「UP UP NEW AGE ネオアゲ」とは何か?|YU‐M山田代表&アプガグループメンバーに聞く新プロジェクトの全貌 (2/3)

「ネオアゲ」に対する各メンバーの思い

──先ほど「新グループは本格派ダンス&ボーカルグループにする構想がある」という話が出ましたが、既存グループに入る際は各グループのコンセプトに合わせた加入ということになりますか? 例えば(プロレス)だったら「歌って、踊って、闘える」メンバーが入るとか。

山田 そうですね。グループのコンセプト自体は結成当初から一貫しているので。(仮)は「破天荒」、(2)は「王道アイドル」といった具合に。ただ、長く続けていく中で(2)はセルフプロデュースする部分が増えてきましたし、(仮)は「ハロプロエッグの子たちがハロプロがやらないことをする」といったスタート地点とは変わった部分も出てきました。でも新しい血が入ったりキャリアを積んだりしているんだから、これは当たり前のことなんですよ。(高萩に向かって)今、(2)って何年目だっけ?

高萩 9年目ですね。

山田 9年経っているのに進化がなかったとしたら、それはそれで問題があるじゃないですか。(仮)だって来年でもう15年目になりますし。

──実際、メンバーとしては「どんどん血を入れ替えたい」という気持ちもあるんですか?

高萩 メンバー追加って、それ自体が“目的”ではないと思うんです。例えば今の体制でパフォーマンスが完成されたり、バンバン売れるんだったら、新メンバーが加入する必要はないと思いますし。だから本音を言えば「今のままの戦力じゃ戦えない」というのは悔しい気持ちもありますよ。とはいえ、一番大事なのはグループが飛躍すること。インパクトのある強力な新メンバーが入ったら、チャンスが大きく広がるのは間違いないですよね。にきちゃん((2)の呼称)にピッタリ合う子に入ってきてほしいです!

高萩千夏(アップアップガールズ(2))

高萩千夏(アップアップガールズ(2))

高萩千夏(アップアップガールズ(2))

高萩千夏(アップアップガールズ(2))

──(仮)はいかがでしょう?

青柳 唯一のオリジナルメンバーである関根梓さんが卒業したのは、すでに2年前のことになります。でも、いまだに世間からは「誰、この子たち?」って言われるんですよ。「アプガ(仮)を観に行ったら知らないメンバーしかいなかったw」とか。でも、これはきっと何年経っても言われ続けること。そこに対してネガティブな感情は持っていないんです。むしろ逆に同じ曲を歌わせてもらっている以上、アプガ(仮)の魂と伝統を守っていきたいと考えているくらいで。だからもし「ネオアゲ」を通じてアプガ(仮)に新しく入ってくるなら、(仮)色に染まってくれる子がいい!

──素直なメンバーということになりますかね。

青柳 あとアプガ(仮)でやっていく場合、必要とされるのはズバリ根性! やる気さえあればいくらでも輝ける場所なので、「なんでもやります!」という感じの子を楽しみに待っています。

鈴木 アプガ(プロレス)はちょっと特殊なんですよね。「ネオアゲ」に応募する子は基本的にアイドル志望で、プロレスラーになりたい子は超少数派だと思うんです。オーディションの途中で「プロレスデビューという道もありますよ」と言われたら、「おいおい、話が違うぞ」って戸惑うのが自然でしょうし。でも、私はそれでいいと思っているんです。

──プロレスの知識がなくてもOKだと。

鈴木 そう。実際、私自身がそうでしたから。私はアイドルになりたかったし、YU-Mでアイドルをやりたかったんで。胸を張って言えますけど、今は毎日が充実しています。だから「本当はプロレスなんてやりたくなかったのに……」とか中途半端な気持ちは怖いですよね。でもネオアゲなら活動している間にプロレスのことを理解するタイミングもあると思うので安心です。

──最悪、プロレスは怪我をすることもありますからね。

鈴木 だから最初はプロレス志望じゃなくても全然いいんですけど、「じゃあ、とりあえずやってみようか!」って気持ちを切り替えられる子が向いていると思います。あと練習をしっかりやらないとケガしちゃいますから、より真面目な子じゃないとですね。

鈴木志乃(アップアップガールズ(プロレス))

鈴木志乃(アップアップガールズ(プロレス))

鈴木志乃(アップアップガールズ(プロレス))

鈴木志乃(アップアップガールズ(プロレス))

SNS管理やメンタルトレーニングを実施、福利厚生も充実

──「ネオアゲ」の資料で目についたのは、合格後、歌やダンスのレッスンやフィジカルトレーニングに加え、「SNS管理」や「メンタルトレーニング」といったプログラムも専門家のもとで組み込まれている点です。これにはどういった意図があるんですか?

山田 今は18歳から未成年じゃなくなりますけど、親御さんから大事なお子様を預かる身としては、社会生活においてマイナスになるような環境にはしたくはないんです。これは昨日今日思いついたことではなく、僕自身はずっと以前から考えていたことではあるんですよ。だけど昔はそれが自分の感覚ベースでしかできていなかったので、今後はきちんと体系化していきたいという気持ちです。

──さて、この記事はアプガファミリーのファンだけでなく、アイドル志願者も読まれると思います。「ネオアゲ」応募を考えている未来のスターに向けてメッセージはありますか?

