WHITE SCORPIONインタビュー|怒涛の連続リリースで得た経験値と絆

秋元康が総合プロデュースを務める新アイドルプロジェクト「IDOL3.0 PROJECT」から誕生した11人組グループ・WHITE SCORPION。彼女たちは2023年12月発表のデビュー曲「眼差しSniper」を皮切りに毎月新曲を配信リリースするなど、結成間もないながら怒涛の勢いで経験値を積んでいる。

グループ名からイメージされる通り、ここまで発表された楽曲はスタイリッシュに力強く歌い踊るナンバーが多い。5作目のデジタルシングル「Satisfaction graffiti」もイントロから鳴る電子音が特徴のクールな1曲だ。音楽ナタリーではこの曲のリリースに伴い、メンバーのうちACE、ACO、COCO、HANNAの4人にインタビュー。新曲の注目ポイントや、これまでの活動の手応えを語ってもらった。

取材・文 / 小野田衛撮影 / 坂本陽

新曲の注目ポイントは、表と裏のギャップ

──まずは、5thデジタルシングル「Satisfaction graffiti」の聴きどころを教えていただけますか?

ACE 「Satisfaction」は「満足」で、「graffiti」は「落書き」という意味ですよね。歌詞の中では大人でも子供でもない自分自身に悩む様子が描かれていて、その葛藤を“落書き”に絡めています。そういう意味で言うと、私たち自身も大人でも子供でもない年齢で、等身大の私たちがこのメッセージを歌うことで説得力が出るはずですし、多くの共感を集められる曲になっているんじゃないかと思います。

──なるほど。思春期特有の揺れる心情が題材なんですね。

COCO ミュージックビデオはストーリー性のある内容になってまして。普段、私たちはアイドルとして裏ではがんばって振りを覚えたりして、少しでもいいものをお届けしようと努力しているんです。当然、そこでは苦しいことだってたくさんあります。だけど表に出たら、お客さんの前で笑顔を振りまいて、キラキラと輝く姿を見せている。そういった表と裏のギャップみたいな部分が、MVの中では表現されています。

ACO ダンスの注目ポイントは、まず2ndデジタルシングル「コヨーテが鳴いている」からずっと入っている“スコーピオンポーズ”が今回も導入されていることです。

WHITE SCORPION

WHITE SCORPION

──スコーピオンポーズ? ごめんなさい、存じ上げないのですが……。

ACO (実演しながら)右手の人差し指と中指をカギ状にするピースサインです。別名は“スコピース”。

COCO 覚えておいたほうがいいですよ! 今、これキてますから(笑)。

ACO あとMVで印象的なのは、マネキンのように無表情で固まるシーン。その一方で葛藤の末に感情を爆発させる場面もあって、「機械的に見えるけど、その中には生身の人間の感情があるんだよ」というのがMVのメッセージになってるんじゃないかと私は解釈しました。

センターは誰にでもできることではない

──今作もセンターはHANNAさんです。最年少メンバーながら、グループ内でとても注目度が高い存在になっていますね。

HANNA メディアの皆さんに取り上げていただくたびに、自分の力で少しでもグループのことを広めていきたいと思っています。でも「私がセンターだから引っ張っていく!」というよりは、「みんなで作り上げていきたい」という気持ちのほうが強いです。

HANNA
HANNA

HANNA

──MVなどでカメラに抜かれる回数も段違いに多いですよね。

HANNA 「Satisfaction graffiti」はWHITE SCORPIONにとって5枚目のシングルで。これまで、2作目の「コヨーテが鳴いている」と4作目の「雑踏の孤独」では“FMV”(メンバー1人にスポットを当てたFeaturection Music Video)を撮影してきました。一方、1作目の「眼差しSniper」と3作目の「非常手段」、そして今回の「Satisfaction graffiti」は、メンバー全員が登場する一般的なMVの作りになっていて。だからこそ、この曲でグループのことを多くの人に知ってもらいたいと思っているんですけど、自分の出番が多いと「これで本当にいいのかな?」と不安になってくるんです。

──ほかのメンバーから見て、HANNAさんの印象はいかがですか?

ACE 私たちは普段から等身大のHANNAを間近で見ているわけじゃないですか。本当にどこにでもいるような普通の15歳なんですよ。かわいくて、甘えん坊で、ちょっとワガママな部分もあったりして(笑)。そんな普通の子がWHITE SCORPIONのセンターに立つわけだから、本人的には悩みも絶対あるはずなんですね。だってWHITE SCORPIONの11人は全員に個性があるし、才能にもあふれているんですよ。HANNA自身もそのことを知ったうえでセンターを務めているわけで、すごい重圧なのは間違いないし、誰でもできることでは絶対にないと思います。

──そうですよね。

ACE 現実問題として、1人だけでの撮影が多かったり、カメラに抜かれる回数が多かったり、ほかのメンバーと振りや衣装が違ったり……しかも、監督さんやスタッフさんがその場で動きや表情のリクエストをすることが多いんですよ。それに対して臨機応変に対応できるところが、またすごくて。今まで努力してきたからこそ対応できるんでしょうけど、率直に言って、すごく尊敬しています。

ACO HANNAが努力の人というのは完全に同意で、そのうえで単純にスペックが高いんですよね。例えば身長。私は身長が伸びずにバレエの道をあきらめた過去があるので、HANNAのような高身長にすごく憧れます。身長が高いと、ダンスが目立つんですよ。それってダンスに力を入れているWHITE SCORPIONにとっては大きな武器じゃないですか。HANNAの場合は背が高くても軸がブレないという強みもありますし。