重めのバラード「愁情」、勇気を与える「希望には羽がついてる」
──続いてミニアルバムの新曲のうち、失恋をテーマにしたはかなく切ないバラード「愁情」についても話を聞かせてください。
ACE 「愁情」は歌詞もメロディも切ない楽曲で。はかなくて淡くて、冬にぴったりな大人の失恋ソングだと思いました。「好きだった気持ちや思い出は過去になってしまったけど、私の心にずっと残っていて忘れられない」という思いが込められていて、愛情がとても重いんです。私はこの世界観が好きですし、バラードも大好きなので、「愁情」でセンターを担当させていただけたのがすごくうれしいです。スコピストはもちろん、まだ私たちのことを知らない方にもこの楽曲の魅力を届けられるようにがんばりたいです。
CHOCO 最初に「愁情」を聴いたとき、すごく素敵で深い曲だなと感じました。この曲の歌詞はメンバーの中で解釈が分かれているんですよ。それぞれ経験してきたことによって、受け取り方が変わってくるんじゃないかな。自分の過去を思い返しながら聴いていただけると面白いと思います。
HANNA WHITE SCORPIONにとって、ここまで歌で聴かせる曲は初めて。私たちの新たな表現力を届けられる曲だと思いました。歌詞は確かに切ないけれど、芯の強さもある。WHITE SCORPIONには芯の強いメンバーしかいないので、その点で私たちに通じる部分もあると感じました。
ALLY 重めのバラードも初めてですし、曲中にセリフが入っているのも初めてなんです。レコーディングではメンバー全員が「I will never forget you」というセリフを録り、その結果ACEのテイクが選ばれました。
ACE 私のセリフが採用されていてびっくりしました! うれしいけど、ちょっと恥ずかしい(笑)。ライブではアレンジができると思うし、生誕イベントなど特別な機会でほかのメンバーが言う「I will never forget you」も聴いてみたいです。
──3つ目の新曲「希望には羽がついてる」の印象はいかがでしょうか?
CHOCO 「迷いや不安を振り払って未来へ進もう!」と勇気を与えるような楽曲で、WHITE SCORPIONの現状とも重なる歌詞だと思いました。私たちは活動3年目に入り、「今後どう進んでいこうか、何をすればいいんだろうか」といった悩みを抱えながらも前へ進もうとしている。そんな私たちだからこそ歌える歌詞なんじゃないかなと思っています。
ACE 前向きな歌詞で、私もこの曲に勇気づけられています。パフォーマンスしていてもすごく楽しくて、ライブで披露したときもイントロが始まった瞬間に心が高揚しました。これから新たな挑戦をする方がいたら、ぜひこの曲を聴いて勇気を出してほしいです。
HANNA CHOCOが言ったように、私も今のWHITE SCORPIONに重なると思いました。「希望には羽がついてる」の歌詞を初めて読んだとき、心にずーんと響いたんです。この曲のおかげで胸を張れるようになったというか、勇気をもらえました。ライブでは堂々と自信を持って披露したいです。
ALLY 私は1Bと2Bの歌詞が特にお気に入りです。「やりたいことがあるならやりなよ」という思いが込められていて、ストレートでシンプルな歌詞だからこそ心に刺さりました。
思い描く理想にはまだまだ至っていない
──今CHOCOさんがおっしゃったように、WHITE SCORPIONは結成3年目に突入しました。ドキュメンタリー映像「The Real」で描かれていたように、今は集客を増やすためにリリースイベントで企画をしたり、SNSでキャンペーンを行ったり、試行錯誤を繰り返している段階だと思います。皆さんはグループの現状をどう捉えていますか?