青柳 この「ネオアゲ」の話を聞いたとき、「自分がアイドルを目指していたとき、こういうのがあったらよかったのに」と思いました。私の場合は最終オーディションが終わって「合格です」と言われると、その日から1週間くらいリハーサルをやって、気付いたらもうステージでお披露目だったんですよ。そこからは本当に止まる暇もなく、リハーサル、ライブ、取材、収録と続いていきまして……。もちろんありがたいことではあるんですけど、右も左もわからないまま1年目を過ごしてしまったという後悔が若干あるんです。

高萩 確かに最初のうちは何がなんだかわからなくなるよね。

青柳 でも、「ネオアゲ」はアイドルとしてやるべきことをきちんと教えてくれるプロジェクト。アイドルをやっていると大変なこともありますが、YU-Mは本当にいろんなトレーニングをさせてくれるので、ガッツさえあれば大丈夫! アイドルが本当に大好きな人、それから自分に自信を持っている人はぜひ受けてほしいです!

青柳佑芽(アップアップガールズ(仮))

青柳佑芽(アップアップガールズ(仮))

青柳佑芽(アップアップガールズ(仮))

青柳佑芽(アップアップガールズ(仮))

鈴木 私はアプガ(プロレス)に入る前、バスガイドとして働いていました。そこから正社員の立場も、地元も、家も捨てて今に至るんですね。まさか自分がリングでプロレスの試合をやるなんて未来は想像もしていなかったけど、あのときの決断は間違えていなかったとしみじみ思うんです。

──親御さんからしたら、「せっかく大学まで通わせて、まっとうな会社に勤められたのに、なんで?」という思いもあったかもしれません。

鈴木 それ、すごく言われました。賞与も出る一般的な会社だったので。YU-Mに対しても「保険とか、そのへんはどうなっているの?」と心配していたんですけど、よくよく山田さんから話を聞いたら福利厚生とかがすごくしっかりしていまして。けっこうそこは大きな決め手でした。

アプガプロジェクトでは“人”を大事に育てたい

──福利厚生は見落とされがちなポイントかもしれませんね。今はネットで誰でも簡単にメンバー募集できる時代だということもあり、オーディションを受ける女性からはそのあたりの待遇面を心配する声も聞こえてくるんですよ。

鈴木 福利厚生は安心してください! そこは本当に断言できます! 環境は申し分ないと思います!

青柳 私も親をそれで説得しました。家族会議でめちゃくちゃ反対されたんですよ。契約内容についても細かく心配されて。だけど親が山田さんと会って話し合ったら、すごく納得して「この会社なら大丈夫!」と言うようになりました。

鈴木 山田さんは社長として普段めちゃくちゃ忙しいんですけど、本当に1人ひとりのことをちゃんと見てくれているんですよ。要所要所で話しかけてくれるし、チャンスもいっぱいくれますし。

高萩 あんまり褒めすぎると、山田さんに洗脳された怪しい集団みたいに思われちゃうよ(笑)。

──そういう高萩さんからは、いかがでしょうか?

高萩 今はアイドルのオーディションが山のように開催されていますよね。その中から「ネオアゲ」を受けようとしている時点で、もうアプガファミリーの仲間入りをしたも同然だと私は思っています。応募をするということは、きっとそれなりの覚悟も持っていることでしょう。不安もあるかもしれない。でも、心配しなくても大丈夫。私たちも「ネオアゲ」で選ばれたブライツのことは気にかけるし、会社は本当に手厚いサポートをしてくれます。ちょっとでも気になるようなら、勇気を出して応募してみてください!

左から鈴木志乃(アップアップガールズ(プロレス))、青柳佑芽(アップアップガールズ(仮))、高萩千夏(アップアップガールズ(2))。

左から鈴木志乃(アップアップガールズ(プロレス))、青柳佑芽(アップアップガールズ(仮))、高萩千夏(アップアップガールズ(2))。

──こんなに優しくて面倒見のいい先輩がいたら、応募者も心強いはずです。山田社長からもひと言お願いします!

山田 まずファンの方に向けては、「アプガはアプガらしく落ち着かずに攻めますので、引き続き応援してください」ということ。それから、新しい仲間が増えるので、1人残らず応援していただけるとありがたいです。

──アイドル志願者に向けては?

山田 やっぱりエンタテインメントで大事になるのって、最終的には“人”だと思うんですよ。そこが生命線だからこそ、アプガプロジェクトでは“人”を大事に育てたいという気持ちを強く持っています。

──「採る」だけではなく、「育てる」意識も強いということですね。

山田 その通りです。アプガをこれからも永続的に続くプロジェクトにするためには、“山田プロデュース”みたいなことだけでは限界が来ます。今はにきちゃんがどんどんセルフプロデュースの方向に進んでいますが、僕からするとこれは非常に心強い。でも「プロデュースって何?」ということを考えていくと、衣装とか振付のことだけじゃなくて、最終的には売上の数字にも責任を持つとか、そういう話になっていくじゃないですか。そうなると、結局、大事なのは人間力ってことになるんですよ。人間を育てないと、プロジェクトは推進させられないので。

──確かにそうかもしれません。

山田 ……とまあ好き勝手なことをしゃべってしまいましたが、「ネオアゲ」に応募する人はそんな小難しいことは考えなくてもけっこうです(笑)。一緒に全力でアプガを盛り上げてください!

高萩青柳鈴木 お待ちしてま~す!