「Velocity」

メジャーレーベル移籍第1弾作品で、通算4枚目となるシングル（2013年5月リリース）。“速度”という曲名通り、圧倒的なスピード感に貫かれたアップチューンに仕上がっている。サビに入った瞬間に気持ちよく開放されるボーカルライン、間奏に挿入されたヒップホップテイストのパート（のび太はブラックミュージックにも造詣が深い）など、バンドの音楽性がより豊かになっていることがはっきりと感じられる。バンドのパフォーマンスと、のび太がスポーツカーを運転するシーンが絡み合うMVも刺激的。

「Crowds」

アニメ「ガッチャマン クラウズ」主題歌に採用された5thシングル（2013年8月リリース）。切れ味バツグンのギターで口火を切り、「we are not alone」というサビのフレーズとともにポップなメロディが広がる。この年は各地の夏フェスに多数出演し、ライブバンドとしての実力を見せつけた。WHITE ASH史上、最高のスケールとなったMVも必見。剛のアイデアがもとになっているという、ギターと日本刀が交差するシーンから始まり、フライボードに乗ったのび太と忍者が戦いを繰り広げる。さらに後半では火の鳥まで現れる。クスリと笑えるオチにも注目。

「Casablanca」

このバンドのコンセプトである“シンプルかつカッコいい”を極限まで追求した2ndアルバム「Ciao, Fake Kings」（2013年12月リリース）のリードトラック。ノスタルジックな雰囲気の穏やかなイントロのあと、荒々しく攻撃的なロックサウンドへと突入していくこの曲は、WHITE ASHの最高傑作の1つと言っていいだろう。MVのイメージはずばり、Nirvana「Smells Like Teen Spirit」。ヒリヒリとした緊張感を備えた演奏シーン、ローラーガール・チーム、ドラァグクイーンのパフォーマンスが1つになった映像も強烈！

「Hopes Bright」

学校法人・専門学校 モード学園（東京・大阪・名古屋）のCMソングとして話題を集めた6thシングル（2014年9月リリース）。シングルとしては初めて全編にわたり日本語の歌詞を採用。ブラックミュージックのテイストを反映させた横ノリのグルーヴ、美しく憂いを帯びたメロディラインからも、WHITE ASHの新たな方向性が感じられる。MVにはアイドルグループ・乙女新党の緒方真優が出演。みずみずしい存在感で“輝ける希望”をテーマにしたこの曲の世界観をしっかりと際立たせている。特に美しい涙を流すラストのシーンはメンバーも大絶賛！

「Xmas Party Rock Anthem」

このビデオクリップ集のために制作された新曲。重厚なギターリフ、ソウルミュージックやファンクのテイストを感じさせるリズムアレンジ、圧倒的なダイナミズムと心地よいグルーヴ感を共存させたボーカルが融合したこの曲からは、のび太が敬愛するマイケル・ジャクソンの影響が伝わってくる。MVの撮影場所は米軍基地近くの一軒家。ワインボトルや料理が散らかる“パーティのあと”を想起させる部屋の中で、高揚感あふれるパフォーマンスを繰り広げるシュールな映像作品に仕上がっている。

【Special Movie】
Live at SHIBUYA-AX 2014.03.15 One Man Tour"Lilium"Final 「Xmas Present For My Sweetheart」

アルバム「Ciao, Fake Kings」を引っさげた全国ツアーのファイナル公演（2014年3月15日 / 東京・SHIBUYA-AX）の映像。「ちょっと遅れてしまったんですけど、皆さんにクリスマスプレゼントを贈ります」（のび太）というMC、「愛しているよ / これほどの人に出会えた奇跡」というフレーズによってロマンチックなムードが会場中に広がる。ドラマチックなメロディラインを描き出すのび太のボーカルも最高。この日のために結成された“リリウム聖歌隊”の美しいコーラス、季節外れの雪を降らせた演出も印象的だ。

【特典映像】
「ホワイトアッシュのやってみて！GOOD」

特典映像では、メンバーがとあることで対決！ かなりユルい（？）企画なのだが、メンバーの個性的なキャラクターが感じられて楽しい。最新鋭のギターロックに裏付けられた音楽性、緊張感にあふれるステージングとはまったく違う、メンバー同士のフレンドリーな雰囲気もこのバンドの魅力だろう。

YouTubeでは「The Best Nightmare For Xmas」のトレイラーおよび付属CDの収録曲「Xmas Present For My Sweetheart」のビデオクリップを公開中。「Xmas Present For My Sweetheart」のMVは12月25日までの期間限定なのでお観逃しなく！