阪でライブをやってほしい。吉田戦車のネタでスベりたい」（ジンカーズ樋口）と、芸人たちから児島にメッセージ。児島は「ここまで来られたのは、芸人さんとお客様のおかげです。これからも変わらず頑張って参ります。よろしくお願いします」と頭を下げ、3時間にわたったライブは終了した。

なお本日5月26日（月）は、東京・座・高円寺2にて「～K-PRO10周年一週間ぶっ通し興行六日目～『FKD48 TALK LIVE～悪戦苦闘～』」が開催される。当日券の情報はK-PROオフィシャルTwitterにて確認を。そのほかのライブの詳細はK-PROオフィシャルサイトにて。

K-PRO 10周年記念「一週間ぶっ通し興行」

●～K-PRO10周年一週間ぶっ通し興行六日目～「FKD48 TALK LIVE～悪戦苦闘～」
日時：2014年5月26日（月） 18:30開場 19:00開演
会場：東京・座・高円寺2
料金：前売2500円 当日2800円
出演者：アルコ＆ピース / オジンオズボーン / かもめんたる / キャン×キャン / 三拍子・高倉 / 磁石 / タイムマシーン3号 / ダブルブッキング / トップリード / 流れ星 / ななめ45° / 風藤松原 ほか

●～K-PRO10周年一週間ぶっ通し興行七日目～「～K-PRO 10th BEST LIVE～『行列の先頭25』」
日時：2014年5月27日（火） 18:30開場 19:00開演
会場：東京・渋谷さくらホール
料金：前売3000円 当日3200円
出演者：バイきんぐ / スピードワゴン / キングオブコメディ / Hi-Hi / 磁石 / 流れ星 / エルシャラカーニ / スパローズ / 鬼ヶ島 / ラバーガール / シソンヌ / ニューヨーク / ジグザグジギー / 三四郎 / トップリード / 風藤松原
大阪ゲスト：テンダラー / 銀シャリ / 天竺鼠 / 笑い飯
チケット：ローソンチケット Lコード34645

K-PRO一週間ぶっ通し興行後夜祭＆第二回戦略公約大発表会 ～7日間7ライブにちなんで7大公約一挙大発表！これからも宜しくお願いしますスペシャル～

日時：2014年5月29日（木） 18:30開場 19:00開演
会場：東京・しもきた空間リバティ
料金：前売1800円 当日2000円（「一週間ぶっ通し興行」いずれかのライブの半券を提示すると300円割引）
出演者：（進行）ザンゼンジ / スパローズ / トップリード / ジンカーズ / 浜口浜村 ほか
チケット：名前・ライブ名・枚数を記入の上、 info@kpro-web.comへメールを送信。