ACE 今年に入って、リリースイベントでの1000人集客やTikTokキャンペーンなどいろいろな挑戦をしてきました。その中で私は「成長できているのかな」「グループに貢献できているのかな」といった不安を毎日抱えていました。でも先日のワンマンライブ「連撃」の「静」(昼公演)が完売し、ステージに立ったときに「私たちは間違いなく成長しているんだ」と実感できて自信につながりました。「動」(夜公演)は満員にすることができなかったけれど、「もっとがんばろう」という前向きな気持ちになっています。
CHOCO 「動」を完売させることができず、私は悔しかったです。「静」を完売できて、確かに前には進めているけれど、正直に言うと、もっと前へ進んでいたかった。思い描く理想にはまだまだ至っていないので、12月13日の「WHITE SCORPION 2nd Anniversary LIVE」は絶対に満員にしたいと思っています。
HANNA この1年は悔しさや挫折もありました。でも、その経験があったからこそ新しいスコピストの方との出会いにつながったと思いますし、やってきたことは無駄じゃなかったと感じているので、そこは胸を張りたいです。「連撃」で皆さんの期待以上のパフォーマンスを披露できた手応えがあるので、「2nd Anniversary LIVE」ではさらにそれ以上のものをお見せして、スコピストの魂を揺さぶりたいです。
──「連撃」は僕も拝見しましたが、「静」は今まで以上にダンスをフィーチャーしたステージ構成になっていましたね。「動く唇」ではジャケットを羽織りながら椅子を使った演出に挑戦していて、ダンスパフォーマンスに対する皆さんの意欲を感じました。
ACE 「動く唇」では、私たちなりの表現を求められました。ジャケットを脱ぐときの仕草や表情も、各々で考えたものをステージで披露したんです。メンバー1人ひとりが表現を追求したので、成長につながったと思います。
──「静」が座席ありの公演だったのに対し、「動」はオールスタンディング形式でした。定期公演「BASE Live」にはフロアを割り花道を作ってパフォーマンスする「蠍の十戒」という演出がありますが、「動」ではフロアが十字に割れて観客がぐるぐる回るという、今まで見たこともない演出をされていて衝撃を受けました。
ALLY 「蠍の十戒」の進化版、スペシャルバージョンです! 本当に前代未聞ですよね。私たちもスタッフさんからこの演出について最初に伝えられたときは「え、どういうことですか?」と聞き直しましたから(笑)。協力してくださって、これを実現できたスコピストの方たちはすごいです。皆さんの優しさに感謝しています。
──確かに、ファンの協力がなければこの演出はできませんからね。次の「2nd Anniversary LIVE」ではさらに進化しているかも?
ALLY どうなんでしょうか?(笑) でも、スコピストの皆さんと一緒に楽しめる演出は今後もいろいろとやっていけたらいいなと思っています!
──今のWHITE SCORPIONは「2nd Anniversary LIVE」の完売という目標に照準を合わせていると思います。最後に、ライブへの意気込みと読者へ向けてのアピールをお願いします!
HANNA 2ndミニアルバム「Corner of my heart」には葛藤や決意など、1年間のいろいろな思いが詰まっているので、私たちに0.1%でも興味を持たれた方はぜひ聴いていただきたいです! また今後は香港での初の海外公演や、私たちが初主演するショートドラマの配信なども控えています。そして「2nd Anniversary LIVE」では、お客さん1人ひとりの心を鷲づかみにするライブをお届けしますので、12月13日は品川ステラボールにぜひお越しください!
ALLY・ACE・CHOCO お待ちしています!
公演情報
WHITE SCORPION 2nd Anniversary LIVE
2025年12月13日(土)東京都 ステラボール
プロフィール
WHITE SCORPION(ホワイトスコーピオン)
秋元康が総合プロデュースを務めるアイドルプロジェクト「IDOL3.0 PROJECT」から誕生したグループ。2023年4月より約半年間にわたってオーディションが行われ、投票企画の結果、11人がデビューメンバーに選ばれた。プロジェクトを手がけるのは、エンタテインメントコンテンツの企画、制作および開発を担うオーバース。メンバーはコンサートや握手会などのリアルな場と、メタバース空間やそのほかオンライン上などのバーチャルな場の両軸で活動を展開している。オーバースが発行する暗号資産「Nippon Idol Token(NIDT)」による資金調達でプロジェクトが進行し、NIDTの保有者にはさまざまな特典が付与される。2023年12月にキングレコードよりデビュー曲「眼差しSniper」を配信リリース。これを皮切りに2024年4月まで毎月配信シングルを発表した。9月には初のパッケージ作品となるミニアルバム「Caution」をリリース。同月に東京・時事通信ホールで初のワンマンライブ「WHITE SCORPION 1st ONEMAN LIVE ~初撃。~」、12月に東京・竹芝ニューピアホールでデビュー1周年記念ワンマンライブ「WHITE SCORPION 1st Anniversary LIVE~追撃。~」、2025年9月に東京・品川インターシティホールで3rdワンマンライブ「WHITE SCORPION 3rd ワンマンライブ『連撃』」を開催した。最新作は10月にCDリリースされた2ndミニアルバム「Corner of my heart」。
WHITE SCORPION(ホワイトスコーピオン)オフィシャルサイト
WHITE SCORPION (@whsp_official) | X